足汗とブーツのムレを徹底対策、気になるニオイを撃退!
2016-12-16 12:00:43
執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
忘年会や鍋パーティーなど、自宅外でブーツや靴を脱ぐことが多くなりました。
この季節、気になることのひとつが足のニオイ。どんなにオシャレしてきれいな靴を履いても、脱いだ時に顔をしかめるようなニオイがしたら、気分は台無し。
そこで今回は、ニオイの原因となる足汗とブーツや靴のムレについて、対策を紹介たいと思います。
ニオイの原因!足汗と靴のムレにある!
対策の前に、まずはニオイの原因について触れておきましょう。
履物を脱いだ時のニオイの原因は、足汗とムレにあります。さらに詳しく言うと、足に汗をかくことで、履物の中や靴下がムレます。
その高温多湿の環境は、菌が繁殖するには絶好の環境と言えます。私たちの皮膚には、感染力のある菌から身体を守る「常在菌」という菌が常に存在しています。この常在菌が、足の裏にかいた汗や皮脂、角質を分解する時に、ニオイを発するのです。
たまった皮脂や角質が多い場合、ニオイの発生源を増やしているとも言えます。足の爪垢や硬いガサガサしたかかとは、その代表例です。
ブーツや靴を気兼ねなく脱げるように、これらニオイの原因に対処すれば大丈夫です。つまり、足汗による履物のムレ、足や靴を清潔に保つことがポイントです。
ニオイ対策のポイント1:足汗対処・履物の中をムレさせない
対策1:通気・吸湿を良くする
履物の中の高温多湿状態を防ぐために、とても大切なのが、靴下の選び方です。
足に直接触れる靴下はムレにくく、吸湿・発散性の良い素材を選びましょう。綿は吸湿性には優れていますが汗を発散する効果が低く、靴の中がムレやすくなります。シルクやウールなどの天然素材を含んだ製品がいいでしょう。
また履物に中敷きを敷くことでも吸湿を良くすることができます。
中敷きは簡単に洗え、履物の雑菌の繁殖を防ぐこともできます。オフィス内など、ほかの履物に履きかえる場合は、通気性の良いサンダルなどに履き替えることを心がけましょう。
対策2:靴下やストッキングをこまめに替える
ムレた靴下やストッキングを履き続けると、ブーツや靴にそのまま汗を伝えてしまいます。人前で履物を脱ぐ予定のある時は、1日2~3回、靴下やストッキングを替えると、履物の中の湿度を下げることができます。
消臭効果のある靴下やストッキングを利用するのもオススメです。
ニオイ対策のポイント2:足や履物は清潔に
対策1:履物はこまめに乾かす
丸1日履いた靴やブーツは、湿気がこもります。そのまま下駄箱にしまうと、湿気が逃げず、雑菌が繁殖します。丸一日履いたものは、通気性の良い場所に陰干しして乾かしましょう。
対策2:足の清潔を保つ
足の爪垢のほか、古い角質は、常在菌のエサとなり、ニオイのもととなります。角質は、皮膚の表面の上層部分で、すでに死んだ細胞で構成されます。
足の爪をこまめに切る、古く硬くなった角質を週に1回は軽石などで優しくこするなど、足の清潔を保つようにしましょう。足の指の間も、垢が溜まりやすいポイントです。石けんで足の指の間を丁寧に洗い、石けんカスが残らないようにしっかりと流しましょう。
外出先では、足ふきシートやウェットティッシュを利用することも、足の清潔対策になります。足ふきシートなどで足の裏や指の間を拭き、よく乾かして靴下やストッキングを替えると、清潔を保つことができます。
いかがでしたでしょうか。
服装や髪形だけでなく、「見えない部分の気づかい」は、内面から人を美しくする気がしますよね。ぜひ普段から心がけたいものです。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
関連記事
情報提供元: mocosuku