ナスカの地上絵を研究している山形大学のグループが、新たに303点の地上絵を発見しました。この発見が、地上絵の謎を解くカギになるかもしれません。
こちらは、南米ペルーのナスカ台地をドローンで撮影した映像です。これは何の形か分かりますか?今回、新たに発見された幅およそ5メートルの頭に飾りをつけた人型の地上絵です。
山形大学では20年前から坂井正人教授を中心にナスカの地上絵の研究を続けていて、これまでに300点以上の地上絵を見つけてきました。そしてきのう、さらに新たな地上絵を発見したと発表しました。
山形大学 学術研究院 坂井正人教授
「こんなにあるとは思っていなかったです」
人や動物をかたどったものなど、その数なんと303点!これまでもドローンやAIは使用していましたが、今回はナスカ台地全域を撮影した航空写真から、より学習の精度を上げたAIで地上絵の可能性がある場所を絞り込んでいく方法で調査。その結果、わずか半年で303点の新たな発見につながりました。
また、今回の発見は、地上絵が描かれた謎を解くカギになりそうです。
山形大学 学術研究院 坂井正人教授
「台地にいろんな絵を描き、その組み合わせによって、彼らにとって社会的な重要な情報を描き込んでいたんだろう」
坂井教授は、今後さらに500点近くの地上絵が新たに見つかると見込んでいて、これまでに見つかった地上絵の中に、組み込まれた意味や情報の解析も進めていくということです。
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