騙されるな! ワンクリックならぬゼロクリック詐欺? 進化する詐欺サイトに注意
2017-10-09 10:00:00
「秘匿性の高い情報を教えます!」 「続きを見るなら、ココをクリック!」 「完全無料!」
などという誘い文句で、サイトに誘い込み、ブラウザの画面に「登録完了」と表示させ、利用料金を払わせようとするワンクリック詐欺。
こうした詐欺サイトは、アクセスするとWebブラウザやエージェントの種類、アクセスしているIPアドレスなどを画面に表示させ、いかにも個人情報を抜き取ったよう勘違いさせます。
実は、表示されている内容だけでは個人情報は取得されていないことがほとんどです。本当に個人を特定するためには、さらにプロバイダに問い合わせる必要があるからです。
もちろん詐欺サイトの情報開示要求の問い合わせに対して、プロバイダが個人情報を教えることはありません。ですので、こうしたサイトに引っかかったときは、
・相手にしない ・無視する
というのが最善の方法となります。
助けてくれるはずが・・・
最近では、ワンクリック詐欺という言葉が広く知れ渡るようになってきたため、こうした詐欺に引っかかる人達も減少してきています。そうなると、詐欺サイト側も、新しい、あの手・この手でだまそうとしてくるようになりました。
たとえば、詐欺サイトではないことを装うために、サイト内に、
・「登録した覚えのない人はこちらから連絡してください」などとメールの送信フォームを用意する ・「覚えのない方はカスタマーセンターまで電話してください」と問い合わせの電話番号を表示しておく
など、困った人向けの対応方法を表示して、誘導するケースがあります。
これが、ワナになっているのです。慌てて連絡を取ってしまえば、相手の思うつぼ。あの手この手で、お金を払わせようとしてきます。
さらに手の込んだ詐欺になると、タイミングよく法律事務所や司法書士事務所を騙り、
「相手の言う金額を支払わずに済むよう、請求金額より安い金額でトラブル解決を請け負う」「悪質な詐欺サイトのため、被害者の人々に声をかけ集団訴訟を起こす予定。参加しませんか?裁判費用を一部負担していただければ、それ以上の賠償金を手にできます」
といった正義の味方を装って、連絡を取ってくることまであります。
ワンクリックならぬゼロクリック詐欺まで登場
ワンクリック詐欺は、上手な誘い文句によって、サイト内の詐欺ページまで誘導するようになっています。最近では、ネットの話題を集めている「まとめサイト」と呼ばれる情報サイトのように見える偽サイトを構築。一定期間、そうした情報だけを掲載し続けます。
一般の人が、そのサイトを「お気に入り」に入れて、毎日見に行くようになったとします。一定数のユーザーが見に行くことがアクセス解析で確認できると、トップページを書き換えます。
「お試し期間が終わりました。これまでの閲覧料金は〇〇円です」
と、ワンクリック詐欺の正体を表わすのです。
元々、お気に入りとしてブックマークしていたURLに飛ぶため、ワンクリックではなく「ゼロクリック」となるわけです。
これまでのワンクリック詐欺は、日本で違法な「無修正アダルトサイト」「秘匿性の高いマル秘情報」「下手するとインサイダー取引と言われかねない株式投資情報」といった裏情報的なサイトを閲覧してしまったという罪悪感を狙って、お金を払わせてきました。
しかし、この手の詐欺サイトが蔓延したために、ユーザーが注意するようになったため、投資対効果が低くなってしまい、新たにゼロクリック詐欺のサイトが作られているようです。
以前は、アダルト、金儲けサイト、投資サイトといった、アングラ色が強いサイトが多かったのですが、最近では通常の健全なサイトと区別が付きにくくなってきています。
最近では、一見すると普通のサイトに見えるというのが、詐欺サイトのトレンドになりつつあるようです。
ワンクリックもゼロクリックも相手に連絡してしまえばアウト!
この手の詐欺サイトは、相手に連絡してしまうとアウトです。メールフォームからの問い合わせなら、無視することもできますが、電話をかけてしまって、こちらの電話番号を知られてしまい、その後、しつこいくらい電話が鳴り続けることになります。
最近では、050番号を簡単に取得できるため、特定の番号を着信拒否に設定しても、相手側は番号を変えて、しつこく電話をかけてきます。そして、つい根負けしてお金を払ってしまったなどという人もいるかもしれません。
防御策は、とにかく相手にしないこと。どれだけ怖い文面が踊っていたとしても、本気で受け取らず、完全に無視することが最善の方法であると理解しましょう。
ちなみにいつも見ている情報系のサイトが、怪しいか、健全かの判断ですが
・そのサイト内から運営会社の詳細な情報(代表者名、住所、電話番号)が確認できる。 ・サイトと提携している大手サイト(Yahoo!Japa、livedoor、infoseek等)がある。 ・記事内容に関する問い合わせが用意されている。
といったことをチェックすれば、そのサイトの信頼性が確認できます。
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情報提供元: クチコミ.jp