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ハイヒールはカラダに良い?悪い?

2016-10-28 18:30:39


執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
オフィスへの出勤に、休日のおでかけ。そんな女性には欠かせないアイテム・ハイヒール。スタイルをよく見せてくれるハイヒールはお洒落の必須アイテムですよね。
でも履き続けた結果、足に負担を感じることはありませんか?
身体への影響やハイヒールを選ぶときのポイントをお伝えしましょう。

ハイヒールの良いところ


ハイヒールが選ばれる理由には、なんと言ってもスタイルが良く見えることがあるでしょう。
背が高く、足も長く見えるため、洋服の着こなしが決まりやすくなったり、小顔に見えたりしますね。
また、自分にあったハイヒールを選び、正しい歩き方をすれば、次のようなスタイルアップやダイエットの効果も期待できます。
1.足~おしりの筋肉が鍛えられる
つま先立ちに近い状態になるため、足~おしりにかけての普段使わない筋肉が鍛えられます。
2.痩せやすい身体を目指せる
筋肉がつくと代謝がよくなるため、痩せやすい身体を目指すことができます。
3.背中の筋肉を鍛えられる
さらに、背筋を伸ばした正しい姿勢をキープすることが出来れば、立ち姿が美しくなるだけでなく、背中の筋肉も鍛えることができるでしょう。

ハイヒールの良くないところ


一方で、自分に合わないハイヒールを無理に履き続けると、身体に次のような悪影響を与えてしまうため、注意が必要です。
1.身体の重心が前にずれて、タコ・魚の目・足の変形の原因になる
一日中ハイヒールを履いていて足が疲れた、こんな経験はありませんか?その原因のひとつとして考えらえるのが、身体の重心が前にずれてしまうことです。
足の先に強い力がかかり続けると、タコや魚の目ができたり、さらには外反母趾など、足の変形につながってしまう可能性もあります。
2.骨盤や背骨に負担がかかりやすい
身体のバランスを保つために腰を反らせた姿勢になりやすく、知らずしらずのうちに骨盤や背骨に負担がかかってしまいます。
これによって、腰痛や椎間板ヘルニアの原因となることもあります。
3.足の形が不自然になる・下半身がむくみやすくなる
正しい歩き方を心がけないと、筋肉の使い方が偏り不自然な足の形になったり、下半身がむくみやすくなるというデメリットもあります。
ハイヒールを履いている人は、足に負担がかかっていないか、不自然な姿勢・歩き方になっていないか一度チェックしてみるとよいでしょう。
そして、もうひとつ重要なのがハイヒール選びです。どんなことに注意してハイヒールを選べば良いのでしょうか?

ハイヒールの選び方


まずすべての靴選びにも共通する基本ですが「自分の足に合うものを選ぶ」ということです。
具体的には以下のことに注意してみてください。

つま先が圧迫されないこと


足の甲が浮いたり痛くなったりしないこと


歩く時にかかとがフィットしていること


足を入れる部分が自分の足の形にあっていること


お店でハイヒールを試す際は、単に座って履いてみるだけでなくできるだけ歩くようにして、足に合っているか確認しましょう。
ハイヒールのサイズ選びで、まず見るのは足裏の長さですが、甲の厚みや幅、アーチの曲がり具合には個人差があり、同じ人でも左右で多少の差があります。自分に合うハイヒールが分からないときは、店員に相談してみましょう。
また、あまりにもかかとが細いハイヒールやヒールが高すぎる靴は、足への負担が大きくなります。デザインを見るときには、ヒールの部分にも注目しましょう。

正しい歩き方でハイヒールを味方に


自分に合ったハイヒールを選んだ上で正しい歩き方を身につけると、ハイヒールのメリットを引き出すことができます。
ハイヒールで歩く時はつま先から着地し、膝や背筋が曲がらないよう意識して姿勢を保ちましょう。
普段履いている靴のかかとをみたときに、片方ばかりすり減っている人は要注意。重心が傾いていると姿勢が崩れたり、足のトラブルが起こったりする原因となります。
身体を横から見たときに、耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるよう意識し、体重を正しくのせることが大切です。
また、ハイヒールで歩くことは少なからず足への負担をかけてしまうことになります。家に帰った後は、足首を回したり、マッサージをするなど、履いた後のケアも怠らないようにしましょう。
そうすることで、もっとハイヒールを楽しむことができるでしょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

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情報提供元: mocosuku

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