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理由はないけど、なんとなく憂うつ… この気分はどう晴らす?

2018-06-03 18:30:57


執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
「憂うつ」は、気持ちが落ち込んで晴れ晴れとしない状態を表わします。
「メランコリー」とか「ブルー」などと表現する人もいますね。
原因が明白であれば対処のしようもあるのですが、わけもなく憂うつになることもままあります。
そんなときアナタはどうやって解消しますか?

憂うつがエスカレートしてうつ状態にならないように!


誰しも理由なく落ち込んだり、憂うつになったりすることはあるものです。
たとえば、何かに失敗したり達成できなかったり、大切な人から突然別れを告げられたり…
理由がハッキリしていれば、対処のしようもあり徐々に憂うつな気分は晴れていくかもしれません。
しかし、「なんだかわけもなく」という場合はどうすればよいのでしょうか?
憂うつな気分が晴れないまま長引いてしまうと、思考や人間関係、生活にも支障をきたし、重症化してしまう可能性があります。
次項からは、原因不明の憂うつな気分と決別する方法を、一緒に探っていきましょう。
アナタに合った方法が見つかりますように。

気分にこだわらないで、淡々と日常生活をこなす★


いちいち気分の変化に敏感にならない、おっとり構える作戦です。
どなたも日々の仕事や生活上のルーチンワークがあると思います。
それらを気分の浮き沈みに左右されることなく、淡々と(無心に)こなしていくと、知らない間に気分が変わって、憂うつモードから解消されることもあります。

話を聞いてもらう★


自力解決はちょっと難しい…というナーバスな方には、憂うつな気分を誰かに話して、気持ちを理解してもらう、共感してもらう、といった方法でスッキリするかもしれません。
なにしろ原因や理由に思い当たらないのですから、言い換えると答えのないクイズのようなものです。
それを一人で抱え続けると、ますます気分が滅入ってしまいます。
「話す」ことで重たい気分を外に発散させてあげることは大切です。

五感を刺激して気分転換をする★


いわゆる五感というのは、私たちの身体にとって様々な情報がインプットされる器官ともいえます。
そこで、五感から何らかの感覚を刺激としてインプットし、気分を変えてしまおうという作戦です。
たとえば、おいしいものを食べる(味覚)、豊かな音楽を聴く(聴覚)、アロマで爽やかな香りに包まれる(嗅覚)、美しい映画を観る(視覚)、マッサージでくつろぐ(触覚)…
こうした五感への刺激を、場合によっては組み合わせていくことで、憂鬱を吹き飛ばす効果があるかもしれません。

運動をする、身体を動かす★


感覚器官と同じように、運動器官を使って身体に新しい刺激を与えることも、気分転換にはうってつけです。
スポーツ、ヨガ、ダンスなどなど。
散歩や好きな家事だっていいでしょう。
無理なくアナタが楽しめる運動が最適です。

休息やリラックス★


リラックスは緊張を解く作業です。
憂うつになって身体が緊張している状態から脱力させます。
お風呂に入る、いっそ寝てしまう…というリセット法も効果がありそうです。

気持ちや感情で動かない★


憂うつが少々深刻化すると、うつ病と似たような状態になります。
気分が晴れないだけでなく、自信を失ったり、物事がうまく運ばないと漠然と思いこんだり、過去のことを想い出してクヨクヨしたりします。
このような時に、行動や生活、仕事への取り組みを、感情や気分によって決定してはいけません。
決定や判断は外的条件ですることをおススメします。
なぜなら憂うつな気分が自分の言動に反映されてしまうからです。
たとえば、仕事が捗らなくて原因を悶々と考えているなら、上司の指示を仰ぐなど、主観ではなく客観的に判断したり行動したりしましょう。

少し早く手を打つ★


憂うつな気分に陥りそうなとき、理由は不明でも「このままだと憂うつモードに入るな…」という心理的変化は、何度か経験していると察知できるようになります。
そうであれば、少々早めに手を打って対策をとることができますから、ここまでご紹介してきた方法、またはアナタ独自の方法を早めに取り入れましょう。
うまいこと憂うつモードを回避できるかもしれませんし、なっても軽くて済む場合もありますよ。
こうした分野に長年携わってきた筆者の所感として、憂うつへの対処は遅れれば遅れるほど深みにはまっていくように思えます。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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