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2025-12-01 19:22
椎木里佳氏が代表取締役を務める、Z世代向けマーケティング支援の株式会社AMFは12月1日、恒例の『JC・JK流行語大賞2025』を発表した。
【一覧表】JC・JK流行語とまるで違う…『2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞』“10語”が発表!
ヒト・モノ・コンテンツ・コトバの4部門に加え、今年は特別カテゴリー「BeReal.部門」も選出された。
『現代用語の基礎知識 選「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」』とは、異なるワードがずらり。一方、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」で「新語・流行語大賞」年間大賞に選ばれた高市早苗首相が、「JC・JK流行語大賞」にも登場した。
■『JC・JK流行語大賞2025年』ヒト部門
1位 長浜広奈(タレント)
恋愛リアリティー番組『今日、好きになりました。』シリーズへの出演をきっかけに、“おひな様”として注目を集めた。恋リア内での素直な言動が「かわいいのに面白すぎる」と支持され、切り抜き動画がTikTokで大拡散。JC・JKにとって“同世代の代表”的存在になっている。
長浜広奈 受賞コメント
今年、たくさんの方に自分を知ってもらえるなんて思ってなかったし同世代の方に支持されてとても嬉しいです。 まさかこんなに自分の人生が変わるなんて想像できなかったのでいろんなことに挑戦してよかったなと思います。 これからも皆さんにいろんな私も魅せられるようん頑張るので応援よろしくお願いします!
2位 M!LK(アーティスト)
「イイじゃん」をはじめとした楽曲がTikTokや学校行事の定番となり、「友達をほめるときのフレーズまでM!LK発」という声が続出。上半期に続き、年間でも“日常のポジティブワードを生んだグループ”として、女子中高生の推し活を盛り上げた。
3位 高市早苗(政治家)
日本初の女性総理大臣として就任した高市早苗氏に、「サナという愛称が身近に感じる」「政治を自分事として見るきっかけになった」という声が多数。2017年よりスタートしたJC・JK流行語大賞に初めて政治家がランクインすることになり、女子中高生の間でも政治への関心が高まっていることを感じる入賞となった。
4位 ガミックス(インフルエンサー)
“ツッコミどころ満載”なチャレンジ企画で、女子中高生の注目を常に集めるガミックスが4位にランクイン。「無茶苦茶さ」と「編集のセンス」が話題となり、上半期に続き年間でも受賞を果たし、2025年を代表するYouTuberとなった。
5位 iLiFE!(アーティスト)
オーディションのプロセスがSNSで細かく可視化され、「推しが“見つかる”までの物語」を一緒に追えると支持を集めたiLiFE!が5位に。歌やダンスのレベルはもちろん、衣装やメイクもかわいいとJC・JKから話題を集めています。
■『JC・JK流行語大賞2025年』モノ部門
1位 シール帳
平成女児が再ブームしたことにより、女子中高生の間でシール帳が大流行。ただのシール帳ではなく、透明なシール帳にぷくぷくした好きなキャラのシールをぎっしりと詰め込むのが2025年流。かわいく整理する文化が広がり、シール帳作り・交換が「JC・JKの放課後の鉄板」となった。
2位 めじるしアクセサリー
ガシャポンの人気をもう一度引き上げた「めじるしアクセサリー」が2位にランクイン。バッグやポーチだけではなく、リップや傘などあらゆるところに付けることができ、コレクションとして整理するSNS投稿も多く、「集めれば集めるほどかわいい」として支持された。
3位 LABUBU
世界的なブームとなり、国内でもブラインドボックス形式のグッズとして店外に長蛇の列ができたことで一気に認知された。その入手困難さから“ステータス的キーホルダー”としてJC・JKの間で人気が拡大した。
4位 カンケンリュック
メンバーカラーがあるアイドルグループの人気が高まり、カラー展開の多さが際立つ商品に脚光が集まる中、カンケンリュックが再び女子中高生の間で人気に。いつメンでカラー違いで持ち、キーホルダーやチャームで自分仕様にカスタムする女子中高生が増加した。
5位 トゥントゥントゥンサフール
不気味かわいい木製キャラクターと、中毒性のあるAI音楽がセットになったインターネットミーム「トゥントゥントゥンサフール」が5位に。“意味はよく分からないけど、中毒性やばい”と、100体以上あると言われているイタリアブレインロットシリーズのキャラを「だいたい言える」というJC・JKも。
■『JC・JK流行語大賞2025年』コンテンツ部門
1位 Love Type16
恋愛観を16タイプのキャラクターで診断する「Love Type16」が2025年を代表するコンテンツに。MBTI風の診断結果をスクショして共有し合うカルチャーが定番化し、「“恋バナの共通言語”」として一気に広がった。
2位 ピクセルキャラ
自分の写真をもとに、ドット絵風のアバターをChatGPTで生成する「ピクセルキャラ」加工が2位にランクイン。韓国で大流行し国内でもファッション系のインフルエンサーがこぞって投稿し広がり、インスタグラムではプロンプトを公開する動きが見られた。
3位 ナルトダンス
TikTokと学校行事の双方で大流行し、コトバ部門1位の「〇〇で今これ」のブームに多大な影響を与えた。2023年に中国で踊られたダンスがナルトダンスとして先に上半期に流行し、アニメ主題歌の曲に合わせて踊るナルトダンスが下半期にトレンドになったことで上半期と下半期で2種類のナルトダンスが今年を代表するダンスとなった年になったた。
4位 横揺れ
肩と上半身をリズムよく左右に揺らす“横揺れダンス”がTikTokを中心に再燃し、インフルエンサーの「ヤリラフィー再現動画」をきっかけに、JC・JKのあいだでも一気に浸透しました。AIを使ってペットに踊らせてみたりなど“必ず面白くなる”とされる鉄板ネタになった。
5位 ぷくぷく界隈
“水の音”や“泡っぽい音”をBGMに、ルーティン動画やVlogをまとめたショート動画ジャンル「ぷくぷく界隈」が5位に。大学生やOLなど少し上のお姉さん世代が発信する世界観が、「憧れる丁寧な暮らし」として、ライフスタイル発信のテンプレートとなった。
■『JC・JK流行語大賞2025年』コトバ部門
1位 〇〇で今これ
「テストなのに寝坊して遅刻して今これ」など、“いま自分が置かれている大変な状況”を共有するできるコトバが年間1位に。ピンチな状況でも笑いに転じてネタ化できるため、ストーリーズやショート動画のテキストで頻繁に使われている。
2位 自認○○
「自認レゼ」「自認マリーちゃん」など、「自称」の2025年ver.としてよく使用されたツッコミ系ワードが2位にランクイン。自分のことを言うときだけでなく、「あの人、自認美少女っぽいよね」など、他人を評するときにも使われるの時も。
“他人から言われる前に自分でネタにする”スタンスが、Z世代らしい自己防衛とユーモアの両立として支持されている。
3位 スピ活
神社やパワースポット巡りなどの活動が「スピ活」として再定義された。「嫌なことがあったらスピ活しないと」という声が多く、お守りをいくつもコレクションして持ち運ぶJC・JKが増加している。
4位 〇〇でしぬう
「かわいすぎてしぬう」「このダンス難しくてしぬう」など、“しんどさ”も“かわいさ”もすべてデフォルメして表現するフレーズが4位に。深刻さを和らげつつ感情の大きさを伝えられる、「Z世代の表現」として定着した。
5位 メロい
「メロメロになるほど尊い/かわいい」という意味で使われる「メロい」が5位にランクイン。上半期に続いてのランクインとなり、推しのビジュアルや、友だちのかわいい瞬間をほめる万能ワードとして定着している。
■『JC・JK流行語大賞2025年』BeReal.部門(特別カテゴリー)
1位 江戸走り
横向きになって半身で走る“江戸時代の走り方”をベースにしたネタ走法「江戸走り」がBeReal.部門1位に。TikTokやYouTubeショートで総再生2億7,000万回超のバズを記録し、「江戸走り界隈」と呼ばれるほど一大ミーム化した。授業終わりの廊下や体育館の端など、「BeReal.の通知が来た瞬間に全員で江戸走りをする」という遊び方が定番化。“映え”よりも“勢いのある一瞬”を切り取ることで、「これぞBeReal.」と言える象徴的なムーブメントになった。
2位 リムレスメガネ
フレームの縁がほとんど見えない「リムレスメガネ(フチなしメガネ)」が2位にランクイン。K-POPアイドルやラッパーの着用をきっかけに、韓国発の“ナードかわいい”アイテムとして若い世代にじわじわ浸透し、Y2Kコーデに合わせる定番小物となった。BeReal.では、すっぴんに近い顔でも「リムレスメガネだけで雰囲気が出る」「ダル着でもそれっぽくなる」として、“おしゃれ感を出せる最終兵器”として支持されている。
3位 えぐしゅぎ
AI生成YouTuberの動画などで使われる、片言リアクション「えぐしゅぎ〜!」から広がったミームが3位に。“エグすぎる(=すごすぎる/ヤバすぎる)”を崩した言い方で、うまく説明できないレベルの出来事に対して使われる。BeReal.のキャプションでは、「テスト範囲えぐしゅぎ」「バイトのシフトえぐしゅぎ」「今日の寝癖えぐしゅぎ」など、“嫌なこと・しんどいことほど面白くしてしまう”文脈で多用されるのが特徴。「エンタメもAIで」の象徴として定着した。
4位 おもちポーズ
ほっぺたを両手でむぎゅっとつまむ「おもちポーズ」が4位にランクイン。なにわ男子・長尾謙杜が考案したポーズとしてテレビやガールズイベントで披露され話題となった。BeReal.でそのまま使える“盛れポーズ”として、加工ができない中でも「ちょっとかわいく見える」と支持されている。
5位 もっちゅりん
ミスタードーナツ55周年を記念して登場した、“もっちゅり食感”が特徴の新作ドーナツ「もっちゅりん」シリーズが5位に。発売直後から売り切れ報告がSNSに溢れるほどの人気となった。 BeReal.では「放課後スイーツ=もっちゅりん」が定番化し、写り込む率が急上昇。「リアタイで買えた自慢」「売り切れで買えなかった自虐」を含めて、“今これ食べてる/食べられなかった”という生活のリアルが伝わるフードアイコンになった。
■JC・JK流行語大賞 総合プロデューサー椎木里佳氏 2025年総評コメント〜
2025年のトレンドをふり返ると、「エンタメもAIで」「嫌なことであればあるほどバズる」1年となりました。
宿題や悩み相談としてAIを使うだけでなく、今年は“遊びの相棒”としてAIが当たり前になりました。ピクセルキャラ加工で自分そっくりのドット絵アバターを自動生成する、ぷくぷく界隈のようにAI音声やフィルターで日常を編集してから発信する、トゥントゥントゥンサフールの曲を歌って盛り上がる。こうした行動が、もはや“特別なテクノロジー体験”ではなく日常となっています。
一方で、「嫌なことであればあるほどバズる」というトレンドも、今年のJC・JKを語るうえで外せません。テスト・部活・人間関係など、自分がしんどいと感じている出来事を、「〇〇でしぬう」「〇〇で今これ」といった言葉で皮肉としてネタ化し、ショート動画やストーリーズで共有する。“ツラいことほど笑えるフォーマット”という感覚が、Z世代&α世代の女子中高生の中で共通認識になってきています。
また、LABUBUやトゥントゥントゥンサフール、ナルトダンスや横揺れのように、どこか不気味だったり、ツッコミどころが多かったり、“完璧じゃないもの”ほど愛されるのも今年の特徴です。きれいで整った世界観だけではなく、違和感やノイズを含めて「おもしろい」が、バズの分かれ道となっています。
2025年のJC・JKトレンドを通して見えてきたのは、テクノロジーの進化に受け身で流されるのではなく、「AIもミームも、全部まとめて自分たちの遊び道具にしてしまう」Z世代&α世代の適応能力の高さです。しんどさをしんどさのまま終わらせず、“笑いとバズ”に変換していく、この世代ならではのレジリエンスは、他の世代にも重要なヒントになると感じています。
【画像】『JC・JK流行語大賞2025』結果
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『現代用語の基礎知識 選「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」』とは、異なるワードがずらり。一方、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」で「新語・流行語大賞」年間大賞に選ばれた高市早苗首相が、「JC・JK流行語大賞」にも登場した。
■『JC・JK流行語大賞2025年』ヒト部門
1位 長浜広奈(タレント)
恋愛リアリティー番組『今日、好きになりました。』シリーズへの出演をきっかけに、“おひな様”として注目を集めた。恋リア内での素直な言動が「かわいいのに面白すぎる」と支持され、切り抜き動画がTikTokで大拡散。JC・JKにとって“同世代の代表”的存在になっている。
長浜広奈 受賞コメント
今年、たくさんの方に自分を知ってもらえるなんて思ってなかったし同世代の方に支持されてとても嬉しいです。 まさかこんなに自分の人生が変わるなんて想像できなかったのでいろんなことに挑戦してよかったなと思います。 これからも皆さんにいろんな私も魅せられるようん頑張るので応援よろしくお願いします!
2位 M!LK(アーティスト)
「イイじゃん」をはじめとした楽曲がTikTokや学校行事の定番となり、「友達をほめるときのフレーズまでM!LK発」という声が続出。上半期に続き、年間でも“日常のポジティブワードを生んだグループ”として、女子中高生の推し活を盛り上げた。
3位 高市早苗(政治家)
日本初の女性総理大臣として就任した高市早苗氏に、「サナという愛称が身近に感じる」「政治を自分事として見るきっかけになった」という声が多数。2017年よりスタートしたJC・JK流行語大賞に初めて政治家がランクインすることになり、女子中高生の間でも政治への関心が高まっていることを感じる入賞となった。
4位 ガミックス(インフルエンサー)
“ツッコミどころ満載”なチャレンジ企画で、女子中高生の注目を常に集めるガミックスが4位にランクイン。「無茶苦茶さ」と「編集のセンス」が話題となり、上半期に続き年間でも受賞を果たし、2025年を代表するYouTuberとなった。
5位 iLiFE!(アーティスト)
オーディションのプロセスがSNSで細かく可視化され、「推しが“見つかる”までの物語」を一緒に追えると支持を集めたiLiFE!が5位に。歌やダンスのレベルはもちろん、衣装やメイクもかわいいとJC・JKから話題を集めています。
■『JC・JK流行語大賞2025年』モノ部門
1位 シール帳
平成女児が再ブームしたことにより、女子中高生の間でシール帳が大流行。ただのシール帳ではなく、透明なシール帳にぷくぷくした好きなキャラのシールをぎっしりと詰め込むのが2025年流。かわいく整理する文化が広がり、シール帳作り・交換が「JC・JKの放課後の鉄板」となった。
2位 めじるしアクセサリー
ガシャポンの人気をもう一度引き上げた「めじるしアクセサリー」が2位にランクイン。バッグやポーチだけではなく、リップや傘などあらゆるところに付けることができ、コレクションとして整理するSNS投稿も多く、「集めれば集めるほどかわいい」として支持された。
3位 LABUBU
世界的なブームとなり、国内でもブラインドボックス形式のグッズとして店外に長蛇の列ができたことで一気に認知された。その入手困難さから“ステータス的キーホルダー”としてJC・JKの間で人気が拡大した。
4位 カンケンリュック
メンバーカラーがあるアイドルグループの人気が高まり、カラー展開の多さが際立つ商品に脚光が集まる中、カンケンリュックが再び女子中高生の間で人気に。いつメンでカラー違いで持ち、キーホルダーやチャームで自分仕様にカスタムする女子中高生が増加した。
5位 トゥントゥントゥンサフール
不気味かわいい木製キャラクターと、中毒性のあるAI音楽がセットになったインターネットミーム「トゥントゥントゥンサフール」が5位に。“意味はよく分からないけど、中毒性やばい”と、100体以上あると言われているイタリアブレインロットシリーズのキャラを「だいたい言える」というJC・JKも。
■『JC・JK流行語大賞2025年』コンテンツ部門
1位 Love Type16
恋愛観を16タイプのキャラクターで診断する「Love Type16」が2025年を代表するコンテンツに。MBTI風の診断結果をスクショして共有し合うカルチャーが定番化し、「“恋バナの共通言語”」として一気に広がった。
2位 ピクセルキャラ
自分の写真をもとに、ドット絵風のアバターをChatGPTで生成する「ピクセルキャラ」加工が2位にランクイン。韓国で大流行し国内でもファッション系のインフルエンサーがこぞって投稿し広がり、インスタグラムではプロンプトを公開する動きが見られた。
3位 ナルトダンス
TikTokと学校行事の双方で大流行し、コトバ部門1位の「〇〇で今これ」のブームに多大な影響を与えた。2023年に中国で踊られたダンスがナルトダンスとして先に上半期に流行し、アニメ主題歌の曲に合わせて踊るナルトダンスが下半期にトレンドになったことで上半期と下半期で2種類のナルトダンスが今年を代表するダンスとなった年になったた。
4位 横揺れ
肩と上半身をリズムよく左右に揺らす“横揺れダンス”がTikTokを中心に再燃し、インフルエンサーの「ヤリラフィー再現動画」をきっかけに、JC・JKのあいだでも一気に浸透しました。AIを使ってペットに踊らせてみたりなど“必ず面白くなる”とされる鉄板ネタになった。
5位 ぷくぷく界隈
“水の音”や“泡っぽい音”をBGMに、ルーティン動画やVlogをまとめたショート動画ジャンル「ぷくぷく界隈」が5位に。大学生やOLなど少し上のお姉さん世代が発信する世界観が、「憧れる丁寧な暮らし」として、ライフスタイル発信のテンプレートとなった。
■『JC・JK流行語大賞2025年』コトバ部門
1位 〇〇で今これ
「テストなのに寝坊して遅刻して今これ」など、“いま自分が置かれている大変な状況”を共有するできるコトバが年間1位に。ピンチな状況でも笑いに転じてネタ化できるため、ストーリーズやショート動画のテキストで頻繁に使われている。
2位 自認○○
「自認レゼ」「自認マリーちゃん」など、「自称」の2025年ver.としてよく使用されたツッコミ系ワードが2位にランクイン。自分のことを言うときだけでなく、「あの人、自認美少女っぽいよね」など、他人を評するときにも使われるの時も。
“他人から言われる前に自分でネタにする”スタンスが、Z世代らしい自己防衛とユーモアの両立として支持されている。
3位 スピ活
神社やパワースポット巡りなどの活動が「スピ活」として再定義された。「嫌なことがあったらスピ活しないと」という声が多く、お守りをいくつもコレクションして持ち運ぶJC・JKが増加している。
4位 〇〇でしぬう
「かわいすぎてしぬう」「このダンス難しくてしぬう」など、“しんどさ”も“かわいさ”もすべてデフォルメして表現するフレーズが4位に。深刻さを和らげつつ感情の大きさを伝えられる、「Z世代の表現」として定着した。
5位 メロい
「メロメロになるほど尊い/かわいい」という意味で使われる「メロい」が5位にランクイン。上半期に続いてのランクインとなり、推しのビジュアルや、友だちのかわいい瞬間をほめる万能ワードとして定着している。
■『JC・JK流行語大賞2025年』BeReal.部門(特別カテゴリー)
1位 江戸走り
横向きになって半身で走る“江戸時代の走り方”をベースにしたネタ走法「江戸走り」がBeReal.部門1位に。TikTokやYouTubeショートで総再生2億7,000万回超のバズを記録し、「江戸走り界隈」と呼ばれるほど一大ミーム化した。授業終わりの廊下や体育館の端など、「BeReal.の通知が来た瞬間に全員で江戸走りをする」という遊び方が定番化。“映え”よりも“勢いのある一瞬”を切り取ることで、「これぞBeReal.」と言える象徴的なムーブメントになった。
2位 リムレスメガネ
フレームの縁がほとんど見えない「リムレスメガネ(フチなしメガネ)」が2位にランクイン。K-POPアイドルやラッパーの着用をきっかけに、韓国発の“ナードかわいい”アイテムとして若い世代にじわじわ浸透し、Y2Kコーデに合わせる定番小物となった。BeReal.では、すっぴんに近い顔でも「リムレスメガネだけで雰囲気が出る」「ダル着でもそれっぽくなる」として、“おしゃれ感を出せる最終兵器”として支持されている。
3位 えぐしゅぎ
AI生成YouTuberの動画などで使われる、片言リアクション「えぐしゅぎ〜!」から広がったミームが3位に。“エグすぎる(=すごすぎる/ヤバすぎる)”を崩した言い方で、うまく説明できないレベルの出来事に対して使われる。BeReal.のキャプションでは、「テスト範囲えぐしゅぎ」「バイトのシフトえぐしゅぎ」「今日の寝癖えぐしゅぎ」など、“嫌なこと・しんどいことほど面白くしてしまう”文脈で多用されるのが特徴。「エンタメもAIで」の象徴として定着した。
4位 おもちポーズ
ほっぺたを両手でむぎゅっとつまむ「おもちポーズ」が4位にランクイン。なにわ男子・長尾謙杜が考案したポーズとしてテレビやガールズイベントで披露され話題となった。BeReal.でそのまま使える“盛れポーズ”として、加工ができない中でも「ちょっとかわいく見える」と支持されている。
5位 もっちゅりん
ミスタードーナツ55周年を記念して登場した、“もっちゅり食感”が特徴の新作ドーナツ「もっちゅりん」シリーズが5位に。発売直後から売り切れ報告がSNSに溢れるほどの人気となった。 BeReal.では「放課後スイーツ=もっちゅりん」が定番化し、写り込む率が急上昇。「リアタイで買えた自慢」「売り切れで買えなかった自虐」を含めて、“今これ食べてる/食べられなかった”という生活のリアルが伝わるフードアイコンになった。
■JC・JK流行語大賞 総合プロデューサー椎木里佳氏 2025年総評コメント〜
2025年のトレンドをふり返ると、「エンタメもAIで」「嫌なことであればあるほどバズる」1年となりました。
宿題や悩み相談としてAIを使うだけでなく、今年は“遊びの相棒”としてAIが当たり前になりました。ピクセルキャラ加工で自分そっくりのドット絵アバターを自動生成する、ぷくぷく界隈のようにAI音声やフィルターで日常を編集してから発信する、トゥントゥントゥンサフールの曲を歌って盛り上がる。こうした行動が、もはや“特別なテクノロジー体験”ではなく日常となっています。
一方で、「嫌なことであればあるほどバズる」というトレンドも、今年のJC・JKを語るうえで外せません。テスト・部活・人間関係など、自分がしんどいと感じている出来事を、「〇〇でしぬう」「〇〇で今これ」といった言葉で皮肉としてネタ化し、ショート動画やストーリーズで共有する。“ツラいことほど笑えるフォーマット”という感覚が、Z世代&α世代の女子中高生の中で共通認識になってきています。
また、LABUBUやトゥントゥントゥンサフール、ナルトダンスや横揺れのように、どこか不気味だったり、ツッコミどころが多かったり、“完璧じゃないもの”ほど愛されるのも今年の特徴です。きれいで整った世界観だけではなく、違和感やノイズを含めて「おもしろい」が、バズの分かれ道となっています。
2025年のJC・JKトレンドを通して見えてきたのは、テクノロジーの進化に受け身で流されるのではなく、「AIもミームも、全部まとめて自分たちの遊び道具にしてしまう」Z世代&α世代の適応能力の高さです。しんどさをしんどさのまま終わらせず、“笑いとバズ”に変換していく、この世代ならではのレジリエンスは、他の世代にも重要なヒントになると感じています。
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