無許可の接待営業への罰金などが大幅に引き上げられた改正風営法がおととい施行され、警視庁は東京都内のガールズバーを一斉摘発しました。歌舞伎町では、ホストクラブの看板にある変化が起きています。
【写真を見る】改正風営法施行を受け都内のガールズバーを一斉摘発 新宿歌舞伎町ではホストクラブの看板に異変…ホストクラブ店長「寂しい気持ちはありますよね」 警視庁
店内に入ると、カウンター越しに談笑する女性従業員の姿が。
女性従業員
「お誕生日とかになると高額なボトルは入ったりする。50万はいかないと思うけど」
今月、東京・町田市のガールズバー「BAR Qualia」の店内の様子。法律では「無許可で接待すること」が禁止されていますが…
女性従業員
「基本マンツーで(女性従業員が)つくんですよ。(Q.指名とか入りますか?)普通に何回か。数か月に1回の人もいるし、毎週する人もいるし」
この店に捜査の手が入りました。
記者
「警視庁の捜査員が家宅捜索を終えて出てきました」
無許可で接待営業を行ったとして、この店の責任者の村山晴樹容疑者(32)らが逮捕されました。
村山容疑者
「カウンター越しだったらキャストの女の子がお客さんと継続的に談笑したり、一緒にゲームしてもいいと思った」
都内では法改正後、きょうまでに、この店のほかにガールズバー7店舗が一斉に摘発されました。
摘発のきっかけとなったのは、おととい施行された改正風営法。無許可営業をした店への罰金額の上限が、200万円から3億円に引き上げられました。
また、改正風営法では、恋愛感情につけ込み高額料金を請求する、悪質なホストクラブへの規制も大幅に強化されました。
この影響で、新宿歌舞伎町では…
記者
「ホストクラブの看板の一部が黒いテープで隠されています」
脚立にのぼり、黒色の大きなフィルムを看板に貼る人の姿が。
中には…
記者
「2億という文字が黄色く塗りつぶされています」
消されていたのは、ホストの営業成績を示す文字です。
改正風営法に先だって警察庁が出した指針では、こうした看板の文言が「過度な競争意識を生じさせ、客による特定のホストとの高額の飲食を助長する」としています。
その例は「〇億円プレイヤー」などの営業成績を直接的に示すものや「新人王」などの称号で営業成績が上位であることを推認させるもの。また「○○を推せ」など、客に対して応援することを過度に煽る文言などが該当するとしています。
看板の修正を余儀なくされたホストクラブの店長は…
「HEAVEN」 鳳條月 店長
「消さなきゃいけないというのが法律として変わったのでしょうがない。寂しい(気持ち)はありますよね。今までそれがプレイヤーのモチベーションになっていたので。(Q.文字が少し見えていますが?)もうちょっと消しますか。一時的な対処なんで…」
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