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年金だけでは足りず…働くシニア世代が増加中!どんな仕事で、いくらもらうのか?シニア100人に徹底調査!【Nスタ】

国内
2025-05-04 15:07

65歳以上の4人に1人が働く時代!“年金だけでは足りず”働くシニアが増えています。どんな仕事で、いくらもらっているのか?Nスタが調べてきました。


■“働くシニア”が増加中 年金だけでは足りない状況に


先週、東京都が開いた就職支援の説明会「しごとチャレンジ65」。熱心に話を聞いていたのは…


「73歳です。求職活動ですね」


対象は65歳以上のシニア世代。実はいま“働くシニア”が増加中。去年は過去最多の930万人と、65歳以上の4人に1人が働いているという結果に。


そこで、街で聞きました。老後の備えしていますか?


22歳男性
「投資とか、そういうのはやっているので。NISAみたいな。将来のためですね」


27歳男性
「給料の半分くらいは、使わないように(投資に)回してるかもしれないですね。結構、カツカツなんですけど…。やっぱ、老後不安なんで」


50代女性
「昔だったら年金だけで、悠々自適に暮らせるっていう時代もあったと思うんですけど、これからはやっぱりそれは厳しいのかなと思いますね」


多くの人が口にしたのは、やはり将来への不安。実際、年金だけで足りるのでしょうか?


年金 月20万円 76歳男性
「20万近くなんじゃないかな。公務員だったから、ちょっといいのかな、会社員の人よりは。贅沢しなければ暮らせますからね」


一方で…


年金 月15万円 73歳男性
「(携帯)止まってんの。携帯電話止まってっから。(年金)1か月15万円だったら少ないじゃん」


公園でシニア世代に聞いてみると、月10万円以上、年金をもらっている人は19人中7人。10万円以下は12人という結果に。


総務省の家計調査では、65歳以上の日常生活にかかる費用は、夫婦のみの世帯で約25万6000円、単身世帯で15万円ほど。年金だけでは足りない状況です。


では、その足りない分はどんな仕事で、どう補っているのでしょうか?


夫婦で年金 月30万円 76歳女性
「公園のお掃除と、マンションのお掃除とか」


夫婦で年金 月30万円 77歳男性
「月に7万円ぐらいですかね」


年金 月11万円 73歳女性
「お茶を教えてるの。お稽古だけで(月)5万くらい。1日働いて1万しかもらえないから」


■「ボケるんじゃないかと心配」この道60年のベテラン


そんな中、出会ったのが吉田富男さん(82)。年金は月に約19万円。定年後も同じ店で働き続けているといいますが、いまのお仕事は?


吉田富男さん(82)
「八百屋一筋60年」


この道、60年の大ベテラン。手際よくカット野菜を並べたと思えば、軽々と運ぶ段ボールは重さ約15キロのキャベツです。とても80歳を超えているとは思えない働きぶり。


青果担当スタッフ
「商品知識も豊富ですし、商品の売り方とかも経験がすごいですからね」


常連客
「昔から知ってるから、なんか気軽に『まだ、これ入ってこない?』とか聞けたりとか、そしたらすぐ答えてくれる」


勤務時間は朝7時から8時間。バイト料は月に約19万円。お金以上に働き続けたい理由があるようです。


吉田富男さん(82)
「仕事辞めちゃったら、多分ボケるんじゃないかと思って、そういう心配があるんです。体が動く限りは頑張ろうと思って」


■“スキマバイト”をする人も


一方、“イマドキの働き方”をする人も。


68歳女性
「空いた時間に行ってますね。」


年金は月7万5000円。一体どんな仕事なんでしょうか?職場に着くと、まずは「QRコード」にスマホをかざして出勤申請。そして、すぐさま作業場へ。


この日の仕事は、スーパーなどから注文のあった商品を倉庫の中から探し出し、集めてくるというもの。


68歳女性
「自分がこの日のこの時間帯だったら、(仕事に)行けると思ったら、そこへリクエストが来たら入れて」


実はこの仕事、求人アプリ「タイミー」を使って応募した、いわゆる“スキマバイト”なんです。


空いた時間に、「面接なし」ですぐ働けるのが特徴で仕事の内容も毎回変わります。


68歳女性
「ここだけではなくて、色んな所へ自分の(仕事が)『あう』『あわない』もみれるんで。あっちこっち行って、自分に(あう仕事が)あったらそこへ行く」


仕事は時給制。週に2、3回ほどで月に10万円ほどもらえるそうです。


■“丁寧な仕事”シニア世代を評価


街で聞きました。何歳まで働き続けたいですか?


27歳男性
「バリバリ70歳とかになっても働くかも知れないですね」
新社会人 23歳男性
「できれば65歳とかでリタイアしたいですけど、この時代なので80歳とかまで働かないといけない状況になるのかなって…」


こうした中、年齢制限なく働ける職場も。


「今年で喜寿。77歳になります」
「いま69歳です」


こちらは、埼玉県内にあるリサイクルショップ。シニア世代の採用を積極的に行っています。


パワーセラー代表 臺真樹さん
「会社全体では(従業員)70名。その中でシニアの方は1割ほどいます」


冷蔵庫のクリーニングを担当しているのが、この職場で最高齢の林公哉さん(83)。年金は月7万5000円だといいます。


パワーセラー代表 臺真樹さん
「細かいところまで汚れとかを取らなくてはならないお仕事なので、丁寧にやっていただいてる」


シニア世代は仕事ぶりが丁寧で、根気強く仕事をしてくれると、評価しています。


林さんのバイト料は月8万円。いま、楽しみにしているのが、たまに仲間とスナックで飲んで楽しむこと。元気なうちは、働き続けたいそうです。


■彼氏と別れたい・結婚式に出席して…“レンタルおばあちゃん”に舞い込む依頼


一方、こんな変わった働き方もあるようで…


クライアントパートナーズ代表 金澤瑠璃さん
「女性スタッフの便利屋。60代以上のスタッフの部門がある」


シニアの便利屋さん。いわゆる“レンタルおばあちゃん”です。


2年ほど前に登録した梶太英子さん(68)。月に10万円ほどもらっているそうです。この日の依頼は…


依頼者
「私今回はヘッドドレス作ってほしくて…」


アイドル活動をしているという女性の衣装作り。梶さんは、長年仕立てのお仕事をやってきたそうで、こちらのステージ衣装も作ったそうです。


梶太英子さん(68)
「一旦家に帰ったら、一日で出来ますので」


一つの仕事が終わったかと思えば、今度は…


梶太英子さん(68)
「九州の家庭料理を食べたいというご所望で…」


別の女性から「九州の郷土料理が食べたい」との依頼が。ネットで検索し、手早く作っていきます。他にも、様々な依頼が舞い込むようで、過去には…


▼『彼氏と別れたいけど、ハッキリ伝えられないから、おばあちゃんについて来てほしい』
▼『結婚式に親戚が足りないから身内として、出席して欲しい』


クライアントパートナーズ代表 金澤瑠璃さん
「年齢を重ねるごとに色々な経験みなさんしていますし、ちょっとやそっとじゃ物怖じしないというか」


そして、出来上がった料理を、さっそく依頼者のもとへ。依頼者の女性は熊本出身だといいます。


依頼者
「長年食べてないので、私も料理しないので…」


10年ぶりだという故郷の味に…


依頼者
「ああ。美味しい。あ~懐かしい。母のより美味しいかも」


梶太英子さん(68)
「これだけ美味しいって言われたらね、ありがたいですよほんとにもう…。やっただけの甲斐があるというか、ありすぎますわ」


年金が足りず、働くシニアの人たち。それぞれが、身の丈にあった働き方を摸索していました。


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