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「ドライフルーツ」 そのメリットとデメリット

2016-12-06 21:30:06


執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)

ここでは ドライフルーツのメリット・デメリット についてご紹介します。
栄養価が高く、コンビニやスーパーでも手軽に買える食品として、いまドライフルーツが女性を中心に注目されています。多様な種類を揃える専門店も登場していますね。
一方で「カロリーが高いし太るのでは?」と心配する声もあるようです。
そこで今回は、ドライフルーツについて解説します。

ドライフルーツとは?


ドライフルーツは、文字通り果物を乾燥させたものです。
乾燥の仕方は様々で、最も典型的な方法は昔から行われている天日干しです。
その他にも砂糖による脱水、油で揚げる、フリーズドライなどがあります。

生ではなくドライフルーツで摂るメリット


果物はビタミンなどの栄養に富む食品ですが、水分が多くかさが大きいため大量に摂ることは難しいという性質があります。
その点、ドライフルーツは水分を抜くことで1個あたりの体積が非常に小さくなるので、たくさんの栄養素を無理なく摂取できます。
また多くの果物は「皮」の部分に栄養素を豊富に含んでいます。生のままでは食べづらい皮も、ドライフルーツにすることで摂りやすくなります。
さらに、生のフルーツに比べて、長期間の保存ができるというメリットもあります。

ドライフルーツに多く含まれる栄養素


ドライフルーツには、主に次のような栄養素が含まれています。いずれも健康や美容に役立つものばかりです。

食物繊維


腸内環境を整え、便秘の改善や免疫力アップに役立ち、美肌にもつながる

抗酸化物質


身体が酸化することによる老化を防ぐ

ビタミンA


肌の調子を調える

ビタミンE


血管をしなやかにして血流改善にも働く

カルシウム


骨の健康維持や精神の安定に役立つ

カリウム


むくみの改善を助ける

鉄分


貧血を予防・改善する

ドライフルーツのデメリット


良いことずくめに思えるドライフルーツにも、いくつか弱点があります。栄養素の点では、生のフルーツと比べるとビタミンCは減ってしまいます。
その分は、生の果物や他の食事で補うようにしましょう。
またドライフルーツはカロリーが高いと思われがちですが、これは生の時よりも体積が小さくなったことによるものです。
同じ生のフルーツ1個と、ドライフルーツ1個では、カロリーはほとんど変わりません。
このため100gあたりのカロリーで見ると、生の果物よりドライフルーツのほうが高カロリーになってしまうのです。
食べやすいからと言って、摂り過ぎてしまうとカロリー過多になってしまうので注意が必要です。
また中には加工時に砂糖や油を多く使っているドライフルーツもあり、それが高カロリーの原因になることもあります。ドライフルーツを取り入れるときは、砂糖不使用やノンフライのものを選び、少量をおやつ代わりに、という食べ方がお勧めです。

苦手な人にお勧めの食べ方


ドライフルーツは独特の触感があり甘味も強いため、苦手という声も聞きます。
そのような場合は、ヨーグルトや紅茶に入れるといいでしょう。触感が柔らかくなり、甘みも程よくなります。
選び方や食べ方を工夫して、食べ過ぎに注意しながら、ドライフルーツを生活に生かしていきましょう。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

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情報提供元: mocosuku

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