深刻な飢饉に見舞われるアフリカ南部ジンバブエで、政府はゾウ200頭を殺処分し、食肉として住民に配る方針を明らかにしました。
ジンバブエでは、エルニーニョ現象の影響で過去40年間で最悪といわれる干ばつが起きていて、アメリカCNNは「人口のほぼ半数に飢餓のリスクが差し迫っている」と報じています。
こうした中、ロイター通信によりますと、ジンバブエ政府は17日、ゾウ200頭の殺処分を計画していると発表しました。
食用の肉として、干ばつの被害を受けた地域の住民に配られるということです。
ジンバブエには8万4000頭のゾウが生息していて、ジンバブエ当局は「管理できる限界頭数を超えており、殺処分する200頭は大きな数字ではない」と説明しています。
南部アフリカの国々では、深刻な干ばつにより6800万人が食糧難に直面していて、先月、ナミビアでもゾウやカバなどの野生動物700頭が食肉として殺処分されることが発表されています。
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