
福島第一原発事故をめぐって東京電力の株主が旧経営陣に東電への賠償の支払いを求めた裁判で、株主側はきょう、訴えを退けた東京高裁の判決を不服として最高裁に上告しました。
この裁判は、東電の個人株主らが勝俣恒久元会長(去年、死去)ら旧経営陣5人に対し、「事故を予見でき、対策を講じるべきだったのに怠った」などとして、東電への賠償を求めたものです。
1審の東京地裁は、旧経営陣の4人にあわせておよそ13兆円の賠償金を支払うよう命じましたが、2審の東京高裁は一転して、「旧経営陣に巨大津波を予測できる事情があったとは言えない」などとして旧経営陣の責任を認めず、1審の判決を取り消して株主側の訴えを退けました。
株主側はきょう、都内で記者会見を開き、東京高裁の判決を不服として最高裁に上告したと明らかにしました。
原告の一人は「あれだけの事故を起こしながら、誰も責任を取らないのは許されない」と述べました。
・エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】