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アカデミー賞を受賞した”あの美人女優”の衝撃的な下着姿!映画『女と男の観覧車』

2018-07-12 12:00:25

チャレンジ精神を失わない巨匠=ウディ・アレン監督の最新作が、現在公開中の映画『女と男の観覧車』!! 本作の主演を演じるオスカー女優が凄い事になっています!!

82歳のウディ・アレン監督は、年1本ペースで毎年、映画を作り続け、今や監督作は50本超え!! しかも、どの作品もジャンルは様々。それなのに、どのジャンルも秀逸という!! 本作も新たなチャレンジが詰まってます!!

メロドラマ展開とリアルな芝居のギャップ萌え

舞台は1950年代。遊園地の中でウエイトレスとして働いている主人公。夫も同じく遊園地のメリーゴーランド・コーナーで働いています。2人の住まいは、なんと施設内の射的場の上!そんなファンタジー映画のような設定なのに、物語は凄くリアルかつソリッド!ギャップにグッときます!

そして、何より恐ろしいのは、主人公に様々なストレスが襲いかかってくるカオス的シュチュエーション!! 旦那の前妻との天然系ノーテンキ娘の登場。この子がなかなか空気の読めない行動&発言を連発!そこへ、劇作家志望である主人公の浮気相手が絡んできて、嫉妬の炎を焚き付けます。そんな中、主人公の連れ子は、絶賛、火遊びにハマり中。ボヤを起こしては、校長室への呼び出し&カウンセリング騒ぎ。ゴールは見えなく、問題は山積み!ユーモラスな域のメロドラマ展開をドタバタ喜劇にしない所がミソ!!そんな話を遊園地内で展開する設定にも驚かされます。

当時の遊園地の再現度も高く、実際に舞台であるコニーアイランドの遊園地を飾りつけ(アレンの子供時代の思い出の場所でもあります)。背景に写る遊園地の風景は、隅々までチェックが行き届いてるのが伝わってきます。中でも、タイトルになってる観覧車は「同じ場所をグルグルと回り続けている」比喩表現になっている辺り、気が利いています。

オスカー女優の一世一代の熱演

主人公を演じるのは『タイタニック』のケイト・ウィンスレット。オスカーを受賞した『愛を読むひと』で美人なだけじゃないを証明。本作では、怒りまみれの生活の中で、女優だった頃の過去を楽しそうに夢想し、旦那に感謝しつつ、愛人を愛し、静かな嫉妬が大爆発!! なんと複雑すぎる役どころ!! 一見して、オーバーになりそうな喜怒哀楽。次々と襲い掛かるメロドラマ展開。それを絶妙なバランス感覚でリアルに落とし込んでいるのが素晴らしいです!!

ケイト・ウィンスレットの衝撃的な下着姿

本作の主人公のキャスティングに対し、アレンは「最高峰の演技力を誇る女優でないと成立しない」とコメント。ウィンスレットも「最初はどうすればいいのかわからなかった」と素直に答えているんですね。観れば納得のそりゃあそーだよねな難役!! そして、何よりも驚かされるのは、デップリとした、その体型!! だらしない腹回りは、まさに中年体型。『タイタニック』でヌードを披露し、少年たちのハートにホールインワンしてた頃の面影はゼロ!!

なのに下着のシーンが多いという。見て良いものか、悪いのか。そんな気持ちにさせるのも生々しいです。

映画を彩るカラフルな画面の裏には…

役者たちの熱演を長回しで抑えている本作。ほとんどのシーンを1カットのみで構成。勢いで見せる演劇的な長回し!! 圧倒的技術力!!
カラフルでありながら、レトロな雰囲気を残す超絶技巧で画面作りをしたのは、『地獄の黙示録』や『ラスト・エンペラー』など3度のアカデミー賞受賞歴のあるベテラン撮影監督ヴィットリオ・ストラーロ。本作では、「レジナルド・マーシュやノーマン・ロックウェルを意識した」との事で、なるほどな画作りに溜め息が漏れます。

新しいチャレンジの中で、しっかりと皮肉の効いたアレン節に思わずニヤリ。奇跡のメンツが集まった夢のコラボレーションは、是非、劇場でご確認を!

(C) 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

photo by Jessica Miglio (C) 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC

HiVi(ハイヴィ) 2018年7月号 (2018年06月15日発売)
Fujisan.co.jpより

情報提供元: マガジンサミット

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