
歌舞伎俳優の七代目 尾上菊五郎さん、八代目 尾上菊五郎さん、坂東彌十郎さん、中村時蔵さんが、来年1月5日から上演される国立劇場 令和8年初春歌舞伎公演『鏡山旧錦絵』取材会に登壇しました。
【写真を見る】【 八代目 尾上菊五郎 】「働いて、働いて、働いて」初春歌舞伎の意気込み語る 17年ぶり演目に七代目は「あまり記憶にない」
2005年に演じてから20年ぶりに「召使いお初」という役を演じる八代目は、“八代目 尾上菊五郎となりまして初の国立劇場。そして20年ぶりの「お初」ということでございまして、とても身の引き締まる思いがいたしております”と、挨拶。続けて“働いて、働いて、働いて、働いてまいる忠義一途なお初を務めたいと思っております”と、高市早苗総理大臣を思わせる言い回しで意気込みを語り、笑顔を見せました。
襲名から約半年が経った八代目は、“本当に多くのお客様のご声援、そして一座の皆様のお力添えをいただきまして舞台に立たせていただいております。歴代の菊五郎が作ってきてくださった、菊五郎という名前の重みを日々感じている次第でございます。歌舞伎の魅力を、古典の魅力を伝えられるように、もっともっと研鑽していきたい”と、あらためて「菊五郎」という大名跡の重みについて思いを語りました。
そんな八代目の「襲名してからの変化」を記者に聞かれた七代目は、“あのね、5月(の公演)が終わってから一緒になってないんですよ。大阪公演があったりとか。名古屋の襲名、大阪の襲名で全然、別れ別れで舞台も見てないんで、なんとも言いようがないんだけどね。どうしよう”と正直に話して会場を笑わせつつ“それは自然とね、やはり月日が経っていけば、菊五郎を自分のものにしていくんでしょう”と、まったり語っていました。
今回が17年ぶりの上演となる『鏡山旧錦絵』。自身が演じる「中老尾上」について、中村時蔵さんは、“女形で、ずっと幕が開いて最後幕が閉まるまで話が展開していく作品はなかなかございませんので。そして17年もやっておりませんでしたので、もうこれ一生やらないんじゃないって思っておりましたから、そういう意味で憧れが強かった。父(中村萬壽)に教えていただきます”と、憧れを語りました。
七代目も、“この狂言は、菊五郎劇団では全然取り上げなくて、私も50歳近くになってから初めて「お初」を務めさせていただいて、あまり記憶にない”と、作品を語りました。今回は彌十郎さんが演じる「局岩藤」を過去に演じたことのある七代目ですが、“いま、彌十郎くんが「岩藤教えてください」って。「そんなものやったことないです」って思ったら、「やってますよ」って(言われた)。それも忘れちゃってるんだから、もうどうにもならないな”と笑い飛ばす一コマも。“でもまあ、皆さんが新しい感覚を持ってこの鏡山を作ってもらえたら嬉しいなと思っております”と、期待をかけて語っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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