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表紙はなぜ“タコさんすべり台”?『地球の歩き方 足立区』発売、1,000通超の声から見えた街の魅力

2026-09-18 21:21:51

海外旅行ガイドとして長年親しまれてきた『地球の歩き方』から、東京23区版の第4弾となる『地球の歩き方 足立区』が9月17日に発売された。全368ページの誌面には、歴史やグルメ、銭湯、商店街、公園など、足立区の魅力を凝縮。翌18日には発売を記念し、由良暁世編集長らが足立区役所を訪問した。近藤やよい区長との懇談では、1,000通を超えた区民アンケートや、表紙を飾る“タコさんすべり台”の選定秘話などが明かされた。

全368ページ、約550軒を掲載!足立区をとことん深掘り

1979年に海外旅行ガイドとして創刊された『地球の歩き方』。2020年からは国内版の制作もスタートし、東京23区では世田谷区、杉並区、墨田区に続き、足立区が第4弾となる。

『地球の歩き方 足立区』はA5変型・全368ページ。区内を7つのエリアに分け、歴史や見どころ、グルメ、ショッピングなどを幅広く紹介している。

掲載されている店舗やスポットは約550軒。由良編集長によれば、『地球の歩き方』では単に観光地や店舗を並べるのではなく、その土地の歴史や文化まで掘り下げることを大切にしているという。

昔から街に愛されてきた店なら、「いつからあるのか」「どのような経緯で生まれたのか」といった背景まで取材。一方で、再開発されたエリアや新しいカルチャーも取り上げ、歴史と現在の両面から“今の足立区”を楽しめる一冊に仕上げた。

1000通超のアンケートに編集部も驚き!区民の“足立愛”

制作にあたり、編集部は区民を中心にアンケートを実施。1000通を超える回答が集まり、由良編集長もほかの自治体と比べて多い反響だったと振り返る。

なかでも印象的だったのが、区外から移り住んだ人たちから「一度住んだら離れられなくなる」といった声が多く寄せられたことだ。

子育て世代に優しいことや、公園が多いこと、商店街がにぎわっていることなど、観光スポットだけでは見えてこない“暮らす街”としての魅力が数多く挙げられたという。

こうしたリアルな声は誌面にもふんだんに盛り込まれている。

巻頭では6ページにわたり「足立区あるある」などを紹介。由良編集長によると、東京23区版のなかでも、これほど口コミを巻頭に集めた構成は珍しいという。

タコさんすべり台、実はアンケート1位ではなかった?

本書を手に取って、まず目に飛び込んでくるのが、表紙を飾る真っ赤な「タコさんすべり台」だ。

足立区民にとってなじみ深い存在だが、実は表紙候補を募ったアンケートで、単純な得票数1位だったわけではないという。

西新井大師なども有力候補となるなか、最終的にタコさんすべり台が選ばれた背景には、数字だけでは測れない区民の思い入れがあった。

「子どもの頃からそこで遊んでいた」といった声に加え、それぞれにお気に入りの“マイタコ公園”があることも判明。編集部では、地元の人に長く親しまれてきた存在であることや、書店に並んだ際のインパクトなども考慮し、表紙への採用を決めたという。

誌面でも公園は大きく取り上げられ、「タコさん&珍しい遊具のある公園」など、足立区ならではの公園文化を紹介している。

制作スタッフの一人は足立区へ!暮らしながら取材

『地球の歩き方 足立区』は約10人のスタッフで制作されたが、そのうちの一人は足立区に引っ越し、実際に暮らしながら取材を重ねたという。

地球の歩き方編集部によれば、そのスタッフからも「すごく住み良い」との声が上がっているそうだ。

今回、足立区がテーマに選ばれた背景には、地元愛の強さに加え、千住宿の開宿400年や西新井大師の開創1200年といった地域の節目もあった。

編集部は、歴史ある宿場町としての姿から現在の新しいカルチャーまでを一冊にまとめ、足立区を改めて知るきっかけを届けようと制作を進めた。

「ハレではなくケの街」日常にある足立区の魅力

懇談のなかで近藤区長は、足立区を「ハレの街ではなくケの街、日常の街」と表現した。

毎日が特別なイベントで彩られているわけではなくても、公園や商店街、子育て環境など、暮らしのなかに何気ない幸福を感じられる場所がある。今回の一冊は、そんな足立区の日常的な魅力を改めて見つめ直す機会にもなったようだ。

また、編集部からは、実際に取材して「歩きやすい街」だと感じたとの声も。近藤区長も公園について、「遠出しなくても近くでホリデーできる、そんな街になれば」と期待を語った。

“一家に一冊”の旅事典で、知らなかった足立区を再発見

『地球の歩き方 足立区』は、観光客だけでなく、地元で暮らす人にも新たな発見を届ける一冊だ。由良編集長は、多世代で楽しめる“一家に一冊の旅事典”として活用してほしいと語る。

歴史やグルメ、公園、商店街など、身近だからこそ見過ごしていた魅力も満載。368ページの一冊を片手に街を歩けば、これまで知らなかった足立区の姿に出会えるかもしれない。

地球の歩き方 足立区:https://www.arukikata.co.jp/guidebook/367220/

情報提供元: マガジンサミット