
5月15日、三井住友銀行の金融アプリoliveとQRコード決済トップシェアのPayPayが業務提携を発表。VポイントとPayPayポイントを交換することも可能になりました。
【写真を見る】キャッシュレス戦国時代 賢く貯めて使う”ポイント活用術”【ひるおび】
2025年1月に、活用している共通ポイントについてアンケートが行われました。(MMD総研調べ)
1位 楽天ポイント 52.2% 2位 Vポイント 39.1% 3位 PayPayポイント 38.5%
4位 dポイント 37.5% 5位 Ponta 37.4%
コメンテーター 白井智子:
(キャッシュレス化が進んだ)今、PayPayがなかったら生きていけない。
PayPayは支払ったときに自動的にポイントがつくんですよ。
「ポイ探」代表取締役 菊地崇仁氏:
提示のポイント(ポイントカードを提示して得られるポイント)と決済のポイント(支払い方法で得られるポイント)は全然違うんです。でもどちらも繋がるので使っていないのはもったいないです。
急速にすすむキャッシュレス決済
現在国内のキャッシュレス比率は42.8%で決済額141億円。国民の約半分がキャッシュレス決済をおこなっていることになります。
キャッシュレス決済を使っている多くの人は楽天ポイント、ドコモポイント、Ponta、Vポイント、PayPayポイントの5大ポイント経済圏を使用しています。その中で、今回VポイントとPayPayポイントが提携することになりました。
PayPayの使い方
PayPayでは「(買い物のときの)支払い」と「送金」ができます。
支払いの場合・・・
銀行口座かチャージし店で支払い、200円ごとに1ポイントがつき、1ポイント1円で使用でき約1か月後に付与されます。
送金する場合・・・
相手のPayPayIDや電話番号で送る相手を登録し送金することが出来ます。送金されたPayPay残高は現金口座から出金することも可能です。
三井住友銀行のOliveとは?
キャッシュカード機能に加え、クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモードなどの機能をアプリに切り替えて使用でき、使うたびにVポイントが貯まります。
PayPayポイントとVポイントのメリット・デメリット
「ポイ探」代表取締役の菊地崇仁氏によると、PayPayポイントは「ユーザー数は多いが基本還元率が低い」とのこと。またVポイントは「提携店が多く一部の店舗で還元率が高い」が、その一方で「還元率を高くするにはクレジットカードを作る必要がある」といいます。
コメンテーター 白井智子:
全然知らなかった。
コメンテーター 上地雄輔:
還元率が違うことは全然知らなった。Vポイントやっててよかった。
恵俊彰:
具体的にどのくらい違うの?
ポイント還元率の違い
三井住友カード対象の店で支払う場合とあくまで限定的な例ではありますが同じものを買ったとして支払い時につくポイント数を比べてみましょう。
PayPayでコード決済(スマートフォンアプリを利用して、QRコードまたはバーコードを読み取ることで支払いを完了させる決済方法)をした場合、PayPayポイントの還元率は基本0.5%~最大で2%です。三井住友カードのスマホタッチ決済(クレジットカードや電子マネーをスマートフォンに登録し、端末にかざすだけで支払いが完了する、非接触型の決済方法)を使うとVポイントが基本7~最大20%と、獲得ポイント数に大きく変わります。
恵俊彰:
100円のモノ買って20円ついてくるってこと?
1000円で200円、1万円で2000円付いてくる!!
ITジャーナリスト 三上洋氏:
PayPayだと200円買わないと付かない、1000円でやっと5円です。
このようにポイントが貯めやすいVポイント。そのポイントが、PayPayで使えるようになる、というのが今回の提携の目玉です。
”ポイ活の達人”菊地氏が勧める使い方【1】
VポイントをPayPayポイントに換え、株などに運用してほったらかす
※投資は自己責任です リスクがあります
「ポイ探」代表取締役:菊地崇仁氏:
Vポイントで7%貯まったものをPayPayポイントに移行すれば、さらにどんどん増えていく仕組みになる。一度預けたポイントは投資信託と連動した形で運用されます。ポイントを引き出したい時にはいつでも引き出すことができます。
コメンテーター 白井智子:
私、ほったらかしでポイント(PayPayポイント)で運用していたら2万5000ポイント貯まっていました。すごい必要なポイントというわけではないので減ってもそれほどダメージはない。
「ポイ探」代表取締役:菊地崇仁氏:
もちろん下がることもありますが、ポイントだから諦めがつくかなと思いますし、ポイント運用の場合、証券口座をつくる必要がないので手軽にできます。
”ポイ活の達人”菊地氏が勧める使い方【2】
1400円で2100円分の買い物ができる!”ウエル活”
”ウエル活”というのはドラッグストアのウエルシアで毎月20日にある
「ウエルシアお客様感謝デー」を活用したお買い物方法です。
PayPayポイント1400ポイント分をVポイントに交換します。VポイントはWAON POINTにも交換できるので、WAON POINTとして1400ポイント保持し、WAON POINTが使えるウエルシアで毎月20日の感謝デーでWAON POINTを使って1.5倍分の買い物ができます。
例えば、日用品雑貨、生鮮食品など2100円分の買い物をした場合、感謝デーの20日であれば1400ポイントで購入することができます。
”ポイ活の達人”菊地氏が勧める使い方【3】
日本でしか使えない PayPayポイントが世界で使える
PayPayポイントをVポイントに交換し、VポイントPayにチャージにします。そうするとVISA加盟店でプリペイドとして使える。PayPayは日本でしか使えませんが世界中のVISA加盟店でプリペイドとして使えるようになります。
「ポイ探」代表取締役 菊地崇仁氏:
VポイントPayはプリペイドなので審査の必要がなく、すぐに作れます。
恵俊彰:
分かっていてもやるかどうかですね。
「ポイ探」代表取締役 菊地崇仁氏:
やりたいと思ったらやればよく、やりたくなければやらなくていいと思います。
これを見てお得だなと思ったら始めればよくて、自分には無理だなと思ったら、恵さんのようにdポイント経済圏だけで使えばいいと思います。
三井住友銀行クレジットカードでさらにお得に
三井住友銀行のクレジットカードであれば
加盟店でスマホタッチ決済の場合7%のポイント還元。非加盟店でスマホタッチ決済の場合0.5%のポイント還元されます。
オリーブに変更した場合
家族の登録で最大12%還元。Vポイントアッププログラムに加入すると最大20%のポイント還元が受けられます。
ITジャーナリスト三上洋氏によると、Vポイントは大手の飲食店やコンビニなどの提携先が非常に多く、スマホタッチ決済を使えばポイント還元率も高いといいます。
恵俊彰:
オリーブにした方が還元率が高いし便利なんですよね。
「ポイ探」代表取締役:菊地崇仁氏:
オリーブの場合三井住友銀行の口座をもたないといけないが、クレジットカードだと引き落としの口座は自分で決められるのでハードルは下がります。
コメンテーター 白井智子:
めんどくさがっていたけどひと手間考えた方がいいかなと思いました。
(ひるおび 2025年5月16日放送より)
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<プロフィール>
菊地崇仁氏
ポイントの達人としてセミナー講師でも活躍中
100枚超のクレジットカードを所有し"お得を研究
三上洋氏
スマートフォン事情に詳しいITジャーナリスト
近著に「深掘り!IT時事ニュース」
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