2023 年は‟チャンキーサラダ”が人気に!?サラダ協会会長に聞く現在のサラダ事情とは?
2023-03-08 16:16:37
皆さんは普段から食事に十分な量の野菜を取り入れていますか。野菜の 1 日の摂取量目安は 350gほどとなっており、厚生労働省の調査によると国民の野菜摂取量は70gほど足りていないと言われています。
しかし、近年では、健康意識の高まりからかサラダの需要は増加傾向に。サラダ協会の会長である まなみさんによると、飲食店もクオリティの高いサラダを出すようになり、消費者側も性別や年齢を問わずサラダが好きという方が増えているそう。
今回は、サラダ愛好家を増やし、世界中の人を健康かつ幸せにするために活動している、サラダ協会の会長であるまなみさんへ、ニーズが多様化している近年のサラダ事情についてお話を伺いました。
サラダ協会会長 まなみさん
まなみさんは年間 500食以上のサラダを食す「サラダー(サラダ愛好家)」。大学在学中にサラダの持つポテンシャルに気付き、都内のサラダランチを提供するお店を発信する Instagram を開設。2022 年にはサラダを愛している人のコミュニティである「サラダ協会」を設立し、現在はサラダ愛好家とのミートアップイベントをサラダ専門店や野菜専門店とコラボし運営する他、サラダ検索アプリの開発を行うなど、サラダーを増やす活動を行っています。
2023年はサラダのニーズが多様化する年に
「サラダ好きを公言することが、健康意識の高さを見せるためのパフォーマンスではなく、ライフスタイルとして当たり前に受け入れられるようになってきています。」と、まなみさは話しています。コロナ禍で健康を意識する方が増えたことに伴って、サラダニーズも高まっており、それに応えるようにサラダ関連のサービスが多様化、高品質化しているようです。
サラダ業界注目情報について、まなみさんに教えていただきました。
・多様化していく飲食店のサラダ
まなみさんによると、5〜6 年ほど前から増えているサラダ専⾨店の他にも、誰もが知っているチェーン店のデニーズや大戸屋などで提供されるサラダのレベルも上がっているそう。最近は根菜などの大きな具材を使ったごろごろと食べごたえのある「チャンキーサラダ」や、肉バルやチーズ専門店など、意外な専門店がつくる変わり種サラダに注目していると言います。
「チャンキーサラダ」は、色味が華やかで映えることからインスタの投稿も増加傾向にあるそうで、他にもチーズやお肉などサラダ以外の専門店のサラダが静かなブームとなっているそうです。
・健康社食サービスでサラダの需要が増加
オフィス設置型の健康社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、2023 年 2 月時点で累計導入拠点数が 5,500 拠点に到達。また、新たな取組みとして完全キャッシュレスのサラダの自販機「SALAD STAND(サラダスタンド)byOFFICE DE YASAI」を 2023 年よりスタート。渋谷駅など 3 ヶ所に設置されています。
・サラダボウル専門店は売り上げが2倍以上に
写真は日本橋高島屋S.C.店
国産の野菜や肉にこだわったサラダボウル専門店「WithGreen」は、新型コロナウイルスによる自粛期間中も店舗数が約3倍に拡大。広報担当者の方は「コロナ禍の2020年にオープンした恵比寿店は、1年目と2年目の年間売上を比較すると、約1.9倍となっており、お客様のサラダへの関心の高さを実感しています。」と話します。また、「WithGreen」は地方での開業も進んでおり、今後は全国へと拡大して行く予定です。
・手軽にサラダが作れるカット野菜やサラダ弁当も徐々に人気に
まなみさんが会長を務めているサラダ協会の会員には、ビジネス世代の方も多く、忙しくてゆっくりランチを取れない中でも生活にサラダを取り入れるため、ある工夫をしているそう。その方法とは、わざわざサラダを作るのではなく、炭水化物の“置き換え”として野菜を使う、ということ。前日のおかずをお弁当箱に詰めたら、炭水化物の代わりに葉物野菜や、糖質オフダイエットでも話題になったカリフラワーなどの野菜をつめて、「置き換えお弁当サラダ」を作っている人が徐々に増えているそうです。この方法であれば、日常にサラダを取り入れるハードルがぐっと下がりますね。
まなみさん自身は、家では野菜を洗ったり切ったりする必要のない手軽なカット野菜を使うことが多いそう。「サラダは様々な具材が一度に取れることが魅力的ですが、具材を一つひとつ購入すると、食べきることができずにフードロスにも繋がってしまうことから、カット野菜やサラダ用の具材セットなどを積極的に利用しています。」と教えてくれました。
どんなサラダが気になりましたか?野菜不足や、健康が気になっているなという方も、美味しいものが好きな方も、自分にあったサラダの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?
情報提供元: マガジンサミット