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水上恒司&ユンホ(東方神起)は「アドリブに積極的」 映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』内田英治監督が明かす

エンタメ
2026-06-17 18:20
水上恒司&ユンホ(東方神起)は「アドリブに積極的」 映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』内田英治監督が明かす
映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』内田英治監督による公開御礼トークショー(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
 俳優・水上恒司が主演する日韓合作の映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』(公開中)の公開御礼トークショーが16日、都内で実施され、内田英治監督が登壇。SNSで募集した質問や会場の観客からの問いかけなど、ティーチイン形式で進行され、内田監督が裏話を明かした。

【動画】水上恒司VS福士蒼汰、“壮絶バトルシーン

 同作は、新宿中央署の新人刑事・相葉四郎(水上)と、ソウル警察庁からやってきたエリート刑事・チェ・シウ(東方神起・ユンホ)が、強烈な悪人集団に立ち向かう物語。ヴィラン役として、国際指名手配犯のボスである村田蓮司を福士蒼汰、さらにその右腕となるキム・フンをオム・ギジュンが演じる。

 『犯罪都市』は、ハリウッドでも活躍するマ・ドンソクが主演を務めた人気映画シリーズ。日本オリジナルストーリーでユニバース化し、新宿・歌舞伎町を舞台に『犯罪都市』シリーズの魂を継承しつつも、日本オリジナル要素が加わったノンストップ・アクションエンターテインメント超大作に描いた。『ナイトフラワー』『マッチング』『全裸監督』の内田英治氏が監督を務めた。

 上映後、客席から温かい拍手で迎えられた内田監督は、公開後の大反響への感謝を述べつつ、きょうの質問内容については「本当に何も知らない」とイベントでの質問に期待を覗かせながらあいさつ。ティーチインが開始されると、SNSにて募集した「深夜の大規模ロケの後は眠れるものですか?」という質問が投げられた。

 監督は笑みを浮かべながら、劇中でも象徴的なシーンとも言える、新宿歌舞伎町を完全封鎖し、実際の現金800万円をばら撒くシーンについて触れ「日本で初めて撮影許可が出た場所なんです」と明かすと、会場からは驚きの声が。ただし、撮影できたのは終電後の午前1時から、始発が動き出す午前4時までのわずか3時間。「電車が動いていると人がいるので、その3時間で撮りきる。終わるのが朝の4時で、寝るのは5時とか…朝は寝ちゃいます(笑)」と、邦画史上初となる大規模なナイターロケは限られた時間との戦いだったことを、笑いを交えて語った。

 撮影全体も“ナイトシフト”が中心。日中はオフになることも多く、俳優陣はそれぞれ思い思いに過ごしてから夜の現場に臨んでいたという。主人公の相葉四郎を演じた水上については、「いつも本を読んでいますね。現場でもずっと読んでいる」と舞台裏でのその読書家ぶりにも触れた。続けて、極悪非道のヴィランである村田蓮司を演じた福士の素顔についても、「最初に会ったときは、クールで気難しい人なのかなと思った」と明かすも、実際は「(第一印象とは)全然違って、気さくなお兄さん。すごく明るいんです」と笑顔で語った。「本人は天然で、純粋なんですよ。だからこそ、それを逆転させれば怖い方にも振り切れるはずだと思った」と確信したといい、その明るさと本作の役作りにおいて約15キロの増量をして挑んだ福士の肉体改造への熱心な姿勢が、観客の脳裏に焼き付く強烈な悪役を生んだという。

 また、相葉の“最悪バディ”であるチェ・シウを演じたユンホ(東方神起)の起用理由について質問が飛ぶと、「韓国には魅力的な俳優がたくさんいて、移り変わりも激しい。その中で、より多くの日本の人に観てもらうには、誰もが知っていて、幅広い世代に届く人を」と考えた監督。出演作やPVを観て研究を重ねるうち、鍛え上げられた肉体にも着目したという。「『TOKYO BURST』というタイトルにふさわしい、メラメラしている役者でやりたかった。最終的に韓国のSMエンターテインメントまで行って、お願いしました」とユンホ起用の知られざる熱意を語った。

 上田竜也が演じたホストの総帥・海斗を巡るエピソードも盛り上がりを見せた。武器に「ホッチキス」を選んだ理由を問われると、監督は「韓国の『犯罪都市』やアメリカの大作映画は、爆発も何もかも大きいじゃないですか。今回はその逆で、ホッチキスや釘みたいな、なるべくミニマムで“せこい”アクションをやるのが、自分の中のテーマだったんです」と独自のこだわりを明かし、観ている側が思わず「うわっ」となる、生々しい痛さを狙ったという。また、<なぜあの髪型なのか?>と、海斗の特徴的なボブヘアに関する質問が飛ぶと会場からは笑いが。「今のホストはかなり現代風なので、少し昔の要素をいれました。The Beatlesのマッシュヘアをイメージ」と話すと観客からは納得したような反応が窺えた。さらに、海斗の最大の武器である“爆速ジャブ”。撮影では高速具合に苦戦したと話し「(ジャブが)早すぎてカメラが追えないんですよ。“もう少し速度を落としてください”とリクエストしました(笑)」と見せ物ではない本物のパンチを見せられ異例のディレクションをしたそう。プライベートで20年ほどボクシングをやっている上田を「特段役作りはしていないと思う」と衝撃の事実を吐露した。

 敵味方問わず個性的な俳優が集まった本作での、現場で生まれた即興についても言及。水上とユンホは「アドリブに積極的で、何でも反応が返ってくる。自然に出てくるセリフは面白いものが多かった」という。とりわけ叫び声は「9割くらいアドリブ」。特に水上の、自然で突発的な芝居がより旨味を出していたとし、「『てめえ』とか、台本には書いていない。気持ちが入って出ているから、本人も後で聞いても何を言っているか覚えていないくらい(笑)。でも、そのリアリティがいい」と時折苦戦しながらも役に没入した俳優たちの熱が、画面の生々しさを支えていることがうかがえ、会場も笑いに包まれた。

 印象的なカラオケシーンで「リンダリンダ」を選曲した理由の質問に観客も前のめりに。監督は「韓国でもみんな知っている曲だから」と説明すると会場からは「ええ!」と驚きの声が漏れた。カラオケシーンの撮影現場は狭い空間だったらしいが「最初はカラオケして少し盛り上がるくらいかなと思っていたら、2人とも肩を組んで、モッシュしながら歌い出して。予想以上のノリにびっくりしました」と、モニター越しに見た現場の熱気を笑顔で振り返った。

 最後に、「知人からも、映画館にすごく人がいたよと聞きまして、うれしい限りでございます。8月には韓国でも公開します。日本人が作る映画が韓国で公開するというのはなかなか少ないことですが。韓国の大ヒットシリーズということで、僕の知り合いの韓国の方に連絡をいただいたりとみんな楽しみにしてくれているようですので、どうなるのかなと期待をしています。沢山お客さんが入れば、続編などあるかもしれないし、今後も続けていきたい作品だと思っています。また数年後の舞台挨拶などで“私2年前のトークショーにいましたよ”という再会があるかもしれない。映画はそうして引き継いでいき、皆さんと楽しんでいければと思っています。引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と感謝と期待を込めたコメントを残し、来たる韓国公開へのヒット祈願と、続編制作への期待を覗かせると、会場は大きな拍手に包まれ、大盛況のまま幕を閉じた。

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