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黒沢清監督『黒牢城』カンヌ・プレミア部門出品 本木雅弘「新たな人間ドラマとして届けば」

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2026-04-10 00:31
黒沢清監督『黒牢城』カンヌ・プレミア部門出品 本木雅弘「新たな人間ドラマとして届けば」
黒沢清監督『黒牢城』第79回カンヌ国際映画祭 カンヌ・プレミア部門正式出品決定(C)米澤穂信/KADOKAWA(C)2026映画「黒牢城」製作委員会
 俳優の本木雅弘主演、黒沢清監督の『黒牢城(こくろうじょう)』が、「第79回カンヌ国際映画祭」カンヌ・プレミア部門に正式出品されることが決定した。

【動画】映画『黒牢城』本予告映像

 本作は、作家・米澤穂信の小説を原作に、『スパイの妻』で「第77回ベネチア国際映画祭」銀獅子賞を受賞するなど世界的評価を受ける黒沢監督が初めて時代劇に挑んだミステリー超大作。戦国時代を舞台に、城内に集うクセ者たちによる“極限の密室心理戦”を描く。主演の本木のほか、菅田将暉、吉高由里子らが共演する。

 カンヌ・プレミア部門は、2021年に新設された注目枠で、世界的監督の最新作が上映される部門。これまで細田守監督の『竜とそばかすの姫』(2021年)や北野武監督の『首』(2023年)といった、世界的に注目度の高い監督による新作のプレミア上映が行われてきた。

 自身の主演作品が初めて同映画祭に上映されることになった本木は「ステレオタイプの侍ムービーではなく、新たな人間ドラマの魅力が伝わることを期待しています」とコメント。同映画祭への出品は6度目となる黒沢監督は「海外の人たちに、これは現代でも十分あり得ることだと腑に落ちていただけたなら」と語り、本作の普遍的なテーマへの手応えを示した。

 物語は戦国時代、織田信長に反旗を翻し籠城する荒木村重(本木)を中心に展開。城が敵軍に囲まれる中、内部で連続殺人事件が発生し、疑心暗鬼が広がっていく。村重は幽閉していた敵方の軍師・黒田官兵衛(菅田)と手を組み、密室状態の城内で起きた事件の真相に迫る。日本で6月19日より劇場公開される。

 「第79回カンヌ国際映画祭」は、現地時間5月12日から23日まで開催。心理戦とミステリーが交錯する異色の時代劇が、世界最高峰の映画祭でどのような評価を受けるのか、注目が集まる。

■本木雅弘(荒木村重役)のコメント
 世界から黒沢監督へ、高い信頼度の賜物だと思います。個人的には、還暦にして初のカンヌ、好奇心を持って覗き、映画スタッフと日本の皆さんにお土産話を持ち帰ります。ステレオタイプの侍ムービーではなく、新たな人間ドラマとしての魅力が伝わることを期待しております。

■菅田将暉(黒田官兵衛役)のコメント
 まずは、本当にうれしいです。
 黒沢監督とは、海外の映画祭で初めてお会いしました。
 当時は別の作品で参加していましたが、そこからご縁がつながり、今回2本目として監督の作品に関わらせていただくことになりました。
 海外でも高く評価されている監督なので、いつか自分が関わる作品でカンヌのような舞台に立てたら、という思いはどこかにありました。特別に狙っていたわけではありませんが、それがこうして形になったことを、素直にうれしく思います。
 『黒牢城』は、時代劇でありながら会話劇でもある、日本でもあまり例のない作品です。この作品を海外の方々に届けられることには、確かな意味があると感じています。
 字幕での上映にはなりますが、むしろ言葉が整理されることで、よりダイレクトに伝わる部分もあるのではないかと思います。
 映画祭での観客の反応は、いつもシンプルで率直です。試写会とは違う、その場の空気の中で、この作品がどう受け取られるのかを見届けたいです。
 この作品は、本来もっと自由に、思いきり笑って楽しんでいただける映画だと思っています。だからこそ、その反応を現地で感じられることを、強く楽しみにしています。
 今回このような機会をいただけたことに感謝するとともに、この作品がしっかりと届くことを願っています。

■吉高由里子(村重の妻・千代保役)のコメント
 このたび本作が出品されることとなり、大変光栄に思っております。
 作品に込められている想いや空気が、国や言葉を越えて多様な文化や価値観の中で、どのように受け取っていただけるのか、とても楽しみにしています。

■黒沢清監督のコメント
 主君織田信長に反旗をひるがえした戦国武将荒木村重の物語が、国境も時間も超えたカンヌで上映されると知り、たいへん驚いています。
 幸運にも海外の人たちに、これは現代でも十分あり得ることだと腑に落ちていただけたなら、どんなにうれしいことでしょうか。

■黒沢清監督 カンヌ国際映画祭歴
『回路』:2001年、第54回 カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品
『アカルイミライ』:2003年、第56回 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品
『トウキョウソナタ』:2008年、第61回 カンヌ国際映画祭 ある視点部門 審査員賞受賞
『岸辺の旅』:2015年、第68回 カンヌ国際映画祭 ある視点部門 監督賞受賞
『散歩する侵略者』:2017年、第70回 カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品


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