Pokémon Goやアプリ利用時のGPSの精度が低い? その原因は? 改善する対策方法
2016-10-24 10:00:00
プレイするのにGPS機能を必要とするPokémon Go。実際の地図上に表示されるスポットに向けて移動することで、レアポケモンを捕まえることができるのでスマホに搭載されているGPS機能は必須と言えます。
しかし、プレイしていて、実際に自分がいる場所と地図上に表示されている場所がズレていたりすることがありませんか?
何もPokémon Goに限った話ではなく、スマホのGPS機能を利用するアプリ(地図アプリやナビアプリ)で、実際に自分がいる場所と地図上に表示されている場所にラグが生じていることがあります。
これには対応方法があるので紹介しましょう。
スマホのGPS機能はバッテリー消費が激しい
スマホに搭載されているGPS機能、このGPSは、GPS衛星と呼ばれる地球の軌道上を回る人工衛星(全31機、運用は24機で1セット)からのデータを受信し、現在、自分がいる位置を三次元的に計算して導き出す仕組みになっているのです。
GPS衛星からのデータを受信できていれば、精度の高い位置検出が可能です。このGPS衛星からの電波を、スマホに搭載しているGPSユニットで受信して、位置情報をスマホのアプリに渡しているのです。
ただし、GPSユニットが常にフル稼働していると、バッテリーを消費します。これに加えて地磁気センサーと加速度センサーを組み合わせることで、GPSからの更新電波が来る間(30秒間隔)の移動を感知し、地図上に自分の位置を表示させ続けるようになっています。
このようにGPS機能は、バッテリーを大量に消費してしまうのです。 筆者はスマホのカーナビアプリをバッテリーだけで使っていたら、あっという間(利用3時間程度)でバッテリー残量が減ってしまったという経験をしたことがあります。
スマホのGPSはGPSユニットだけに頼っていない
実は、スマホのGPS機能はGPSアンテナだけに頼っていません。 GPSは、屋内など厚い屋根や障害物があると衛星をキャッチできません。また、雲の層が厚い曇天などでも取得できる衛星数が減り、精度が落ちてしまいます。
そこで、GPS以外にも、位置情報を補完するようにして精度を維持する仕組みを採用しています。
まずは、モバイル通信。 LTE(4G)回線を使うと、近くの基地局情報を入手できますよね。その情報をGPS機能の補助として利用することで精度を向上させているのです。
さらに、Wi-Fi通信。 各社が提供しているWi-Fiサービスのアクセスポイントの位置情報をWi-Fiアンテナで読み取ることでも、位置情報の補助機能として働かせています。
アップルのiPhoneシリーズも同社独自のWi-Fiアクセスポイントの位置情報を使用してGPS機能の補助データとして利用しています。
このように、GPSだけを有効にしておけば、あとはGPSが勝手に自分の位置を正確に把握して地図上に表示してくれると考えるのは、大間違いなのです。
GPSだけに頼ると、精度が低くなることがあり、地図上に表示されている自分のいる位置のズレが発生してしまうということも、おきるわけです。
バッテリー消費の大きなPokémon Goだから・・・
たとえばスマホゲームのPokémon Goは、アプリ本体だけでもバッテリー消費が激しいのに、さらにGPS機能まで使うためバッテリー消費の激しいアプリになっています。
Androidスマホの位置情報の設定では、以下の3つのモードが選べます ・高精度(GPS、Wi-Fi、Bluetooth、モバイル通信で測位) ・バッテリー節約(GPSオフ、Wi-Fi、Bluetooth、モバイル通信で測位) ・GPSのみ(GPSのみで測位)
つまり、iPhoneでもAndroidスマホでも、GPSだけをオンにして、 ・Wi-Fi通信を切ってプレイ ・省電力モードにしてプレイ している人は、位置情報の精度が低くなってしまうのです。
省電力機能を無効にしたり、Wi-Fi機能を屋外でもオンにしたりすることで、スマホは、GPSとあわせて、位置情報の計測をフルパワーで行います。フルパワー駆動させることでGPSの精度は格段に向上します。
ただし、フルパワーで位置情報を使うと、バッテリーの減りが異常に多くなってしまいます。 高い精度のフルパワー駆動を目指したいというのであれば、大容量のモバイルバッテリーも用意して利用するというのが賢い利用方法と言えるかもしれません。
なお、Pokémon Goに限らず、地図アプリ、ナビアプリの精度を高めたいのであれば、モバイルバッテリーとの併用、センサー類、Wi-Fiの有効・無効をチェックしておくことをおススメします。
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情報提供元: クチコミ.jp