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NHK『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が『イタリア賞』でダブル受賞 文化芸術における最高評価に輝く

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2025-10-27 15:00
NHK『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が『イタリア賞』でダブル受賞 文化芸術における最高評価に輝く
NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』 (C)NHK
 NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が、イタリア・ナポリで開催された国際番組コンクール『第77回 イタリア賞』にて、すべての出品作品の中でもっとも文化・芸術面で優れた作品に贈られる『イタリア共和国大統領特別賞』を受賞した。さらに、テレビ・パフォーミングアート部門の部門最優秀賞である『イタリア賞』も受賞し、ダブル受賞の快挙を果たした。

【動画】坂本龍一さんのドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』予告編

 『Last Days 坂本龍一 最期の日々」は、2024年4月7日に初回放送されたNHKスペシャル。YMOのメンバーとして世界的に活躍した音楽家・坂本龍一さんの最晩年を追ったドキュメンタリーで、闘病生活の中でつづられた日記や家族・友人の証言、未発表の楽曲などを通して、坂本さんの音楽と人生の本質に迫る内容となっている。すでに2024年ローズ・ドール賞(アート部門)を受賞し、2025年国際エミー賞のアート番組部門にもノミネートされている。

 イタリア賞の審査講評では、「抑制のきいた美しい映像表現、静寂の巧みな使い方、そして坂本氏の日記や声の断片を通して、生命と芸術の儚くも美しい輝きを描いた」と評価。「生きるということを見つめる作品であり、創造とは生命が絶える際にも強く輝くことを思い出させてくれる」と讃えられた。

 制作統括を務めた松宮健一氏は、「坂本龍一さんが残した音楽は、いま世界中の争いや災害の中で人々の苦悩や絶望を癒やしている。この番組が世界に認められたことは名誉であると同時に、テレビ・ドキュメンタリーの役割についてより深く考える責任を感じている」とコメントを寄せている。

 『イタリア賞』は、RAI(イタリア放送協会)が主催する国際的な放送番組コンクールで、1948年に創設。テレビ、ラジオ、ポッドキャスト、デジタル部門を対象に、世界60の国と地域、89の放送機関から計238作品が出品された。第77回の今回は、ナポリ建都2500周年を記念するイベントの一環として開催された。

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