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『渡辺篤史の建もの探訪』川辺で四季を楽しむ焼杉の家 家全体の環境を支える工夫も

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2025-12-05 10:40
『渡辺篤史の建もの探訪』川辺で四季を楽しむ焼杉の家 家全体の環境を支える工夫も
庭を楽しむダイニング=「神奈川県逗子市・甲斐邸」(C)テレビ朝日
 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日系の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)の6日放送は、神奈川県逗子市に建つ“川辺で四季を楽しむ焼杉の家”「甲斐邸」を紹介する。

【写真】外観=川沿いの立地「神奈川県逗子市・甲斐邸」

 四季折々の自然を味わえる川沿いの遊歩道に面した敷地に建つ甲斐邸は、黒い焼杉張りの母屋に杉板張りの“小屋”が付属する独特の佇まいが印象的。アプローチは雑木林を思わせる緑に包まれ、玄関から廊下を抜けると、南と西に設けられた掃き出し窓から庭を望むLDKが広がる。

 一部は高さ6メートルの吹き抜けで、高窓から光が差し込み、空間全体に開放感をもたらしている。リビングには造作ソファを配置し、天井高をあえて抑えることで、くつろぎを誘う“籠もり感”ある雰囲気をつくっている。収納を兼ねたカウンターやキッチンなどの造作家具は大工による手仕事で、木の質感が随所に生きた空間となった。

 窓の外に広がるウッドデッキは、庭とのつながりを感じられる設計で、植栽に囲まれた庭の一部では家庭菜園も楽しめる。このデッキを経由してのみアクセスできるのが、小さな離れの“小屋”。夫の趣味である釣り道具を収める隠れ家的スペースで、内装のラワン合板へ施した柿渋塗装は建主自身によるDIYだという。

 2階に上がると、吹き抜けに面した家族共用の勉強コーナーがあり、小屋の屋上に設けられたバルコニーへも出られる。将来的な2分割を想定した子供室、妻の書斎、主寝室もこのフロアに配置され、生活動線が整えられている。

 さらに階段を上がった先にはロフトがある。物置としてだけでなく、エアコンを設置し、窓や換気口を通じて2階の3つの個室へ冷気を送る空調の要としての役割も担う。小さな空間を活用しつつ、家全体の環境を支える工夫が盛り込まれている。

竣工:2025年3月
敷地面積:171.2平方メートル(51.8坪)
建築面積:68.7平方メートル(20.8坪)
延床面積:119.3平方メートル(36.1坪)
構造:木造在来工法
設計:北村佳巳/北村建築工房

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