輪島市塚田町からお伝えします。こちらでは「人の頭らしきものが見える」と正午前に消防に通報があり、警察と自衛隊も駆けつけ、捜索が始まりました。
午後1時半ごろには、がれきの中から1人が運ばれていく様子がみられ、その後、高齢男性の死亡が確認されました。
記者
「午後1時14分です。警察が目隠しのシートを広げました」
この川の上流にある久手川町では住宅4棟が流され、現在も住民3人の行方が分からなくなっています。
このうち、中学3年生の喜三翼音さん(14)の両親も、こちらの捜索現場で状況を見守り続けました。
父 喜三鷹也さん
「9時43分と9時52分に2回かけて、そのときにビデオ通話で、もう下が道路なんかも土石流がきてた状態だったので、窓から飛び降りるって言っても飲み込まれるだけなので、『もう部屋におれ!』ってことしか言えなかったですね」
母親
「周りの景色を写してくれて、今こういう状態なんやって…。怖かったと思います。高いところに逃げてね『分かった』って、それが最後」
当時、翼音さんは自宅に1人でいたということです。
こちらの現場には、自宅車庫の屋根が流れついています。
地元の消防によりますと、これまでに確認されている死者は2人、行方不明の人は13人となっているほか、孤立地域は99に及んでいて、捜索活動の長期化が懸念されます。
さきほど、午後4時半すぎには、この先の久手川町に消防車両およそ10台が到着し、2階に取り残された人の捜索も始まっています。
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