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渡辺大知×人形浄瑠璃の人間国宝・桐竹勘十郎『道行き』 全州国際映画祭コンペ部門選出

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2026-04-02 12:05
渡辺大知×人形浄瑠璃の人間国宝・桐竹勘十郎『道行き』 全州国際映画祭コンペ部門選出
映画『道行き』(公開中) (C)2025 ぴあ、ホリプロ、日活、電通、博報堂、一般社団法人PFF
 公開中の映画道行き』が、4月29日から5月8日にかけて開催される「第27回全州(チョンジュ)国際映画祭」のコンペティション部門に選出された。

【動画】映画『道行き』予告編

 本作は、第28回PFFプロデュース作品として制作された作品。監督・脚本・編集を手がけた中尾広道の作品が同映画祭に招待されるのは2度目。2021年には前作『おばけ』も同じくコンペティション部門に選出されたが、新型コロナウイルスの影響により観客不在での上映となり、現地参加はかなわなかった。今回はオープニングから全州入りし、上映後のトークにも参加する予定だ。

 本作は、大阪市から奈良県御所市に移り住み、地域の人々との交流のなかで見聞きした中尾監督自らの体験をもとに、在りし日の町の様子や流れる時間から立ち現れる豊かさ、懐かしさをモノクロームで表現した。

 監督の分身ともいえる主人公・ 駒井を演じたのは、ミュージシャンで俳優の渡辺大知。駒井に町について語り聞かせる隣人の梅本役には、中尾監督からの熱烈なオファーを受け実現した、役者としては映画初出演となる、人形浄瑠璃文楽座の人形遣いで重要無形文化財保持者(人間国宝)の桐竹勘十郎。駒井と梅本の語り合いが心地よいリズムとなり優しい時を刻んでいく。

 同映画祭は、ビビンバ発祥の食の町として知られ、かつて韓国が誇る映画スタジオが存在した全州に映画の灯をともすべく、2000年に設立されたアジアを代表する映画祭の一つ。インターナショナル・コンペティション部門は、新鋭監督の実験的で独自性の高い作品を積極的に紹介することで知られ、今年は世界70の国・地域から寄せられた421本の中から10作品が選ばれた。

 近年の日本映画では、2025年に蔦哲一朗監督『黒い牛』がNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)、2023年に太田達也監督『石がある』がグランプリを受賞するなど存在感を示しており、『道行き』の動向にも注目が集まりそうだ。表彰式は、5月5日に行われる。

 国内外の200本を超える作品が上映される今年の同映画祭では、吉開菜央監督『まさゆめ』、内山拓也監督『しびれ』、岩崎裕介監督『チルド』、さらに石川慶監督『遠い山なみの光』など、日本映画の話題作も多数上映される。

■中尾広道監督のコメント

 『道行き』が韓国の全州国際映画祭インターナショナル・コンペティションに選出されました。会期中3度も上映していただけるとのこと、うれしくてたまりません。喜んで全日程参加させていただく予定です。

 この作品を韓国の方やその他の国の方々がどうご覧になるか大変興味深いです。質疑応答では私からの発話だけでなく、観客の「声」も多く聞ける、双方豊かな文化交流の機会となればうれしいです。

 ご招待くださいました全州国際映画祭主催の皆様、関係者の方々、制作スタッフの方々へ、あらためて深くお礼申し上げます。目下、必死でハングルの勉強をしています。


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