ごみ収集の際にリチウムイオン電池が相次いで発火する事故を受け、環境省は全国の市区町村にほかのごみと分けて回収するよう求める通知を出しました。
ごみを粉々にする過程で大きく燃えあがる炎。リチウムイオン電池に強い力が加わり、火が出たのです。このように不燃物や粗大ごみの処理施設で、リチウムイオン電池が原因とみられる火災が各地で相次いでいます。
東京・江東区の粗大ごみ処理施設で起きた火災後の画像です。おととし、リチウムイオン電池を砕いたことが原因とみられる火災で、施設の一部が焼け、一時、不燃ごみと粗大ごみの受け入れに影響が出ました。
今年1月、埼玉県川口市でも…
記者
「住宅街のごみ集積所には回収されなかったごみが山積みになっています」
ごみ処理施設で一般ごみの中に混入したリチウムイオン電池が原因とみられる火災が発生し、ごみ処理機能が完全に停止。川口市内で一般ごみの回収が再開されたのは10日後のことでした。
リチウムイオン電池は、スマートフォンやモバイルバッテリー、手持ちの扇風機など多くの小型家電に使われています。ところが、回収方法は自治体によってバラバラです。
こうした問題を受け、環境省はきょう、全国の市区町村にリチウムイオン電池をほかのごみと分けて回収することの徹底を求める通知を出しました。
浅尾慶一郎 環境大臣
「リチウム電池等による火災の予防のためには、燃やすごみや燃やさないごみなど、他のごみの区分とは区別して排出して頂くことが重要であると考えています」
環境省は地域のごみステーションのほか、役所や公民館などに回収ボックスを設置することを推奨しています。
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