エンタメ
2025-12-22 05:00
漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』決勝が、21日に放送(ABCテレビ・テレビ朝日系 後6:30)。お笑いコンビ・たくろうが、過去最多1万1521組の頂点に立ち、21代目王者の称号と優勝賞金1000万円を獲得した。苦節を経てつかんだ初ファイナリストで、圧倒的な笑いをかっさらい、見事に優勝をたぐり寄せた2人のもとに、仕事のオファーも殺到。21日深夜時点で、約100件にも及んでいる。
【動画】『M-1』第21代目王者・たくろうが優勝者記者会見
赤木裕(34)ときむらバンド(35)からなる同コンビは、2016年結成。2024年に『第54回NHK上方漫才コンテスト』準優勝という経歴を誇る。『M-1』には2016年から出場しているが、今回が初のファイナリストとなった。決勝の舞台では、1本目は「リングアナ」を題材に、話の要点がつかめていない赤木をよそに、きむらがどんどんと物語を進めていき、追い詰められた赤木がまるで大喜利のように言葉を紡いでいくという構成で、見事に自分たちの世界に引き寄せた。奇しくも、TBS系バラエティー『水曜日のダウンタウン』で今週新作が放送され、大きな注目を集めた「名探偵津田」にも似た構図であることもSNS上で指摘された。
ファーストステージでは、エバースに次ぐ2位だったが、中川家・礼二が「リングアナを3回繰り返したっていう。しゃべくりでもないんですけど、赤木くんの不思議なキャラクターというか、あの間で何かを言う度にこれだけ笑いが起きる」、博多大吉も「漫才なんで、もちろん練習もされていると思いますけど、それをまったく見せない、本当にその場でやっている感じが出ているのは、本当にすごい技術だなと思いました。すばらしかったです」と語るなど、審査員たちから高評価が相次いだ。
最終決戦では、トップ通過したエバースが2番手を選んだことを受け、たくろうがトリを務める形に。ファーストステージで見せた形をそのままに、今回は「ビバリーヒルズの練習」を題材にして、きむらが早速世界観に入る一方、戸惑いながらもその世界に順応していこうとする赤木が何かを発する度、会場から大きな笑いが巻き起こった。関西勢としては、ミルクボーイ以来の王者となったが、ミルクボーイ同様、唯一無二の“漫才の形”を提示したことも評価され、審査員9人中8人がたくろうに票を投じる“圧勝”だった。
優勝後の会見では、これまでの苦節が語られた。赤木が「長い間、準決勝にも行けないのが続いたので、あきらめというか、もう厳しいぞ、この芸人人生っていうのがあったので。同世代で頑張っている、切磋琢磨している人たちの集まりなので。しんどいなっていう時期もありましたけど。きついなっていうときもあったんですけど、同期とか劇場メンバーがいたから」としみじみ。きむらも「優勝させていただいているからこそ言えますけど、要る7年やったと思います。その間に自分たちの大事なものを見つめ直しました」とかみしめるように語る姿が印象的だった。
決勝へと駒を進めたのは、豪快キャプテン、ドンデコルテ、めぞん、たくろう、真空ジェシカ、ヤーレンズ、ヨネダ2000、エバース、ママタルトで、敗者復活から勝ち上がったカナメストーンも含めた10組で実施。エバース、たくろう、ドンデコルテが最終決戦へと進み、頂点を目指した。
審査員は昨年に引き続き9人制で、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、駒場孝(ミルクボーイ)、後藤輝基(フットボールアワー)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)。
出場順を決める「笑神籤(えみくじ)」のプレゼンターを東京2020オリンピック柔道金メダリストの阿部詩選手、パリパラリンピック車椅子テニス金メダリストの小田凱人選手、大相撲第74代横綱・豊昇龍智勝の3人が務めた。
【写真】たくろう『M-1』優勝!大阪マンゲキが「本当に本当におめでとうございます!!」
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【動画】『M-1』決勝進出9組決定 エバース、ヤーレンズ、真空ジェシカら進出
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赤木裕(34)ときむらバンド(35)からなる同コンビは、2016年結成。2024年に『第54回NHK上方漫才コンテスト』準優勝という経歴を誇る。『M-1』には2016年から出場しているが、今回が初のファイナリストとなった。決勝の舞台では、1本目は「リングアナ」を題材に、話の要点がつかめていない赤木をよそに、きむらがどんどんと物語を進めていき、追い詰められた赤木がまるで大喜利のように言葉を紡いでいくという構成で、見事に自分たちの世界に引き寄せた。奇しくも、TBS系バラエティー『水曜日のダウンタウン』で今週新作が放送され、大きな注目を集めた「名探偵津田」にも似た構図であることもSNS上で指摘された。
ファーストステージでは、エバースに次ぐ2位だったが、中川家・礼二が「リングアナを3回繰り返したっていう。しゃべくりでもないんですけど、赤木くんの不思議なキャラクターというか、あの間で何かを言う度にこれだけ笑いが起きる」、博多大吉も「漫才なんで、もちろん練習もされていると思いますけど、それをまったく見せない、本当にその場でやっている感じが出ているのは、本当にすごい技術だなと思いました。すばらしかったです」と語るなど、審査員たちから高評価が相次いだ。
最終決戦では、トップ通過したエバースが2番手を選んだことを受け、たくろうがトリを務める形に。ファーストステージで見せた形をそのままに、今回は「ビバリーヒルズの練習」を題材にして、きむらが早速世界観に入る一方、戸惑いながらもその世界に順応していこうとする赤木が何かを発する度、会場から大きな笑いが巻き起こった。関西勢としては、ミルクボーイ以来の王者となったが、ミルクボーイ同様、唯一無二の“漫才の形”を提示したことも評価され、審査員9人中8人がたくろうに票を投じる“圧勝”だった。
優勝後の会見では、これまでの苦節が語られた。赤木が「長い間、準決勝にも行けないのが続いたので、あきらめというか、もう厳しいぞ、この芸人人生っていうのがあったので。同世代で頑張っている、切磋琢磨している人たちの集まりなので。しんどいなっていう時期もありましたけど。きついなっていうときもあったんですけど、同期とか劇場メンバーがいたから」としみじみ。きむらも「優勝させていただいているからこそ言えますけど、要る7年やったと思います。その間に自分たちの大事なものを見つめ直しました」とかみしめるように語る姿が印象的だった。
決勝へと駒を進めたのは、豪快キャプテン、ドンデコルテ、めぞん、たくろう、真空ジェシカ、ヤーレンズ、ヨネダ2000、エバース、ママタルトで、敗者復活から勝ち上がったカナメストーンも含めた10組で実施。エバース、たくろう、ドンデコルテが最終決戦へと進み、頂点を目指した。
審査員は昨年に引き続き9人制で、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、駒場孝(ミルクボーイ)、後藤輝基(フットボールアワー)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)。
出場順を決める「笑神籤(えみくじ)」のプレゼンターを東京2020オリンピック柔道金メダリストの阿部詩選手、パリパラリンピック車椅子テニス金メダリストの小田凱人選手、大相撲第74代横綱・豊昇龍智勝の3人が務めた。
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