ソフトバンクから巨人へ移籍した甲斐拓也(32)が都内で入団会見を行った。背番号は「10」に決まり、阿部慎之助監督(45)がかつて背負っていた番号を継承する。契約は5年で総額15億円(金額は推定)の大型契約となった。
この日後輩からプレゼントされたというジャイアンツカラーのネクタイで会見に出席した甲斐は、「読売巨人軍に入団いたします甲斐拓也です」と挨拶し、「今回移籍に際しとても熱いお言葉を阿部監督の方からいただき、阿部監督を胴上げするために、また気持ちを新たに一生懸命頑張っていきます」と意気込んだ。
23年のWBCで共に闘い、普段から連絡を取り合ってるという岡本和真(28)に「来年からよろしくお願いします」と連絡をしたという甲斐。岡本からは「『何かあったら何でも聞いてきて』と言っていただきました」。他にも「坂本(勇人)さんであったり丸(佳浩)さん、長野(久義)さんっていうところにも連絡はさせていただいた」と明かした。
来年の3月15日と16日には、メジャーリーグの開幕戦(東京ドーム)を前に行うプレシーズンマッチで大谷翔平(30)を擁するドジャースとの試合も控えるが、そのことについては「全くそこまで考えてない」と甲斐。「今はとにかく、早くチームになじんでコミュニケーションをとって、開幕に向けてのシーズンを戦うための準備をどれだけできるかだというふうに思っているので。どちらかというとキャンプのことで頭がいっぱいです」と話した。
巨人は今季、日本一は逃したが4年ぶりのリーグ優勝を果たした。甲斐は「もちろん勝つということ、そのためにやっていくことっていうのは間違いないので、チームのリーグ優勝、そして日本一。そこに向けてしっかり頑張ってやっていきたい」と新天地での活躍を誓った。
甲斐は2010年に育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。“甲斐キャノン”と呼ばれる強肩で2019年世界野球プレミア12で優勝、2021年東京オリンピック™で金メダル、そして2023年のWBCで世界一奪還と侍ジャパンの要として活躍した。今季は119試合に出場し、打率.256、5本塁打、43打点。リーグ優勝を果たした投手陣を引っ張り、チーム防御率もリーグトップの2.53をマーク。11月13日にFA権を行使し、約1か月経った12月17日に、新天地・巨人への移籍を発表した。
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