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お腹が痛くて頭痛も起こる「生理と頭痛」の関係は?

2016-10-22 21:30:52


執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
月経痛でお腹が痛いのに加えて、頭も痛くなるという人は少なくありません。
月経時の頭痛は、単なる月経痛の一種ではありません。また、頭痛持ちの女性が、月経周期との関係で頭痛が起きていることを自覚していない場合も多いようです。
このような頭痛を「月経関連偏頭痛」と呼びます。
ここでは、そのような「生理と頭痛の関係」について見ていこうと思います。

月経関連偏頭痛とは


月経関連偏頭痛では、月経(生理)の開始2日前〜開始後3日目くらいまでに、偏頭痛の発作が起こります。
女性は、生理周期によってエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増減します。このエストロゲンの分泌量が月経関連偏頭痛に影響していると考えられています。
エストロゲンは、排卵前に分泌のピークとなり、排卵後に急減したのち、再び少し増えてから減少していきます。このエストロゲンの増減に合わせて、脳内物質のセロトニンの量が減少します。
これによって脳内の血管が拡張し、頭痛が起こるのです。
他の時期の偏頭痛に比べて、月経関連偏頭痛は、痛みが強い、持続時間が長い、再発しやすいなどの特徴があります。加えて、一般的な偏頭痛と同じように、ズキズキ痛む、体を動かすとより痛むといった特徴もあります。

月経関連偏頭痛の診断


月経に関係して起こる頭痛は、月経前症候群(PMS)による生理痛だと思っている人も多いようです。偏頭痛と月経との関連をはっきりさせるには、自分の頭痛の傾向を記録する「頭痛日記」をつけることが大事です。
頻繁につらい頭痛に悩まされているようなら、一度医師の診察を受け、適切な治療を受けることが必要です。頭痛日記をつけることにより、3周期以上、月経と偏頭痛の関係を記録すれば、医師への説明や治療にも大いに役立つでしょう。

予防としての生活習慣


月経に伴ってほぼ必ず偏頭痛が起こるという場合は、予防薬が有効とされています。月経の1週間前から内服することで、偏頭痛の頻度を減らすことができます。ただし、月経周期が一定でないと、うまくコントロールできません。
月経周期を整えるためにも、栄養バランスのいい食事を摂りましょう。
忙しい毎日で食事時間帯がバラバラになってしまったり、朝食を抜いたりするのはNGです。ホルモンバランスを整えるためには、身体に生活リズムを覚えさせることが大切です。ストレス解消法も身につけましょう。
また、脂質や糖質の摂り過ぎに注意して、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルを多く摂るように意識しましょう。豆腐や納豆などの大豆製品、ナッツ類、バナナ、レバーやカツオ、マグロなどの青魚がお勧めです。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

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情報提供元: mocosuku

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