E START

E START トップページ > トレンド > マガジン > ブレイクしそうな中東料理… 人気の秘密とお手軽レシピも♪

ブレイクしそうな中東料理… 人気の秘密とお手軽レシピも♪

2019-05-10 18:30:54


執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
世界各国の本場グルメが日本でも手軽に食べられるようになりました。
そんな世界の料理から、ここ最近じわじわと広まってきている中東料理に注目したいと思います。
派手さはありませんが、ナチュラルでヘルシーな料理として、海外セレブや美意識の高い方々の支持も集めています。
今回は中東料理の特徴をお手軽レシピ付でご紹介します!

ヘルシーで美味?中東料理の特徴とは


中東は中近東とも呼ばれ、ペルシャ湾と紅海に隣接する広大な区域です。
おもな国としては、トルコ、イラン、イラク、サウジアラビアなどがあります。
なかでも有名なのはトルコ料理
フランス料理中国料理と並ぶ世界三大料理のひとつとされています。
そのほか、ペルシャ料理、エジプト料理、イスラエル料理、モロッコ料理、レバノン料理、アラブ料理なども中東料理です。
中東以外にも世界のさまざまな都市にこれらのレストランがあり、よく知られています。
肉や野菜をピタと呼ばれるパンに挟んで食べる「ケバブ」は、日本でもお馴染みですね。
また、ひよこ豆とニンニク、オリーブオイル、練りゴマなどを混ぜてペースト状にした「フムス」や、すり潰したひよこ豆と玉ねぎ、ニンニク、ハーブ類を混ぜて素揚げにした「ファラフェル」、水切りしたヨーグルトに塩を加えてひと晩寝かせて作るチーズのような「ラブネ」なども代表的なメニューです。
中東料理は次のような共通した特徴を持っています。

香り豊かなスパイスやハーブを活用する


ヨーグルトやレモンで酸味を加える


ひよこ豆、レンズ豆など豆類を多く使う


キュウリやナス、トマト、ザクロ、オレンジなど野菜や果物を豊富に使う


主食は米やパンを食べる


肉は羊肉、牛肉、鶏肉がよく食べられる


こうした共通点を持ちつつ、宗教や地域の特性に合わせた料理が食べられています。
また、宗教上の理由から肉の摂取制限がある地域が多いのも特徴のひとつです。
そのため豆を中心としたたんぱく質を美味しく食べる料理が多いことなどから、ベジタリアンを中心に好まれ、ヘルシーな料理として注目され始めているのです。

栄養面から見る中東料理の特徴


中東料理を栄養面から見ると、次のような特徴があります。

豊富な食物繊維


豆や野菜をふんだんに利用する中東料理。
煮込む、すり潰すなどの調理法が多いので、生よりも量を食べられますし、細胞壁が破壊されることで食物繊維も効率的に摂取できます。
日本人に不足しがちな食物繊維は、腸内環境を整えて便秘の予防や改善に働きます。
また、糖や脂肪の吸収を緩やかにしますので、生活習慣病の予防にもつながります。

美味しくて薄味


体内の塩分が多くなると、薄めるために水分を溜め込んでしまいむくみやすくなります。
さらに、その状態が長く続くと高血圧を引き起こします。
中東料理はスパイスやハーブ、酸味を活用して、塩味が少なくても美味しく食べられる料理です。

良質な油


中東料理では、多くの料理にオリーブオイルが使われます。
オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」という種類の脂肪酸は、血管の老化をもたらす悪玉コレステロールを減らす一方、血管の掃除役である善玉コレステロールは減らさない、という特徴を持っています。
さらに、若返りビタミンと呼ばれる「ビタミンE」や細胞の老化を抑える「ポリフェノール」など、美容に良いとされる栄養素も豊富に含まれています。

ポリフェノールがたっぷり


前述したポリフェノールは細胞の老化を抑える働きを持つ成分で、植物性食品に多く含まれます。
野菜や果物、豆類はもちろん、スパイスやハーブにも含まれています。
一般的にポリフェノールは熱に強く、油と一緒に摂取すると効率的に吸収される種類も多くあります。
中東料理は食材の組み合わせや調理法の観点からも、豊富なポリフェノールを効率的に摂取することが可能です。

中東料理を手軽に作ってみよう♪


ピタや野菜をペースト状のソースにディップする食べ方がポピュラーな中東料理から、代表的な『フムス』をご紹介します。
日本で手に入る食材で手軽に作れるディップソースですので、ぜひお試しください。
★フムス(2人分)★
<材料(2人分)>
 ゆでたひよこ豆 200g、にんにく 1かけ、白練りゴマ 大さじ1、
 レモン汁 大さじ1、オリーブオイル 大さじ2、クミンパウダー 小さじ1~、
 ひよこ豆のゆで汁 大さじ2~
<作り方>
 全ての材料を容器に入れ、フードプロセッサーやブレンダーで豆がペースト状になるまで混ぜます。
 滑らかさはゆで汁で調整してください。
※ひよこ豆ではなく皮をむいた焼きナスで代用した「ババガヌーシュ」も有名です。
中東料理が食べられるレストランも増え、スーパーで購入できる材料で調理も可能です。
ヘルシーな中東料理を取り入れて、日々の献立に新しいメニューを加えてみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

関連記事

情報提供元: mocosuku