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サントリーが架空の遊園地を疾走する4DXアトラクションで狙ったものとは?

2022-12-19 13:00:58

サントリー食品インターナショナル株式会社が、13日に都内で「サントリー天然水スパークリングレモン」4DX映画館広告体験会を開催。架空の遊園地「スパークリングパーク」を風や水しぶきなどでリアルに体感できる4DXアトラクションのメディア向け体験会を行いました。その模様をお届けします。

最近話題となっている「メタバース」について学び考えるプロジェクト「サントリー”飲むメタバース”プロジェクト」を実施してきたサントリーは、「サントリー天然水スパークリングレモン」をイメージした架空の遊園地『スパークリングパーク』が、飲料の世界観の表現として相性が良いと考え、その空間イメージを伝える動画を作成しました。この動画はTwitter上で合計20万いいね以上を獲得し、その世界観をより多くの人がリアルに体験できるよう、4DXの映画館広告上映が決定したのです。

12月16日からスタートする映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開に合わせて放映される上映前広告では、映像とリンクした揺れや風、水しぶきなどの4DX技術によって、架空の遊園地「スパークリングパーク」の映像を、まるでジェットコースターに乗っているかのような疾走感とともに、約100秒間で体験することができます。筆者は首の調子が悪かったので体験することはできなかったのですが、映像は光、風、水の表現が多彩な疾走感にあふれたものに仕上がっていました。実際に体験していた人々のリアクションからも、子供から大人まで存分に楽しめるコンテンツになっているという印象がありました。

体験会では、今回クリエイティブを手掛けた株式会社チョコレイト|CHOCOLATE Inc. 取締役 / チーフコンテンツオフィサー 栗林和明氏、サントリー食品インターナショナル株式会社 ジャパン事業本部 コミュニケーションデザイン部 伊藤正明氏によるトークセッションも実施されました。

(左から栗林氏 伊藤氏)

今回の広告の実施に至った背景について、伊藤氏は「新しいコミュニケーションの形っていうのを模索していく中で、商品をど真ん中に起きつつもメタバースを切り口にして、ちょっと抜け感のあるというか、見ている人がちょっとほっとするような、楽しい気持ちになれるようなっていうところを意識して取り組ませていただきました。一番最初に栗林さんからご提案いただいたときに、ダークライド※動画で『めちゃくちゃきもちいいジェットコースターを作るんだ』っていう提案をいただいたときから、最初から『これは絶対に面白い企画になるな』っていう自信は栗林さんから感じられたので(笑)。僕らは何の不安もなく」と回想。

※ダークライド…軌道や地面を動くアトラクションの総称。

栗林氏は「本当にこれは嘘ではなく、提案書を作っているときに、初めて手が震えて(笑)。『これはおもしろいんじゃないか』みたいな。『すごいものにできるんじゃないか』みたいな。すごくワクワクして、それを率直にお伝えしてご提案したんですけど、内心めちゃくちゃびびっていて(笑)。すごいものを作るとお伝えしたんですけど、かなり作るのは大変で。制作のメンバーの皆さんにすごく協力をしてもらったんですけども、二人三脚で一緒に進めていただくことで実現できたというようなプロジェクトでした」と笑顔を見せました。

また伊藤氏は「見て・聞いて・触れて・体験して、誰かにシェアしたくなるというか。誰かに伝えたくなるような企画っていうのを、今後も継続して展開していきたいなという風には考えています」と今後に向けてコメント。栗林氏は「熱量のリミットを外すっていうことがすごく大事だなと思っていて。これも制作者全員の熱量が尋常じゃないくらい詰め込まれていて、やっぱりそういうものが一つに凝縮されると、見たことがないものに辿り着けるんだなという感覚はあったので、今後はこれの10倍・100倍すごいものを、ぜひ作れたらなという風に思っています」と展望を明かしました。

質疑応答で、4DX化するうえで難しかったポイントを聞かれた伊藤氏は「仮編で試写をしたときはかなり揺れも強く、水しぶきも今日のたぶん倍以上の水しぶきがあって、もしかしたら映画を見に来た人が突然、この手前で何の前触れもなくこの体験をしたら、すごい不快な気持ちになってしまうのではないかっていうところを、仮編のときには栗林さんたちとご相談させていただいて。今日はだいぶ水しぶきも抑えて、揺れもお子様にはちょっと強かったかもしれないですけれども、いい具合に調整できたのではないかなという風には感じています」と手ごたえを感じている様子。

一方の栗林氏は「難しいところというより楽しいところだったんですけど、皆さんこの動きがどうやってディレクションされているというか、作られているかって、イメージが中々つかないと思うんですけど、僕もそれを初めて体験して。実はこのシーンの時にこういう風のアイコンとか、椅子が揺れるアイコンとか、そういうアイコンを置いていくっていう指示書を作らせていただいたんですね。それはこの映画館の方々が規定として持っているんですけど、そういう形でいろいろな動かし方があって。前後に揺れるとか煙が出るとか、そういうのをはめていって今日みたいな動きを最終的に映画館の皆さんが作っていただいたんですけど、そういう世界の方がいる、プロの方がいるんだなっていうのが、すごい楽しかったなって思いました」と話していました。

今回体験した「サントリー天然水スパークリングレモン」の4DX映画館広告は、12月16日(金)から22日(木)までユナイテッドシネマアクアシティお台場にて4DXの映画前に上映予定です。

情報提供元: マガジンサミット

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