
6月11日、岐阜県中津川市の中央道下り線、恵那山トンネルで、逆走した軽乗用車が別の車と正面衝突する事故がありました。
この逆走車を運転していた男性が99歳だったことがわかりました。
【写真を見る】高速道路で“逆走事故”運転手は99歳 3年ごとに実施「認知機能検査」とは【ひるおび】
街の人はー
「99歳で運転していることにもびっくりなんですけど、でも田舎とかだとやっぱり交通の便が悪いので仕方ないのかなとも思うんですけど、怖いですね。」
「祖父が免許を持ってたんですけど、母が返納を勧めて、祖父は今もう免許を返納しています」
99歳運転手 認知機能検査は「適正」
事故が起きたのは6月11日の午後1時ごろ。軽乗用車を運転していたのは99歳の男性でした。
男性は園原インターチェンジから恵那山トンネル抜けた先のチェーン着脱場に入りUターンをして、もと来た道を戻るような形で3.7キロを逆走しました。
別の軽自動車に正面衝突し、衝突された男性(41)は重傷、逆走した男性(99)は軽いけがを負っています。
警察によると、逆走した男性は、長野県の自宅を出て買い物からの帰宅途中でした。
運転免許証を所持しており、認知機能検査でも「適正」だったということです。
過失運転傷害や道路交通法違反の疑いもあるとみて事情を聞いています。
75歳以上で3年ごとに実施「認知機能検査」
「認知機能検査」は2009年から開始され、75歳以上のドライバーが違反歴のありなしに関わらず受ける必要があります。この認知機能検査をクリアしたのち、高齢者講習などを受けて免許証を更新するという流れです。
記憶力や判断力を測定する検査で、75歳以上のドライバーは3年ごとに実施(免許更新期間満了時)となります。
検査項目には、「今年は何年ですか?」「今は何時何分ですか?」などを答える「時間の見当識」があり、検査用紙に記入します。
さらに記憶力の項目では、16種類の絵を記憶し何が書かれていたかを回答する検査などもあります。
道路交通法・交通問題に詳しい弁護士の高山俊吉氏は、
「認知機能検査をクリアしている人の中にも、事故を起こす人が少なくない。検査の有効性について検証が必要」だと指摘しています。
恵俊彰:
検査が本当に適正なのかということもあるんでしょうし、一方では間隔ですよね。75歳以上のドライバーが3年ごとにということになるんですが、この3年という期間が本当にどうなのかという気がしますけどね。
弁護士 八代英輝:
一定の年齢以上の方々は運転免許を付与するにしても一年ごととか、あるいは実際に運転してみる技能テストも必要なのかなと感じます。
けがをした方もいらっしゃるので、やはり交通の部分はもう少し厳格にしていく必要があると思うんですが、99歳の方が1人で買い物に行かなければならない今の交通事情も根本的に変えていかないとなかなかこういった事故を根絶することは難しいと思いますね。
コメンテーター 中川翔子:
高齢の方が事故を起こしてしまうニュースを本当によく目にするようになってきたので、もう大きな仕組みごと考え直さないといけない時期なんじゃないかなと。やっぱり運転してるときに周りの車を信用して走らないと怖いですからね。
恵俊彰:
年齢だけで人を見ていいのかということもあるとは思うんですけど、さすがに99歳という年齢をどう捉えるかということもあるのかもしれません。
(ひるおび 2025年6月13日放送より)
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