エンタメ
2025-07-06 17:00

映画『ハルビン』(公開中)のプロモーションのため、来日を果たした主演の韓国俳優ヒョンビンが、日本のファンへの思いや、ウ・ミンホ監督との撮影秘話、大ファンだと公言するリリー・フランキーとの共演などについて、ひとつひとつ丁寧に語ったオフィシャルインタビューが到着した。
【動画】映画『ハルビン』日本版予告編
本作は、1909年、中国・ハルビンを舞台に、祖国の独立という使命を胸に命をかけた大韓義軍のアン・ジュングン(安重根)とその同志たちを描いた物語。アジアを震撼させた歴史的事件を現代的視点で再解釈した、重厚かつスリリングなサスペンス・アクション・エンターテインメント。
アン・ジュングン役をヒョンビンが熱演。パク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウク、さらに特別出演のチョン・ウソンなど韓国映画界の名だたる俳優たちが集結し、伊藤博文役としてリリー・フランキーが出演している。監督は、『内部者たち』『麻薬王』などを手がけたヒットメーカーのウ・ミンホ。『ソウルの春』の制作陣が再結集し、ラトビア、モンゴルなど大規模な海外ロケを敢行して圧巻の映像美を実現した。
――今回、久しぶりの来日とのことですが、舞台あいさつで日本のファンのみなさんと会った印象はいかがでしたか?
【ヒョンビン】劇場で観客の方々の目を見ながらコミュニケーションをとることができて、とてもよかったです。意味のある作品と共に日本に来てごあいさつすることができて、とても意義深い時間でした。
――舞台あいさつでも、ウ・ミンホ監督への強い信頼が感じられました。撮影中、監督の演出で印象的だったことはありますか。
【ヒョンビン】撮影に入る前から、ディテールにこだわる方だなと思いました。とても几帳面に一つ一つ、すべてのことをチェックしていくんです。撮影の時も、現場で仮編集した映像を見ながら足りない点や修正事項について相談しながら映画を作っていきました。そうした緻密な作業を編集、ミキシング、劇場公開までずっと続けていく集中力を見て、私だけでなく多くの観客がウ・ミンホ監督の映画を好きな理由がわかりました。
――アン・ジュングン役を演じるに作るにあたって監督からの要望はありましたか。
【ヒョンビン】監督には「史料に出てくる業績や事実よりも、アン・ジュングンが一人の人間として、どんな感情や考えを持っていたのかについて、たくさん考え、想像してみてほしい」と言われました。ですから私も、他のことはすべて脇に置き、監督がおっしゃったことを頭に置いて準備をし、撮影に臨みました。現場ではリハーサルをしながら自分の考えと監督の考えをすり合わせ、ときには監督のバージョンで演技をしてみたりもしながら、役を作っていきました。
アン・ジュングンは、終わりの見えない状況のなかで、時には自分の決定によって同志たちが犠牲になってしまうこともあります。罪悪感や苦しみ、痛みを抱えながら、信念に従い、よりよい未来のため、理想のために一歩一歩踏み出さなければならない。孤独感もあったでしょう。そういったことをずっと考えていました。そして、どうやったら観客の方々にこの感情をそのまま伝えることができるだろうかと悩みました。今までの俳優生活のなかで、最も真心を込めて打ち込んだ作品でした。それが正解だったかどうかわかりませんが、最善を尽くしました。
――演じる前と後でアン・ジュングンという人物についての見方が変わりましたか。
【ヒョンビン】ずいぶん変わりましたね。以前は歴史的な人物、象徴的な人物の一人と感じていました。今回、『ハルビン』の準備から撮影が終わるまでの約7〜8ヶ月間、資料もたくさん読み、毎日、彼のことを考えながら過ごしましたから、今はずっと近しい人物になりました。
――伊藤博文を演じたリリー・フランキーさんのことはもともとファンだったそうですね。共演なさった印象はいかがでしたか。
【ヒョンビン】個人的に話をしてみて、本当に素敵で、とても繊細で純粋な方だと思いました。そして、とても紳士的でしたね。現場のモニターで演技を見ていると、一瞬でがらりと変わる姿がとても新鮮で衝撃を受けました。どうやったらあんな風に、大きな動作やセリフなしでオーラを感じさせることができるのか。あれが経験というものなのかと、すごく刺激になりました。プライベートでお会いすると、とても親しみやすい方なので、会うたびにますます好きになります。今回の映画のように会ってすぐに殺さないような役で、いつかまた一緒に演技できる機会があればいいなと思います。
――日本の観客に向けてのメッセージをお願いします。
【ヒョンビン】ジャパンプレミアの時に監督もおっしゃっていましたが、観客のみなさんに劇場で楽しんでいただきたいと思いながら作った映画です。ぜひ、劇場に来て私たちの努力の結晶を完璧な形で感じていただけたらと思います。
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アン・ジュングン役をヒョンビンが熱演。パク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウク、さらに特別出演のチョン・ウソンなど韓国映画界の名だたる俳優たちが集結し、伊藤博文役としてリリー・フランキーが出演している。監督は、『内部者たち』『麻薬王』などを手がけたヒットメーカーのウ・ミンホ。『ソウルの春』の制作陣が再結集し、ラトビア、モンゴルなど大規模な海外ロケを敢行して圧巻の映像美を実現した。
――今回、久しぶりの来日とのことですが、舞台あいさつで日本のファンのみなさんと会った印象はいかがでしたか?
【ヒョンビン】劇場で観客の方々の目を見ながらコミュニケーションをとることができて、とてもよかったです。意味のある作品と共に日本に来てごあいさつすることができて、とても意義深い時間でした。
――舞台あいさつでも、ウ・ミンホ監督への強い信頼が感じられました。撮影中、監督の演出で印象的だったことはありますか。
【ヒョンビン】撮影に入る前から、ディテールにこだわる方だなと思いました。とても几帳面に一つ一つ、すべてのことをチェックしていくんです。撮影の時も、現場で仮編集した映像を見ながら足りない点や修正事項について相談しながら映画を作っていきました。そうした緻密な作業を編集、ミキシング、劇場公開までずっと続けていく集中力を見て、私だけでなく多くの観客がウ・ミンホ監督の映画を好きな理由がわかりました。
――アン・ジュングン役を演じるに作るにあたって監督からの要望はありましたか。
【ヒョンビン】監督には「史料に出てくる業績や事実よりも、アン・ジュングンが一人の人間として、どんな感情や考えを持っていたのかについて、たくさん考え、想像してみてほしい」と言われました。ですから私も、他のことはすべて脇に置き、監督がおっしゃったことを頭に置いて準備をし、撮影に臨みました。現場ではリハーサルをしながら自分の考えと監督の考えをすり合わせ、ときには監督のバージョンで演技をしてみたりもしながら、役を作っていきました。
アン・ジュングンは、終わりの見えない状況のなかで、時には自分の決定によって同志たちが犠牲になってしまうこともあります。罪悪感や苦しみ、痛みを抱えながら、信念に従い、よりよい未来のため、理想のために一歩一歩踏み出さなければならない。孤独感もあったでしょう。そういったことをずっと考えていました。そして、どうやったら観客の方々にこの感情をそのまま伝えることができるだろうかと悩みました。今までの俳優生活のなかで、最も真心を込めて打ち込んだ作品でした。それが正解だったかどうかわかりませんが、最善を尽くしました。
――演じる前と後でアン・ジュングンという人物についての見方が変わりましたか。
【ヒョンビン】ずいぶん変わりましたね。以前は歴史的な人物、象徴的な人物の一人と感じていました。今回、『ハルビン』の準備から撮影が終わるまでの約7〜8ヶ月間、資料もたくさん読み、毎日、彼のことを考えながら過ごしましたから、今はずっと近しい人物になりました。
――伊藤博文を演じたリリー・フランキーさんのことはもともとファンだったそうですね。共演なさった印象はいかがでしたか。
【ヒョンビン】個人的に話をしてみて、本当に素敵で、とても繊細で純粋な方だと思いました。そして、とても紳士的でしたね。現場のモニターで演技を見ていると、一瞬でがらりと変わる姿がとても新鮮で衝撃を受けました。どうやったらあんな風に、大きな動作やセリフなしでオーラを感じさせることができるのか。あれが経験というものなのかと、すごく刺激になりました。プライベートでお会いすると、とても親しみやすい方なので、会うたびにますます好きになります。今回の映画のように会ってすぐに殺さないような役で、いつかまた一緒に演技できる機会があればいいなと思います。
――日本の観客に向けてのメッセージをお願いします。
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