16日、『新・帝国劇場』について、東宝株式会社・池田篤郎 常務執行役員が会見を行い、設計を建築家で法政大学教授の小堀哲夫さんが担当すると発表しました。
【写真を見る】【3代目・帝国劇場】「自然光」を取り入れたデザインに 設計は小堀哲夫氏 東宝・池田常務は「どこからでも見やすい環境を整えていく」
1966年に開場した2代目となる現在の『帝国劇場』は、建て替えのため2025年2月で一時休館。今回、発表された3代目となる『帝国劇場』は、最先端の技術を備えた世界的に最高の劇場にするため、観客、俳優、スタッフ、さらに丸の内の街で暮らす人々にとっても「ここちよい帝劇」を目指していくといいます。
新たな『帝国劇場』の建築デザインのコンセプトは「THE VEIL」。小堀さんは〝ヴェールが持つ言葉の美しさ、華やかさ、神秘性が建築に幾重にもまとっているイメージ”と説明。これまでの『帝国劇場』とは違い、「自然光」を取り入れた明るさと華やかに心が浮き立つような空間になり、〝帝国劇場はその時代の夢の結晶で、様式も初代は西洋風、2代目はモダニズム、そして我々3代目は未来を見つめた日本らしさを発信して想像していきたいという言う思いがある。東宝が日本オリジナルを帝国劇場から世界に発信していこうとしているので、建築も未来を考えてチャレンジをしていきたい”と、意気込みました。
また、エントランスの正面に客席を配置し、開演・終焉時の混雑緩和を配慮した導線計画となっており、バリアフリーやユニバーサルデザインを念頭に設計。
現在、客席内の傾斜が緩やかなため、前の人の頭が被ることもありますが、池田常務は”どこからでもご覧になりやすい見やすい環境を整えていく”と、宣言しました。
続けて、池田常務は、開演前、幕間と大行列を作ることになっているトイレ問題について〝個数を大幅に増やして、ロビーの空間を大きく占拠しないような配慮をして設計する”と明かし、帝国劇場の象徴とも言えるステンドグラスなど、伝統の継承については、”帝国劇場自体が美術館みたいで素晴らしい芸術が備わっている。継承はできる限りしていきたい”と、考えを語りました。
そして、”帝国劇場は日本のフラッグシップ劇場であって、帝国劇場だからこそ上演を許可してくださって、劇場を世界的に認知してくれている。その名前を継いでいく3代目は大きな責任を負っていくべきで、ふさわしい劇場になる必要がある”と考えを伝えた池田常務。
新劇場を飾るラインナップについては、〝全体的なバランスとしては長い間皆様から愛されてきた作品群もベースに置きながら、「千と千尋」のように日本から世界に発信したり、海外の新作等、新しものを提供して、100年の命と考えている新しい劇場を美しく、楽しんでいただけるような作品群で揃えていきたい”と、明かしました。
【担当:芸能情報ステーション】
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