スマホメーカーPCのMateBookはビジネスでも使えるか?機能をチェック
2017-01-06 19:00:00
「HUAWEI MateBook」は、ファーウェイ初のタブレットだ。 スマホ屋が作った製品であるだけに、スリムで軽量に作られている。
オプションも充実しており、外付けキーボード「HUAWEI MateBook Portfolio Keyboard」を接続すれば、2in1とタブレットして使用もできる。また、手書き入力にも対応するデジタイザペン「HUAWEI MatePen」も用意されている。 さらに「HUAWEI MateDock」を繋げれば、USB 3.0 Typc-C、USB 3.0 Type-A×2、Gigabit Ethernet ポートなども追加できる。
ユーザーニーズに合わせた周辺機器の利用など、十分な拡張性を確保できている。
今回は、もっともコストパフォーマンスが高いエントリーモデル(Core m3-6Y30搭載機)をお借りできたので、実際の使用感についてレポートしよう。
ビジネスユースにも最適なタブレット
●ディスプレイ
ディスプレイは12インチで、2,160×1,440ドットの解像度。画面のサイズを考えると、なかなか高精細な解像度と言える。 ディスプレイの表面は、映り込みはあるものの、なかなか見やすい。液晶の発色も鮮やかだ。 文字もクッキリと表示されているのがわかるだろう。
●指紋認証
あらかじめ指紋を登録しておけば、指紋認証センサー(音量調節ボタンの中央)に指を軽く置いてスライドさせるだけで、Windowsにログオンできる。スマートフォンで培った技術をタブレットPCにも取り入れている。 指紋の認識時間は瞬時で、実にスムーズだ。 指紋認証の利便性は高く、一度、この環境下になれると、パスワードやPINコードを入れて解除する環境に戻るのが辛くなるくらいだ。
●外付けキーボード「HUAWEI MateBook Portfolio Keyboard」
「HUAWEI MateBook Portfolio Keyboard」は、標準的なQWERTY配列を採用した外付けキーボードを搭載したカバー。
キーボード部は、十分なキーピッチ(キーとキーとの間隔)が確保されていて、なかなか打ちやすい。 デスクトップ向け標準サイズの外付けのキーボードを使っている人には、少し小さく感じるが、ノートPCを利用している人であれば、問題なく使えるだろう。十分にブラインドタッチも可能なサイズだ。
打鍵時のキータッチや指へのフィードバックもしっかりと伝わってくる。 これなら、長時間のタイピングでも疲労は少ないだろう。
●ポインティングデバイス
ポインティングデバイスには、静電容量式のパッドが採用されている。 パッドの最下部は、マウスボタンに相当するボタンとして機能する。
指を軽く滑らすだけでマウスカーソルが反応してくれるので、なかなか使い勝手はよい。これなら普段はマウスしか使っていないユーザーでも、タッチパッドで快適に操作ができるだろう。
「HUAWEI MateBook」本体からキーボードを外すと、「タブレット モードに切り替えますか?」とアナウンスが画面に 表示される。 ここで「はい」を押せば、タブレット モードに切り替わる。 メニューを開けて、「タブレットモード」「デスクトップモード」を切り換えない分、手間が省けて、使いやすい。 このあたりも、なかなかよく考えられている。
●デジタイザペン「HUAWEI MatePen」
オプション扱いとなっているデジタイザペン「HUAWEI MatePen」も使ってみた。 ペンを握ってみると、ペンサイズは大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうどよい大きさだ。
ペン先の反対側は、レーザーポインターになっている。 ビジネスシーンでは、プレゼンテーションなどで、別途レーザーポインターを用意する必要がないので便利そうだ。
「HUAWEI MatePen」は、ペンタブレットのワコム社の技術を採用したスタイラスペン。 ワコムといえば、プロのイラストレーターやデザイナーに使われているタブレットやペンとしても知られている。
「HUAWEI MatePen」は、2,048段階の筆圧検知が可能で、ワコムのプロ仕様タブレット「Intuos Pro」と同じレベルとなっている 実際に画面上で文字を書いてみたが、紙に書いているように思い通り書けた。 これなら十分に手書きタブレットとしても使えるだろう。
●拡張ドック「HUAWEI MateDock」
「HUAWEI MateDock」は、パソコンとしての拡張性を活かせる周辺機器。
MateDockをMateBookのUSB 3.0 Typc-Cに接続することで、 ・USB 3.0 Typc-Cポート ・USB 3.0 Type-A×2ポート ・Gigabit Ethernet ポート ・HDMIポート ・VGAポート を新たに利用することができるようになる。 たとえば、 市販のUSBメモリーや、メモリーカードリーダーを接続して使えるわけだ。
●ベンチマーク
「HUAWEI MateBook」のパフォーマンスを知るために、ベンチマークプログラム「Windows エクスペリエンス インデックス(WEI)」 を実行してみた。 WEIはWindows8.1から利用できなくなったが、測定するコマンド(WinSAT.exe)は残されているので、コマンドラインから実行できる。
「SystemScore 5.9」と、2in1のパフォーマンスとしては、まずまずの数値が出た。 実際、ビジネスユースにも使われるモバイルノートPC「VAIO S11」と、ほとんど変わらない結果だ。
「HUAWEI MateBook」の測定結果
「VAIO S11」の測定結果
実際に、ビジネスユーザーがよく使うExcelやWord、PDFのファイルを開いて使ってみたが、快適に使用でき、ストレスを感じることもなかった。指を使ったピンチアップ(拡大)・ピンチダウン(縮小)にも対応しており、使い勝手も良い。
まとめ
「HUAWEI MateBook」は、ビジネスユースでも十分に使えるタブレットであることがわかった。 オプションの外付けキーボード「HUAWEI MateBook Portfolio Keyboard」を取り付ければ、2in1タブレットPCとして快適に使える。また、拡張性が欲しい場合は、オプションの拡張ドック「HUAWEI MateDock」を追加すればよい。
スマホメーカーが開発しただけあり、外出先でも快適に使えるように、よく考えられたタブレットPCと言えるだろう。 処理能力面でも、ベンチマークからも明らかなように、ビジネスユースでも十分に使えるだろう。 安価で仕事に使えるタブレットPCや2in1タブレットPCを探している人には、十分、検討に値する製品と言える。
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情報提供元: クチコミ.jp