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【work23】“働き方のイマ”仕事とプライベートのバランスは?「最初は仕事に100%」新年度各地で入社式 新社会人の本音は?現役世代の現実は?【news23】

国内
2025-04-03 22:31

“働き方のイマ”をテーマにした新シリーズ「work23」。新年度初日のテーマは「仕事」と「プライベート」のバランスについて。時代とともに働き方も変わるなか、理想的なライフスタイルを新社会人のみなさんに聞きました。


【写真で見る】「そういうつもりでは困っちゃうなと」都庁の入庁式でゲキを飛ばす石原都知事(2001年当時)


各地で入社式 意気込む新入社員「最初は仕事100%で」

新年度が始まり各企業で行われた入社式。スーツに身を包んだ新入社員らが、新たなスタートを切りました。


入社式の日のために、臨時で特急を貸切運行したのは、西武鉄道などを傘下に持つ西武グループです。


新入社員
「僕たち学生時代にコロナ禍を経験して大切な思い出を作れなかった。鉄道会社ならではの取り組みをしていただいて、本当に感謝しかないです」


向かったのは西武ライオンズの本拠地、「ベルーナドーム」です。チアリーダーらも登場し新入社員らにエールを送りました。


新入社員153人が社会人の1歩を踏み出した、「伊藤忠商事」。人材獲得競争が激しさを増すなか、2025年の新入社員の初任給は32万5000円に。


伊藤忠商事 岡藤正広会長
「学生さんはね、僕の経験から言ってやっぱり、初任給で(企業を)選びがちなのね」


こうした待遇に新入社員らは…


伊藤忠商事 新入社員
「もちろん嬉しくて、上がったことはモチベーションにもかなり大きく繋がっているかなというふうに思ってます」


多くの企業が初任給UPに踏み切る中、新入社員にとって趣味や遊びにも使えるお金も増えそうですが、今は仕事に全力投球という新入社員達も。


キユーピー 新入社員
「最初は仕事に100%の勢いでぶつかっていきたいと思っています」


日本製鉄 新入社員 
「全力でやります。(Q.100%?)120%で」


“全身全霊で働く”という美徳に変化

振り返ってみれば「企業戦士」「モーレツ社員」などと言われ、会社や組織のために“全身全霊で働く”ことが長年、美徳とされてきた日本。


石原都知事(2001年の都庁の入庁式)
「5時には帰れるし、土日は休みだから…そういうつもりでは困っちゃうなと」


いま以上に残業や休日出勤が当たり前の時代もありました。


サラリーマン(1990年)
「残業、残業で。はまっちゃってるなと、社会に」


サラリーマン(1990年)
「そこまで働かないと、組織の中で生き残っていけない」


こうした働き方は時代とともに見直されていますが、入社式終わりの渋谷で、新入社員にどんな働き方が理想か聞いてみると…


――仕事とプライベートのバランスは?


物流関係 新入社員
「半々で。好きな語学学習をしつつ、youtubeとかもたまに見ながら、ちゃんと家事もやっていきたい」


IT・新入社員
「最初は仕事多めで、(仕事)6:(プライベート)4。家族とかできたら減っていく4:6」


建築関係 新入社員
「プライベートは9の仕事が1くらいで生活してきたいですね。仕事はお金を稼ぐ手段と割り切っている。なので、仕事でお金を稼いでプライベートを充実させていきたい」


仕事とプライベートのバランス 街の人の“理想”と“現実”

藤森祥平キャスター:
“働き方のイマ”を論じていく中での、仕事とプライベートのバランスについてです。小川さんの理想のバランスはどうですか。


小川彩佳キャスター:
私は結構、仕事も好きですが、(仕事)4:(プライベート)6です。子育てとの両立をしているため、仕事もプライベートもフルコミットになりすぎて、しんどいなと思うこともあります。なので、すこし楽になりたいなという気持ちもあります。

真山さんはいかがですか。


小説家 真山仁さん:
(仕事)100%:(プライベート)100%です。

平日は仕事100%。私の仕事はほとんど遊びのようなもので、自分のやりたいことをやっていますから。

ただ、そうするとだんだん脳も体も痺れてくるので、例えば映画館2本連続で見に行く日は絶対仕事をしない。出来ない日もありますが、どちらも全部100%ということを、この2、3年やっています。


藤森祥平キャスター:
バリバリ現役世代の理想と現実はどうなのかを街で聞いてきました。


――仕事とプライベートをそれぞれどれぐらいの重きを置いて、働きたいと思っていますか。

メーカー勤務 社会人18年目
「理想は5:5のバランスを目指していきたい」


――実際はどうですか?
「仕事7:プライベート3。新しい分野に入って1年くらいで、まだ慣れていないところがあったりして」

フリーランス(50代)
「前の仕事はすごく仕事ばかりで、仕事が90%以上だったので、長い目で見たときにプライベートが幸せじゃないなと思って一念発起(独立)した」


――そのときの理想はどうでしたか?
「出来れば5:5。実際は9:1」

メーカー勤務 社会人19年目
「半々にできるような人はすごい器用な人なんじゃないかと思っていて。その時々によって仕事に偏ったり、プライベートに偏ったりという。みんながみんなそんな器用じゃないとは思う。(両立が)出来れば最高」


「全身全霊」ではなく「半身」とは?

藤森祥平キャスター:
世代、職種、タイミング、置かれた状況により、同じ人でも変わってきたりします。


プライベートと仕事のバランスの比重を考える上で、テーマにしたいキーワードがあります。「半身(はんみ)社会」です。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』がベストセラーになった文芸評論家の三宅夏帆さんが提唱している言葉です。「全身全霊で働く」の対義になる考え方で、副業、余暇、家族時間などを充実させる働き方を「半身」と定めています。

全身全霊の働き方自体を否定しているわけではありません。


小説家 真山仁さん:
前提として、自分の時間を楽しめる時間をどこまで長く持つかが大事だと思います。私は仕事とプライベート100%:100%と言いました。つまり仕事をしているときは、仕事を100%楽しみながらやる。一方で遊んでいるときは、仕事のことは考えない。頭の中で半分に分けるのは難しいと思います。

特に若い人は、まず自分の限界を知らなければいけないので、最初は全身全霊でやってみましょうと。その中で、「嫌な仕事に楽しさを探すことはすごい」ということをまず教えてあげたい。

それから、その人が7:3なのか、5:5なのかを考えてほしい。これはある程度ちゃんと自分で時間をコントロールしている人の話だと思います。


小川彩佳キャスター:
ただ、三宅さんも全身全霊で20代のうちに会社で働くことも一つで、働く時間を短くすることは楽をすることではなく、個別のインプットに充てられる時間を積極的に作り出す。そうすることで、視野が広がったり生産性が上がったり、自分自身も追い込まずにすむと。


小説家 真山仁さん:
本当は仕事5:プライベート5の半々にしたいわけです。なぜできないかというと、時間のコントロールができない。やらなきゃいけないタスクがたくさんあるのに、「帰ります」と言うのが日本では難しい。

いかに仕事で割り切れるか、雇用者側は一つの仕事を2人に分けるワークシェアリングをもっと徹底しない限りは、どれだけ「半身社会」と思っていても終わらない。この現状がある以上は、こうした議論も机上の空論となるのは嫌だなと。

ですから根本的に、経営者と働く側に何が足りないのかを考えること、そしてダラダラやらないことです。私が「楽しみましょう」と言った理由は、ダラダラしている仕事は楽しくないからです。そういうときは帰る。私もそうですが、(本を)書いていて駄目なら散歩に行きます。


小川彩佳キャスター:
ダラダラして楽しむ方もいますよね。


小説家 真山仁さん:
それは全部経験したからだと思います。色々なことをやって、自分はダラダラするのがいいなって。その代わり、他の人がやってる何か大事な競争は自分はしなくていい、という割り切り。割り切りが最後は人生を決める気がします。


藤森祥平キャスター:
三宅さんは、半身社会がスタンダードにならないと今の現状を変えられないのではという考えがあります。


小説家 真山仁さん:
でも現状は人が少なくなってやることが増え、ITやAIと言っていますが、実際は導入できていないため多くの人は(やることが)倍になっています。物理的に、半身は無理なのではないですか。


小川彩佳キャスター:
長時間労働はなかなか減っていないです。


小説家 真山仁さん:
これは上司の責任だと思います。上司は必ず5時に帰る人になるべきです。

上司がダラダラやることで、「あんな上司になりたくない」「管理職になりたくない」と思う人が増えている。そのため、特に責任を持ってる人たちが現役世代に、「仕事は楽しみながらやって、あとはよろしく」と早く帰ることができるだけで、(労働時間は)減ると思います。


小川彩佳キャスター:
上の世代の方々こそ意識を変えていくということが必要だと。


藤森祥平キャスター:
ダラダラやってない上司もいますからね。


小川彩佳キャスター:
自分を追い込まない仕組みを自分の中に作るというのは、本当に大事なことだなと思います。


『ワークライフバランス』について「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『ワークライフバランス』について「みんなの声」を募集しました。


Q.あなたのワークライフバランスは?
「仕事重視」…11.4%
「プライベート重視」…18.6%
「プライベート重視だが、実際は仕事優先」…43.6%
「両立できている」…14.8%
「その他・わからない」…11.6%


※4月1日午後11時20分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは2日午前8時で終了しました。


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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「ロスト7」


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