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宴会前に要チェック! お酒による頭痛の原因と対策

2018-12-14 18:30:14


執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
お酒を飲んだ後や翌日、頭がズキズキ痛い…この経験、多くの人は身に覚えがあるのではないでしょうか。
今回はお酒と頭痛の関係、予防や対処法をご説明します。
お酒を飲む機会が増えるこれからの季節、有意義な時間を過ごすために、ぜひ参考にしていただければと思います。

お酒による頭痛の原因


お酒が原因の頭痛には、大きく分けて3つの原因が考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

脳の血管拡張


アルコールは血管を拡張する作用を持っています。
拡張された血管は神経を圧迫して頭痛を引き起します。
また、アルコールは肝臓で「アセトアルデヒド」というアルコールよりもさらに毒性の強い成分に分解されます。
このアセトアルデヒドにも血管を拡張させる作用があります。
本来、アセトアルデヒドは毒性のない酢酸と水に分解されて体外に排出されるのですが、アルコールの摂取量が多すぎると分解の処理が追いつかなくなります。
そうすると体内にアセトアルデヒドが留まって、頭痛の原因となるのです。
頭痛が起こりやすいのは次のようなケースです。
●お酒に弱い人
 アルコールの分解能力には個人差があります。
 アセトアルデヒドを処理する酵素が少ない、もしくはない人の場合、少量のお酒を飲んでいる最中でも頭痛が起こります。
●たくさん飲み過ぎた翌日
 いわゆる「二日酔い」の状態です。
●ワインを飲んだ時
 ワインにはポリフェノールが多く含まれます。
 ポリフェノールにも血管を拡張する作用があります。
●ウィスキーやブランデーを飲んだ時
 アルコールはエタノールが主成分ですが、ウィスキーやブランデーなど独特の風味を持つ蒸留酒には微量のメタノールという成分が含まれています。
 メタノールはエタノールよりも分解に時間がかかるため、分解物による血管拡張の影響が出やすいのです。

脱水症状


肝臓でアルコールを処理するためには水分が必要です。
また、アルコールには利尿作用があり、のどを潤しているように思えますが同時に水分も抜けやすくなっています。
お酒を飲んでトイレの回数が増えると感じる方は多いでしょう。
身体の水分の排出が増えて脱水状態になると、頭痛や吐き気、食欲不振、倦怠感などの症状が出ます。

低血糖症状


アルコールの分解は肝臓で行われます。
肝臓ではアルコールの分解が最優先され、他の働きは二の次になってしまいます。
肝臓には糖質を蓄えて必要に応じて利用するという役割がありますが、アルコール処理が優先されるとこの働きが滞り、糖質が枯渇する翌日頃に低血糖状態(血液中の糖質が少ない状態)を引き起こします。
低血糖状態になると、頭痛や倦怠感、吐き気などが起こります。

飲酒による頭痛の対策


さて、原因がわかったところで、飲酒中や翌日に頭痛が起こった場合の適切な処置をご説明します。
ただし、飲酒による頭痛の原因は複合的であることが多く、原因の特定は難しいと言えます。
ですから、原因が明らかな場合はそれに応じた対策が効果的ですし、あわせて自分の症状に合う対策を知っておくことも大切です。

水分と糖質を補給する


十分な水分と糖質の摂取は、脱水症状や低血糖症状の改善に役立ちます。
スポーツドリンクや果物ジュースがおすすめです。

カフェインを摂る


コーヒー、緑茶などに含まれるカフェインは血管を収縮させる働きを持っているため、飲酒による頭痛を軽減する効果が期待できます。
ただし、飲みすぎると反動で拡張しやすくなる可能性もありますので、コップ1杯を目安にします。

頭痛薬を使用する


市販薬でも頭痛薬は数種類販売されています。
有効成分はさまざまですが、そのうち、カフェインなどは脳の血管を収縮させ、血管の周りの神経が圧迫されるのを抑えて痛みを緩和します。
とくに、アルコールの摂取による血管の拡張が原因の頭痛には効果的です。
ただし、効果には個人差がありまので、薬剤師や登録販売士に相談するなどして、自分に合う頭痛薬を見つけておくとよいでしょう。

飲酒による頭痛の予防策


最後に、飲酒前・飲酒中・飲酒後に分けて飲酒による頭痛の予防策をご紹介します。
先にも述べたとおり、アルコールが影響する頭痛の原因は複合的である場合が多いため、できるだけ多くの対策を取り入れることで予防の効果が高まります。

飲酒前


自分の適量を知る
 一般的に1日の適量はアルコール20g程度と言われています。
 お酒に換算すると、缶ビール500ml 1本、焼酎 0.6合、日本酒 1合、ワイン グラス1杯程度です。
 ただし、アルコールの処理が全くできない人もいれば、ある程度飲んでも影響が少ない人もいます。
 また、同じ人でも体調によって処理能力は変わります。
 適量を大きく超えない範囲で自分がほろ酔い加減になる量を把握し、それに体調を加味したうえで調節して飲みましょう。
空腹で飲まない
 アルコールは胃で1~2割、残りは腸で吸収されて肝臓に運ばれます。空腹時、胃が空っぽの状態で飲むと、胃での吸収率が高まり体内に急速に吸収されて肝臓への負担が高まります。

飲酒中


ゆっくりチビチビ飲む
 ゆっくりと飲むことでアルコールの吸収を緩やかにし、飲みすぎ防止にもなります。
水やソフトドリンクをはさむ
 お酒だけでは利尿作用により脱水状態になりやすいため、アルコールが入っていない水やソフトドリンクを合間に飲むようにします。

飲酒後


水分補給をする
 適量飲酒ではコップ1杯程度の水で構いませんが、たくさん飲んだときはスポーツドリンクや果物ジュースなど、水分と糖質を摂取できるものを補いましょう。
お風呂やサウナは避ける
 アルコールが残留している状態で多量に汗をかくと、脱水症状につながりやすくなり大変危険です。
 翌日がベストですが、どうしても必要な場合はシャワーでさっと流す程度にしてください。
飲酒による頭痛はさまざまな原因が複雑に絡んで起こりますが、今回ご説明した予防や対策も効果があります。
翌日も元気に過ごせるよう取り入れられる対策を実践して、楽しくお酒を飲みましょう。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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