E START

E START トップページ > エンタメ > ニュース > 宇垣美里「ボロボロ泣いた…」深田晃司監督、ライムスター宇多丸も登壇『恋愛裁判』試写会レポート

宇垣美里「ボロボロ泣いた…」深田晃司監督、ライムスター宇多丸も登壇『恋愛裁判』試写会レポート

エンタメ
2026-01-11 10:00
宇垣美里「ボロボロ泣いた…」深田晃司監督、ライムスター宇多丸も登壇『恋愛裁判』試写会レポート
(左から)ライムスター宇多丸、深田晃司監督、宇垣美里=映画『恋愛裁判』(1月23日公開)スペシャルトークショーにて
 アイドルグループ・日向坂46で活躍し、卒業後は俳優として話題作への出演が相次ぐ齊藤京子が主演する映画『恋愛裁判』の公開を前に、TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』(通称:アトロク2)とのコラボ試写会およびスペシャルトークショーが9日、東京・TOHOシネマズ六本木で開催された。イベントには、深田晃司監督をはじめ、番組メインパーソナリティーのライムスター宇多丸、水曜パートナーの宇垣美里が登壇。抽選で招待された“アトロク”リスナー142人が来場し、会場は映画ファンの熱気に包まれた(※一部本編のストーリーに関わる内容が含まれています。本作未鑑賞の方はご注意ください)。

【画像】トークショーの模様

 本作は、アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター・山岡真衣(齊藤)が「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられるという衝撃的な物語を通じ、日本独自のアイドル文化と、その裏側に潜む抑圧や矛盾を描き出す社会派ドラマ。実際に「元アイドルの女性に賠償命令」が言い渡された裁判に着想を得て、深田監督が約10年の構想を経て完成させた。

 上映前のあいさつで宇多丸は、「僕自身、アイドルの楽曲についての連載を長く続けていて、放送でもよく曲をかけてきました。僕自身の問題意識としても、恋愛禁止については以前からずっと文句を言ったり議論したりと、焦点にしてきた部分です。アイドル産業が持つ危うい部分や、何かを犠牲にしているのではないかと考えてきた身として、深田監督がそこにズバッと切り込んできたと感じています」とコメント。エンターテインメントでありながら、観る者に思考を促す力を持った作品だと語った。

 上映後のトークショーでは、宇垣が「昨日観て、今日が2回目なんですが、昨日は途中で引きつけを起こすくらい泣いてしまいました」と告白。「どうしても当事者に近い眼差しで観てしまったんです」と語る宇垣は、「私も運良く入った会社で、なぜか“こうあるべき”というアナウンサー像を求められることが多かった。でもわたしは(劇中の)彼女たちほど覚悟ができていなかったから『そんなつもりで入ってない』という気持ちになることが多かった」と、自身の経験を重ねながら語った。

 宇垣が強調したのは、ルールが“内面化”していくことへの恐怖だった。「嫌な思いもたくさんしたし、そういうことがいつの間にか内面化してしまっていて。私自身、会社員になってから、男の人と二人で外を歩くということはできるだけしないようにしてます。それが内面化されているから『できない』と思ってしまうんです。その感覚に感情移入しすぎてしまいました」。

 特に、劇中の謝罪配信やセンターから外された後も何事もなかったかのようにレッスンを続けるシーンについては、「耐えられなくて、ボロボロ泣いてしまった」と振り返った。

 宇多丸が「ライブ前のオフの段階で、観客とは出会わないルートから入ってくる感じからエンターテインメントの世界に入ってくる感じ。まだオフだから眠いのか、ボーッとしている感じのあの顔が」と指摘すると、深田監督は「冒頭のシーンは、実際のアイドルのマネジャーさんにも取材をして書いたシーンなんですけれど、あるアイドルの現役マネジャーの方が『あの最初の始まり方の朝の感じがすごくリアル』と言っていました」と笑ってみせた。

 さらに宇多丸は「楽曲も最高!」と絶賛。劇中で披露されるアイドルソングの完成度も話題に。深田監督は「楽曲をどうするかというのは、この映画で一番悩んだ」と明かし、「日本の典型的なアイドルソングは素晴らしいのですが、それはファンとアイドルの長年の信頼関係という独自の文化に根ざしているもの。日本のお客さんだったらある程度受容できるけど、海外ではちょっとハードルが高いだろうなと感じていた」という。

 そんな時、アイドル文化に造詣が深いプロデューサーから紹介されたTomato n' Pine(トマパイ)だった。「音楽としても最高にいいんだけど、ちゃんとアイドルソングになっている」ことに感銘を受けたとのことで、agehaspringsにオファー。「トマパイは楽曲が最高なんで。調べていくうちにトマパイすごいなと思って。普通にファンになって今でも聴いています」と力説した。

 さらに、長年にわたり、さまざまなアイドルグループを担当してきた、振付師の竹中夏海も参加している。「竹中さんには取材の時からお世話になって。そのまま振り付けもお願いすることになった。そして衣装はやはりアイドルの衣装を多く手がけられている相澤樹さんにやっていただくことになって。ハッピー☆ファンファーレにリアリティが生まれることになった」と自負する深田監督。

 実はこの日の客席にはその竹中も来場。映画を鑑賞して「泣いちゃった」と笑う竹中は、「正直、わたしは本当にいろんな地獄を見すぎていて、逆に麻痺していたんです。もちろん恋愛禁止も問題だとは思っているんですけど、恋愛禁止ルールを破ったアイドルに事務所側が訴訟を起こすみたいなことは『生ぬるいテーマ』だと思ってしまうぐらい、現在進行形でもっとひどい地獄をたくさん見ているので。でも監督とお話しをしていくうちに、『私が麻痺しておかしくなってたんだ』と思って。アイドル業界の本当に腐った人間はみんな外圧に弱いので、監督みたいな視点から描いていただくのはすごく意味のあることなんだと思いました」と感想を述べた。

 深田監督は、本作で重視した点について「限られた層だけに届けるのではなく、実際の当事者の人たちにも見てもらい、それぞれの立場で考えてもらいたい。そのために“当事者性”を大事にした」と説明。

 「本当に深刻な性加害とか、そういった話も伺ったんですが、正直それって映画業界も同じなので。汚泥を見ていったらいくらでもある。だからどこまで描くのか、その匙加減はすごく難しかった。芸能事務所の悪辣さ、パワハラなどを描きすぎてしまって、『それはこの暴力的な事務所が悪いだけで、うちは違う。でも恋愛はダメだよ、バレたらクビだからね』と逃げ道を残してしまうことはしたくなかった。だから芸能事務所を悪にするのではなくて、構造の問題を描くべきだと思いました」と述懐。その上で「一見するとある種生ぬるい、良心的に見える事務所なんだけど、でもそこにはある種の抑圧と規制があるっていうような描き方にしたという感じでした」と語った。

 そしてこの日は観客からも質問を受け付けるコーナーもあり、「前半部分と後半部分の色味の使い方が違っていたけど、そこは意識しているのか?」という質問も。これには深田監督が「前半の方はとにかく3色というのは実は明確に意識していて。実はこれ、メンバーカラーなんです。各メンバーのメンバーカラーが一人一人決まってるので、そのメンバーカラーを意識した」と返答した。

 最後に深田監督は「もし今日見て面白かったなと思ったら周りの方に勧めて、SNSとかでも書いていただけるとうれしいです!」と会場に呼びかけ、トークショーを締めくくった。

関連記事


【動画】津田健次郎×深田晃司監督 特別対談
【動画】ハッピー☆ファンファーレ「君色ナミダ」Short ver.
【動画】ハッピー☆ファンファーレ「秒速ラヴァー」MV Short Clip
【動画】yama書き下ろし主題歌入り『恋愛裁判』本予告(87秒)
【画像】握手会やステージ写真など残り15点

ページの先頭へ