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JP日本郵政Gが4年ぶりV 鈴木亜由子が5区で新谷と激しい首位争い、復帰の廣中も快走【クイーンズ駅伝】

スポーツ
2024-11-24 15:08

■クイーンズ駅伝2024(24日、宮城県松島町~仙台市 全6区間、42.195km)


“駅伝女王”を決めるクイーンズ駅伝(第44回全日本実業団対抗女子駅伝)が行われ、JP日本郵政グループが4年ぶり4度目の日本一に輝いた。


4区でルーキー・K.カロライン(20)が激走をみせ、積水化学に22秒の差をつけて5区の鈴木亜由子(33)にトップでタスキリレー。鈴木は積水化学のエース・新谷仁美(36)に追いつかれるも、意地の走りでトップを譲らずアンカーの太田琴菜(29)へ。太田も壮絶なアンカー対決を制し、最後は見事なスパートで振り切り、フィニッシュテープを切った。


同レースは、宮城県松島町文化観光交流館前をスタートし、仙台市弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)にフィニッシュする全6区間42.195km、24チームで争われた。上位8チームが来年度の出場権を獲得できるシード権(クイーンズ8)を得られる。


天気は快晴で気温は10.2℃、湿度50%、風速4.1m/sとやや風の強いコンディションとなった。レースの流れを作る1区(7.0km)、第一生命グループはパリオリンピック™のマラソンで6位入賞の鈴木優花(25)、連覇を狙う積水化学は昨年、急遽、1区にエントリーされ、優勝に貢献した3年目の田浦英理歌(24)を起用した。


去年は資生堂の五島莉乃(27)が飛び出したが、今年は1.5㎞付近まで24チームが一団となってレースを展開した。2.6㎞付近の上り坂にかかると徐々に先頭集団が崩れ始め、3年ぶりに現役復帰したスターツの伊澤菜々花(33)がトップでレースを引っ張った。5㎞付近では10チームに絞られ、積水化学の田浦、しまむらの山ノ内みなみ(31)がしっかり付いていき、第一生命グループの鈴木はやや遅れ、第2集団となった。


残り400mで天満屋の吉薗栞(25)と積水化学の田浦がラストスパート勝負、わずかに積水化学がトップでタスキリレー、天満屋が2位、3位にはJP日本郵政グループが続いた。


スピード区間の2区(4.2km)、積水化学は去年、区間新記録をマーク、パリ五輪5000m代表の山本有真(24)が登場、最初の1㎞を3分2秒のペースで入った。2.1㎞付近では2位グループに差をつけると、最後までスピードは落ちず、区間新記録を更新する12分56秒、2位のJP日本郵政グループと17秒の差をつけた。


前半の勝負区間、最長距離の3区(10.6km)、積水化学は佐藤早也伽(30)、JP日本郵政グループは約1年ぶりのレース、そして、この日24歳の誕生日を迎えた廣中璃梨佳(24)、ここで快走を見せたのが廣中、タスキを受け取った時点では17秒あった差を3㎞付近でトップの積水化学・佐藤をとらえてトップに並んだ。すると、3位集団の資生堂・五島、しまむら・安藤友香(30)もトップ集団を追走、5㎞付近で廣中がトップに立ち、積水化学の佐藤との差を徐々に拡げ始めた。6.3㎞付近で佐藤は資生堂の五島にも抜かれて、連覇を狙う積水化学は3位に下がった。


7.9㎞付近で資生堂の五島は一気に、廣中を抜き去りトップに。去年、1区で快走を見せた五島が今年は最長区間の3区でも最高の走りを見せた。2位の廣中に3秒差をつけてトップでタスキリレーとなった。


◆後半はフィニッシュまで熾烈なトップ争い

4区(3.6km)、トップでタスキをつないだ資生堂はこの日、高島由香(36)が怪我のために出場出来ず、当日変更でメンバーに入ったルーキーの石田萌笑(19)、スタート直後に日本郵政のルーキー・K.カロライン(20)、さらに積水化学の楠莉奈(30)にも抜かれて3位に下がった。


去年の全国高校駅伝でアンカーを務めてゴール前の大逆転劇を見せたカロライン、後半ややスピードは落ちたが、2位の積水化学に22秒の差をつけて鈴木亜由子(33)にタスキを渡した。


シード権争いも白熱、3区で11位だったユニクロのD.N.オマレ(23)が好走、4人抜きで7位とシード権に飛び込んだ。4区で8位のダイハツと9位の岩谷産業の差はわずか5秒となった。


5区(10.0km)、日本郵政の鈴木とは22秒差の2位でタスキを受け取ったのが積水化学の新谷仁美(36)、連覇を向けて鈴木の背中を追った。序盤、新谷は落ち着いた走りを見せていたが、4㎞付近で鈴木に追いついた。鈴木もここで離されずに新谷に付いていった。6㎞付近では鈴木が新谷の横につき並走するなどお互いに駆け引きを続けた。


4㎞以上並走が続いたが、残り1㎞を切ったところで鈴木がスパート、残り500mで新谷が逆転、それでも鈴木が離されず残り200mで鈴木が再スパート、鈴木がトップでタスキリレー、新谷は1秒差でタスキを渡した。シード権も激戦で8位・岩谷産業と9位・ユニクロの差はわずか2秒となった。


アンカー6区(6.795km)、わずか1秒差でのスタートとなった日本郵政と積水化学、まずはスタートで先頭に立ったのが積水化学の森智香子(31)、1.3㎞付近で日本郵政の太田琴菜(29)の差をつけて、一時は6秒差をつけた。しかし、3.4㎞付近で太田が追いつくと先頭に立ち、森は後ろに付く形となった。


残り1.6㎞付近でも並走状態が続き、残り1.3㎞付近、下り坂を利用して、太田がラストスパート、積水化学の森は付いていけず、太田が差を拡げていった。最後の最後で力をふり絞った太田がゴールテープを切り、JP日本郵政グループが4年ぶり4度目の優勝を果たした。


シード権争いもアンカー勝負となり、プリンセス駅伝で優勝したユニクロが資生堂にわずか9秒届かず、シード権獲得とはいかなかった。


【クイーンズ駅伝 上位10チーム】
優勝:JP日本郵政グループ 2時間13分54秒
2位:積水化学 2時間14分21秒
3位:しまむら 2時間15分26秒
4位:パナソニック 2時間15分40秒
5位:エディオン 2時間15分50秒
6位:岩谷産業 2時間16分55秒 
7位:第一生命グループ 2時間16分57秒
8位:資生堂 2時間17分00秒
******シード権獲得
9位:ユニクロ 2時間17分09秒
10位:天満屋 2時間17分38秒


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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