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TikTok Shopで累計売上約15億円!CREOKが全国13拠点構想、シヤチハタとの「本物の証」開発も発表

2026-10-19 10:19:26

欲しい商品を検索するのではなく、SNSで動画を楽しむうちに、思いがけない商品と出会い、購入する。そんな新しい買い物のスタイルが広がり始めている。

10月16日、東京・ホテル椿山荘東京で、TikTok Shopに特化した事業を手がけるCREOKの設立1周年記念発表会が開催された。

会場では、累計売上約15億円に達した1年間の実績を公開。さらに、ライブコマースの全国展開に向けたフランチャイズ構想や、シヤチハタと連携した新プロジェクトが発表された。

112時間連続配信も!累計売上約15億円の実績を公開

CREOKは2025年7月に設立された、TikTok Shopに特化した企業だ。代表取締役CEOの桜井吉男氏は、TikTokなどを運営するByteDance Japanの元上席執行役員で、日本市場での事業立ち上げに携わった経験を持つ。

発表会では桜井氏が登壇し、設立から約1年間の成果を数字とともに振り返った。

自社で運営する3つのアカウントは、累計フォロワー数17万人以上を獲得。ライブ配信時間は合計1万3,000時間を超え、最長112時間、約4日半にわたる連続配信も実施したという。

さらに、1回の配信で最大800万インプレッション、最大同時接続数1万3,000人以上を記録。1回の配信で動いた流通取引総額(GMV)は、最高800万円を超えた。

そして、1年間の累計売上は約15億円に到達。内訳は自社運営アカウントが5億7,300万円、連携ショップが9億2,500万円で、連携ブランド数も1,000社を超えた。

桜井氏は、これらの数字を通じてライブコマースが日本でも売れることを実証できたと説明。次の段階では、成功ノウハウを一部の企業だけでなく、全国の事業者が活用できる仕組みへと発展させる考えを示した。

地方の特産品もライブで販売!全国13拠点のフランチャイズ構想

今回の発表会で大きな柱となったのが、新事業「CREOKフランチャイズ」の発表だ。

地方には米や果物、海産物、工芸品など、魅力的な商品が数多くある。しかし、優れた商品があっても、ライブ配信を通じてその魅力を伝え、販売できる人材や設備が十分に整っていないという課題がある。

そこでCREOKは、1年間で蓄積した販売ノウハウを加盟企業に提供。商品や案件、配信クリエイターを活用できるほか、AIによる台本作成や配信データの分析、スタッフ向けの教育プログラムなどの支援も用意する。

特徴的なのは、事業の立ち上げから運営まで本部がサポートする点だ。問い合わせから約90日で初回ライブ配信を行える体制を整え、開業後も100日間にわたり伴走するという。

第1期は北海道から九州・沖縄まで、全国7ブロック・13拠点で展開する計画。将来的には、地域の商品を全国、さらには海外へ届ける流通網の構築を目指す。

音に「ハンコ」を押す?シヤチハタと挑むAI時代のなりすまし対策

もう一つの注目は、印鑑やスタンプで知られるシヤチハタとの共同プロジェクトだ。

生成AIの進化によって、本物と見分けがつかないような映像や音声を作り出せる時代になった。桜井氏によると、CREOKでも実際に配信を無断で利用されたなりすまし被害が発生しているという。

こうした問題に対応するため、両社が目指すのは、ライブ配信に「本物である証」を付ける仕組みの構築だ。

プロジェクトには音響技術を手がけるエヴィクサーも参加する。

同社の代表取締役社長CEO・瀧川淳氏は、音声に人の耳では気づかない形で情報を埋め込む「音響透かし」の技術を紹介。紙幣に使われる透かしを音に応用するような仕組みで、将来的には音声の改ざんや切り抜き、なりすましなどを検知することを目指すという。

パートナートークに登壇したシヤチハタ代表取締役社長の舟橋正剛氏は、紙の印鑑から電子認証へと形が変わっても、「しるし」が信頼を担保する役割は変わらないとの考えを示した。

今後はCREOKの配信現場を実証の場とし、他の事業者やプラットフォームにも普及させていく方針だ。

「探して買う」から「出会って買う」へ。ライブコマースの未来とは

発表会では、トランスコスモス、Offbeat、オークファンの担当者らによるパートナートークも実施された。テーマは「これからのディスカバリーコマースについて」。

パートナートークでは、ライブコマースのさらなる可能性について意見が交わされ、Offbeatの髙橋健氏はSNSを通じて商品を購入する消費行動の変化に言及。また、オークファンの石丸啓明氏は、リユース品とライブコマースの相性の良さを指摘した。

さらに、日本の商品を海外へ届ける越境ECの可能性についても期待が寄せられた。

また、桜井氏はAIによる配信の自動化が進む未来を見据えつつも、日本市場では人と人とのリアルなやり取りが重要であり続けるとの見方を示した。

ライブコマースは新たな買い物のインフラとなるか

これまで一部の企業やクリエイターが中心となってきたライブコマース。その裾野が広がれば、知名度や販売網を持たない事業者にとっても、新たな販路を開拓するきっかけになるだろう。

一方で、利用者が増えるほど、商品の品質や配信内容に対する信頼性の確保も欠かせなくなる。

売れる仕組みをどう広げ、安心して買い物ができる環境をどう整えるのか。CREOKの今後の取り組みは、成長を続けるライブコマース市場の一つの試金石となりそうだ。

CREOK公式サイト:https://creok.co.jp/

情報提供元: マガジンサミット