インドの経済発展の土台を築いたマンモハン・シン前首相が26日、92歳で亡くなりました。
インド政府は、マンモハン・シン前首相が26日、首都ニューデリーにある病院で亡くなったと発表しました。92歳でした。
全インド医科大学によりますと、シン氏は加齢に伴う疾患の治療を受けていましたが、26日に自宅で容体が急変して緊急搬送され、息を引き取ったということです。
インドの少数派であるシーク教徒のシン氏は、イギリスの名門大学で経済学を学び、インドの財務相時代から規制緩和を推進するなど、社会主義的だったインド経済の自由化に尽力。
2004年から2期10年にわたって首相を務め、改革の舵取り役として経済発展の礎を築きましたが、任期の終盤は政権の汚職問題などで批判にさらされました。
シン氏の訃報を受け、モディ首相は「インドの経済政策に大きな影響を与え、国民生活の向上のために多大な努力をした」と功績を称えました。
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