日銀は年内最後の金融政策決定会合で追加利上げを見送りました。ドル円相場では156円台半ばまで円安が加速しています。
昨夜から今朝にかけて1円ほど円安が進んでいた為替相場がさらに動いたのは、正午前。1ドル=155円台の節目を割り込み、およそ1か月ぶりの水準に。このきっかけが…
日本銀行 植田和男 総裁
「(政策金利を)0.25%程度で推移するよう促すという金融市場調節方針を維持することを賛成多数で決定しました」
日銀はきょう昼、9人の投票者のうち賛成が8、金融引き締めに積極的な審議委員の反対1で、追加の利上げを見送りました。
じわじわ進んでいた円安の進行は本来、利上げの判断につながる材料の一つなのですが、実はきょう、ブレーキとなる動きも発生していました。
アメリカの中央銀行の政策判断から、アメリカ、続いて日本で株価が大きく下落。市場が歴史的な大荒れとなった8月に日銀自身が「不安定な状況のなかで利上げしない」と表明していたことも見送りにつながったとみられます。
とはいえ、「経済と物価の情勢が見通しどおりであれば、追加利上げを検討する」としてきたなか、植田総裁は…
日本銀行 植田和男 総裁
「(情勢を)見極めていくための情報が徐々に明らかになっていく」
▼「春闘」など賃金の情報や、▼アメリカ・トランプ新政権の動向を中心に見極める姿勢を表明。「特定のデータや出来事を待たなくても判断できる」とも強調しましたが、為替相場では円安がさらに進んでいます。
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