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思うように痩せないときは「むくみ腸」が原因かも?

2019-01-11 18:30:05


執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
「むくみ」と聞くと、足や手、顔を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、目に見えない内臓にも、同じようにむくみ現象が起こることをご存知ですか?
不要なものを排出する役割を担う「大腸」のむくみ…
これは、健康面にも美容面にもさまざまな不調をもたらします。
今回はこの「むくみ腸」を取り上げて、原因や症状、改善するポイントなどをご説明します。

腸がむくむ原因


むくみ腸は、大腸の水分がうまく排出されないことで起こると考えられています。
おもな原因は、腸の血流の悪化です。
その結果、腸の働きが低下し、腸壁に水分が溜まってしまうためむくみにつながります。
そこから腸の働きはさらに低下し、悪循環に陥ってしまうのです。
腸の血流が悪くなる要因として、次のようなことが挙げられます。

便秘


 便秘を引き起こす原因は多様にありますが、便秘になると腸内に溜まった便の水分を腸が再吸収して、体内に溜め込んでしまいます。
 水分が減った便は、硬くなって動きが悪くなります。
 そのため、便秘はさらに悪化して血流も滞ります。

冷え


 手先や足先が冷えて血流が悪くなる、という状況はイメージしやすいと思います。
 体内も同様に、身体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなります。

頻繁な下剤の使用


 便秘の解消に使用される下剤。
 生活習慣を改善しても便秘が解消されないときなど、必要に応じて適正に用いる分には問題ありません。
 しかし、慢性的な下剤の使用は、腸の粘膜に炎症を起こし、血流を悪くしてしまいます。

動脈硬化


 加齢や生活習慣の乱れによって、血管の壁が厚く硬くなった状態を「動脈硬化」と言います。
 動脈硬化が進行すると、血液が流れる道が狭くなったり、血管が硬くなり動きが鈍くなったりして、血流も悪くなってしまうのです。

「むくみ腸」により起こる現象


便秘が慢性化する


 便秘がむくみ腸の原因になるとお伝えしましたが、腸のむくみで動きが低下すると、便秘が解消されることなく慢性化してしまいます。

太りやすくなる


 腸内細菌の研究が進み、「太りやすさ」は腸内環境の状態に左右される、ということが注目されています。
 栄養素の吸収や排泄、腸の動きをコントロールする腸内環境の悪化は、その働きの低下により太りやすい身体を作ると考えられています。

感染症にかかりやすくなる


 免疫器官である腸には、免疫細胞が多く存在します。
 腸内環境が悪化すると免疫機能は低下しますから、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクも高くなります。
 そして、感染した際に症状が悪化しやすい、治りにくい…といった悪循環にもつながります。
これらの不調はいずれも「体質」や「年齢」のせい…などと片付けてしまいがちですが、もしかしたら「むくみ腸」が原因かもしれません。

もしかしたら「むくみ腸」?チェックしてみよう


誰にでも起こり得る「むくみ腸」。次の項目でチェックしてみましょう。

便秘を1か月の間に何度も繰り返す


便秘は下剤で解消する


おならや便が臭い


冷え性である


健康診断の結果でメタボや生活習慣病と言われている


肌荒れが気になる


風邪やインフルエンザにかかりやすい


ひとつでも当てはまる場合、「むくみ腸」の可能性があります。
「むくみ腸」は、日常生活の見直しによっても予防・改善が図れると考えられています。

「むくみ腸」を改善しよう


腸内環境を整えて、便通を正常な状態にすることが改善への第一歩です。

規則正しい睡眠・生活リズム


 朝の光を浴びて目覚め、夜になったら眠る…という規則正しい睡眠のリズムを保つと、腸の動きが活発になり、排便を促すことにつながります。
 また、決まった時間にトイレに座る習慣も大切です。

食生活の見直し


・水分をしっかり摂る
 むくんでいるのに水分?…と思うかもしれませんが、便は水分が不足していると硬くなって動きも悪くなります。
 この場合の水分は、身体を冷やさないためにも常温や温かい飲み物を選んで、こまめに摂取するように心がけましょう。
 一日のおおよその目安は1.5Lです。
・食事時間を規則的にする
 先に述べた睡眠・生活リズムにも通じます。
 食べ物が消化管に入ってくるときの刺激で排便が促されます。
 そのリズムが乱れてしまうと、腸が上手く刺激されずに便が滞ってしまいます。
 とくに朝食は、排便の促進にはもっともよいタイミングですので、欠食しないようにしましょう。
・バランスのよい食事を摂る
 特別な食品を多く摂る、逆に制限する…など、偏った食事はかえって腸の動きを悪くして、腸内環境の悪化につながりかねません。
 一日3食、主食(ご飯・パン・麺類など)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品などを使ったおかず)、副菜(野菜・海藻・きのこ類を使ったおかず)をバランスよくそろえるように心がけましょう。
・善玉菌を積極的に摂る
 腸内環境をよくするためには、善玉菌を増やして悪玉菌を減らす必要があります。
 善玉菌の代表格「乳酸菌」は、悪玉菌を退治する働きをします。
 ヨーグルトやチーズ、ぬか漬け、キムチ、味噌などの発酵食品に多く含まれます。
 ヨーグルトにはビフィズス菌が含まれている製品も出回っています。
 ビフィズス菌は腸の働きを活性化します。
 また、納豆に含まれる納豆菌も善玉菌のひとつですので、積極的に摂りたい食材です。
・食物繊維を積極的に摂る
 食物繊維は水溶性と不溶性に分けられます。
 水溶性食物繊維(わかめ、昆布、山芋、こんにゃく、果物など)は保水性があり、便をやわらかくする、腸内の善玉菌のエサになる、などの働きにより腸内環境を整えます。
 一方、不溶性食物繊維(野菜類、穀物、豆類、きのこ類など)は膨張性があり、便のかさを増して腸の動きを促します。
 どちらも便秘解消や腸内環境の改善には欠かすことができません。

適度な運動


 腹筋や背筋などのトレーニングは、お腹に刺激を与える目的としては有効です。
 しかしながら、全身の血流をよくするという観点からは、ウォーキングや水泳などの有酸素運動の方がより効果的です。
 また、立ち仕事や運転など長時間同じ姿勢でいる場合は、ときどき姿勢を変えてストレッチをするなど、筋肉の緊張をほぐしてあげることも大切です。

入浴でリラックス


 ゆっくりお風呂に浸かって身体を温めてあげると血流がよくなります。
 さらに、お腹や足などをやさしくマッサージするのも効果的です。
こうした生活習慣は、むくみ腸の改善だけではなく予防にもなります。
今は気になる症状がなくても、日常生活に「腸によい習慣」を取り入れることは、健康にも美容にも効果的です。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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情報提供元: mocosuku

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