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“弁護士資格を持つ記者”がメガホン…映画『揺さぶられる正義』が快挙 国際メディアコンクールで銀賞受賞「日本の刑事司法の問題に光が当たることを願う」

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2026-05-22 13:46
“弁護士資格を持つ記者”がメガホン…映画『揺さぶられる正義』が快挙 国際メディアコンクールで銀賞受賞「日本の刑事司法の問題に光が当たることを願う」
『揺さぶられる正義』(C)カンテレ
 カンテレ制作の映画『揺さぶられる正義』が、世界の優れた映像コンテンツを表彰する国際メディアコンクール「ニューヨークフェスティバル TV&フィルムアワード」の映画・長編ドキュメンタリー部門で銀賞を受賞した。現地21日に発表された。

【写真】“弁護士資格を持つ”関西テレビ報道記者・上田大輔氏

 同作は、ギャラクシー賞や民放連盟賞など、さまざまな賞を重ねた「検証・揺さぶられっ子症候群」シリーズ3番組にその後も取材を重ね、8年間の調査報道をまとめたもの。また、ニュース企画「安藤忠雄の青春 こどもに託す未来」がドキュメンタリー・ショートフォーム部門ファイナリスト作品に選ばれた。

 『揺さぶられる正義』の監督を務めたのは、関西テレビ報道記者・上田大輔氏。上田氏は無実の人を救う弁護士を志すも、有罪率99.8%の刑事司法の現実に絶望し、企業内弁護士として関西テレビに入社。しかし、一度は背を向けた刑事司法の問題に向き合おうと記者になり、知ったのが「揺さぶられっ子症候群」。通称SBSだった。2010年代、赤ちゃんを揺さぶって虐待したと疑われ、親などが逮捕・起訴される事件が相次いだ。SBSは子ども虐待対応のための厚労省のマニュアルや診断ガイドにも掲載され、幼き命を守るという強い使命感を持って診断にあたる医師たち。その一方で、刑事弁護人と法学研究者たちによる「SBS検証プロジェクト」が立ち上がった。チームは無実を訴える被告と家族たちに寄り添い、事故や病気の可能性を徹底的に調べていく。虐待をなくす正義と冤罪をなくす正義が激しく衝突し合っていた。やがて、無罪判決が続出する前代未聞の事態が巻き起こっていく。

 ニューヨークフェスティバルは1957年に創設され、「TV&フィルムアワード」では、ドキュメンタリー、スポーツ番組、映画をはじめ14のカテゴリーにおいて優れた作品の表彰を行っている。今年の「TV&フィルムアワード」には世界41か国からエントリーがあった。

 なお、同作と同じく「冤罪」をテーマとする、上田大輔記者による新作ドキュメンタリー『ザ・ドキュメント 冤罪・甲山事件 山田悦子 半世紀の闘い』が29日深夜1時15分(関西ローカル)より放送される。

■上田大輔コメント
「揺さぶり虐待」を疑われた当事者と家族が無罪判決にたどり着くまでに、あまりに高い壁が立ちはだかることを何度も見てきました。この賞をきっかけに日本の刑事司法の問題に光が当たることを願ってやみません。

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