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【特集】HANA、KAWAII LAB.、XG…日本ガールズグループが国内外で活況 人気10組の認知・好感、応援・消費行動を多角調査

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2025-12-18 12:15
【特集】HANA、KAWAII LAB.、XG…日本ガールズグループが国内外で活況 人気10組の認知・好感、応援・消費行動を多角調査
オリコンが「日本ガールズグループ調査2025」を発表(C)2025 Oricon Research Inc. All Rights Reserved.
 日本のガールズグループシーンでは近年、BMSG×ちゃんみながタッグを組んだオーディション『NO NO GIRLS』発のHANAがオリコン週間ストリーミングランキングで鮮烈な初登場1位デビュー、アソビシステムからFRUITS ZIPPERを筆頭とするKAWAII LAB.所属のグループがSNSを通じて続々と台頭、メンバー7人全員が日本人ながら海外を主戦場としているXGの国内外での大旋風など活況をみせている。オリコンリサーチではガールズグループ10組を対象とし、認知経路、イメージ、情報源、推し活・消費行動などを多角的に調査した『日本ガールズグループ調査2025』をまとめた。

【分布図】人気ガールズグループ10組の好感者の性別、若年層の比重を視覚化

 本調査の対象アーティストは【2024年1月以降の配信開始楽曲でストリーミング累積3000万回超えの作品がある】日本のガールズグループ。メジャーデビュー順に、超ときめき▽宣伝部(▽=ハート/以下、超ときめき宣伝部)=LOVE、NiziU、櫻坂46、XG、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、ME:I、CUTIE STREET、HANAの計10組が対象となった。そのうち、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、CUTIE STREETの3組はいずれもアソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」所属。昨今の勢いを感じさせるラインナップとなった。

 総調査数は全国10~50代男女4000人。グループ別認知率トップはNiziUで、唯一の7割超え(70.3%)となった。2位は櫻坂46の69.5%、3位はFRUITS ZIPPERの52.1%、4位は=LOVEの41.8%、5位は超ときめき宣伝部の41.7%と続いた。グループ別の好感率は櫻坂46が最多、調査対象内で最も好きなグループも櫻坂46が最多だった。

 以降は、調査対象グループ10組のいずれかに好感を持っていると回答した1231人(全体の30.8%)を対象に実施。男女比は男性51.5%、女性48.5%とほぼ半々だった。男性の支持が高かったのは櫻坂46(78.7%)、CANDY TUNE(70.6%)、FRUITS ZIPPER(64.2%)、女性の支持が高かったのはHANA(81.1%)、XG(67.4%)、CUTIE STREET/ME:I(59.1%)の順だった。年代別ではCUTIE STREETの10代人気(29.5%)が際立ち、=LOVEも10~20代の割合が高かった。超ときめき宣伝部とFRUITS ZIPPERは相互好感が20%以上と高く、ファン層の重なりがうかがえた。一方で、HANAとXGは独自性が高く、他グループとの好感の重なりは限定的だった。

◆グループ別の好感者属性&イメージ調査結果(抜粋)

■櫻坂46(2020年12月デビュー)
 2015年8月に結成された欅坂46が前身。2020年10月14日に改名し、同12月のデビューで再出発した。坂道グループ内では最もストリーミングで強さを発揮する。好感者は30~40代が中心。前出のとおり、男性が78.7%を占めた。好きになった時期は「6年以上前」が28.5%で、前身グループからの熱量の高いファンを有している。グループのイメージは「綺麗」「かっこいい」のほか、「ミステリアス」といったワードも見受けられた。一方で、魅力面では「バラエティ能力・面白さ」が最多。ライブ等のパフォーマンスへの支持も強かった。

■超ときめき宣伝部(2016年11月デビュー)
 「すきっ!~超ver~」「最上級にかわいいの」「超最強」がTikTokで大きな話題を集める超ときめき宣伝部の好感者は、男女比ほぼ半々で、年代は20代~50代まで幅広い。好きになった時期は1年以内が6割以上(63.3%)を占める。好きになったきっかけは「バラエティ・情報番組」が突出しており、自由回答では、シーズンレギュラー(7月~9月)を務めたTBS系『ラヴィット!』の言及が多い。グループイメージは「明るい・元気」「かわいい」に続き、「ファンサービスが近い」「癒やし」といったワードも見られる。

■=LOVE(2017年9月デビュー)
 2月にリリースした「とくべチュ、して」がストリーミング累積再生数9000万回を突破、9月にデビュー8周年を迎えた=LOVEの好感者は、男性がやや多く(54.1%)、年代別では10~20代が47.9%を占めるのが特徴的。グループへの熱量は「最も応援している」の比率が対象10組のうちで最も高い27.6%だった。好きになったきっかけの理由などから、プロデューサーの指原莉乃の影響力と動画戦略がファン化への導線となっていることが見受けられる。グループのイメージTOP3は「かわいい」「共感できる」「面白い」。

■NiziU(2020年12月デビュー)
 コロナ禍に社会現象となったオーディション番組『Nizi Project』で誕生したNiziUの好感者の男女比はほぼ均等で、30代以上が中心。直前に好きだったアーティストは「特になし」が最も多く、好きになったきっかけは「オーディション番組」が最多。ニジプロから継続して応援しているファンを中心に構成されていることがうかがえる。「ダンスが揃っている」「ダンスの上手さ」「曲や振り付けの覚えやすさ・真似したさ」といったパフォーマンスへの支持が高い。

■XG(2022年3月デビュー)
 メンバー7人全員が日本人ながらデビューから一貫して海外を主戦場に活動しているXGは、今年5月に初の東京ドーム公演を成功させるなど国内のファンも急増している。好感者は女性比率が67.4%、年代別は40代、50代がともに27.2%で最も高かった。好きになった時期は1年以内が過半数(51.1%)。好きになったきっかけは公式YouTubeチャンネルが最多。フェス・イベントのパフォーマンス視聴によるファン化も見られる。直前に好きだったアーティストは「特になし」が最多だが、同率2位が「安室奈美恵」「BLACKPINK」だったのも特徴的だった。

■FRUITS ZIPPER(2022年4月デビュー)
 2022年4月に配信リリースした「わたしの一番かわいいところ」でブレイクし、2023年の「日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞。今年の『NHK紅白歌合戦』初出場が決定しているFRUITS ZIPPERの好感者は男性比率が6割を超え(64.2%)、年代では20~30代が多い。好きになった時期は1年以内が5割以上(55.4%)を占め、新規ファンを増やしていることがうかがえる。魅力面では「カラオケでの歌いたさ」「SNSでのバズ・トレンド力」が上位にあがる。グループイメージは「かわいい」「明るい・元気」が突出。「面白い」という親しみやすいイメージも持たれている。

■CANDY TUNE(2023年3月デビュー)
 昨年4月にリリースされた「倍倍FIGHT!」がTikTokから火が付いてブレイクし、今年の『NHK紅白歌合戦』初出場が決定したCANDY TUNE。好感者は男性が70.6%と非常に高く、年代は30~40代が中心。好きになったきっかけはやはり公式以外のYouTube、TikTokが多かった。好きになった時期は1年以内が86.3%を占め、新規層が主流となっている。魅力TOP3は「カラオケでの歌いたさ」「曲や振り付けの覚えやすさ・真似したさ」「SNSでのバズ・トレンド力」。

■ME:I(2024年4月デビュー)
 オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の視聴者投票上位11人で結成され、昨年の『NHK紅白歌合戦』に初出場したME:I。好感者は女性が約6割(59.1%)、年代別では30代が最も多く3割(31.8%)を占める。応援行動率が59.1%と高く、ファン投票でメンバーが決定したグループの成り立ちも相まって「推し活用SNSアカウントの使用」「賞やランキングへの投票」など、投票系の推し活の強さが特徴的だった。

■CUTIE STREET(2024年8月デビュー)
 調査当時はKAWAII LAB.の末っ子グループだったCUTIE STREETは、昨年9月リリースの「かわいいだけじゃだめですか?」で一躍ブレイク。好感者は女性が約6割(59.1%)を占め、年代は10代が29.5%と最も多いのが特徴となっている。グループのイメージも「かわいい」「友達・仲間的」といった親近感が感じられるワードが上位。SNSでのバズ・トレンド力」「コンテンツの供給量の多さ」が支持されている。

■HANA(2025年4月デビュー)
 昨年10月~今年1月にかけてYouTubeで配信されたオーディション番組『No No Girls』の合格者7人で結成。1月のプレデビューから8作の配信シングルを発表しているが、4月リリースのデビュー曲「ROSE」を含む3曲でオリコン週間ストリーミングランキング1位を獲得。オリコン年間合算シングルランキングでもデビューシングルで女性新人アーティスト史上初の1位を獲得するなど、2025年を代表する1組となった。好感者は女性比率が81.1%と非常に高く、年代別では30代~50代をボリュームゾーンとしている。直前に好きだったアーティストは「特になし」がダントツだが、TWICEからの流入も見られる。魅力評価では「歌の上手さ」が最多。「声質」「楽曲のメッセージ性」と続き、「独創性・オリジナリティ」「ストーリー性」も支持されている。

 なお、対象10組の今後のライブに「参加したい」と回答した割合は80%と非常に高く、特にXG(89.1%)、HANA(84.9%)、=LOVE(84.7%)、ME:I(81.8%)が8割を超す高水準だった。パフォーマンス面での評価がライブ参加意欲に直結していると考えられる。全体として、サービス購入・利用意欲よりもライブ参加意向のほうが高いことから、ガールズグループ市場では「視聴→ライブ参加」への動線が強く、体験型に魅力を感じる好感者が多い傾向が読み取れた。

■日本ガールズグループ調査2025
調査対象:全国男女10~50代
サンプル数:総調査数 N= 4000
 ※国勢調査を基にした2025年5月の人口推計を算出に使用し、人口推計に基づき割付。うち、対象グループ好感者n= 1231が本調査対象
調査期間:2025年10月14日(火)~10月23日(木)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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