
「バカ」「アホ」などと言ってボールを投げつけるなど、子どもたちへのスポーツ指導をめぐる暴力・暴言・ハラスメントなどに関する相談件数が過去最多を更新していることがわかりました。
スポーツ指導者の育成などにあたる「日本スポーツ協会」によりますと、昨年度(2024年度)、相談窓口によせられたスポーツ現場での暴力・暴言・ハラスメントなど、いわゆる“スポハラ”に関する相談件数が過去最多の536件となったことがわかりました。
相談件数は、2013年に窓口を設置して以来、コロナ禍をのぞいて一貫して増加傾向にあり、昨年度は前の年度から51件増えました。
相談内容では「暴言」が最も多く、全体の4割(41%)を占め、「暴力」も2割(18%)に上りました。
昨年度は、指導者が選手を差別したり強制的にスポーツ少年団を退団させられたりするといった相談も増えたということです。
被害者の半数(48%)は小学生で、指導者から不適切な行為があっても声をあげづらい立場にいる子どもたちが被害者になるケースが多く、その保護者からの相談が目立ったということです。
日本スポーツ協会は相談件数の増加について、「“スポハラ”に関する意識が高まり、相談しやすい環境が構築されていることなどが影響している」とコメント。
今後ともスポーツ指導者研修などを通じてコーチングやコミュニケーション力を高めるなどして、“スポハラ”の根絶に取り組んでいくとしています。
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