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『放送文化基金賞』ドラマ部門の最優秀賞は『ひらやすみ』 演技賞は岡山天音&森七菜が受賞

エンタメ
2026-07-08 19:12
『放送文化基金賞』ドラマ部門の最優秀賞は『ひらやすみ』 演技賞は岡山天音&森七菜が受賞
『第52回放送文化基金賞』に登壇した(左から)岡山天音、森七菜 (C)ORICON NewS inc.
 『第52回放送文化基金賞贈呈式』が8日に都内で行われ、『ドラマ部門』最優秀賞をNHK『夜ドラ ひらやすみ』が受賞した。

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  『ひらやすみ』のあらすじは「生田ヒロト、29歳、フリーター。定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの?将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。そんなヒロトは、人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、一戸建ての平屋を譲り受けることに。そして、山形から上京してきた18歳のいとこ・小林なつみと2人暮らしを始めた。ヒロトの周りには生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて…」という内容だった。選考理由は「平屋に住むことと、平に休みにすることを掛けたと思しきタイトルがのほほんと示しているように、せわしない現代の生活にホッと息をつかせてくれる作品だ。一戸建てを他人からもらうという設定は、他者への親切が契機で運が開けるディケンズの『大いなる遺産』型の夢の設定と言えよう。幸せは目の前にあるのに、人は立ち止まってそれを感じようとしないというT・ワイルダーの『わが町』型テーマを、究極の優しさで描いた傑作だ。俳優陣の演技、ナレーションが特に優れていた」という内容だった。

 また、演技賞は同ドラマに出演した岡山天音と森七菜が受賞。岡山の選考理由は「『ひらやすみ』では、俳優・岡山天音の持つ魅力のすべてが生田ヒロトという人物として結実したかのようなナチュラルさがあった。どこまでも優しく、他者を思いやることのできる人物をここまで自然に、かつ内省的に丁寧に表現し得る俳優はほかにいないのではないだろうか。これまで、屈折した陰のある役や野心的で情熱に満ちた役などさまざまにこなしてきた岡山だが、人のつらさや痛みを知っているからこそ、生きることを慈しむ大切さを自覚する品性のある力強い人物を見事に体現し得たのだろう。単なる能天気なマイペースではなく、人間としてあるべき軸をしっかり示し得たのは、彼の人間としての佇まいの確かさに基づいていると思われる」という内容だった。

 森の選考理由は「さまざまなキャラクターを演じ分ける実力派だが、『ひらやすみ』では、不器用な十代の美大生を演じ、ヒロ兄や大学の友達との関係性の変化を繊細に、かつ爽快に演じて視聴者を魅了した。最初は自意識過剰でムスッとした駄々っ子をコミカルに演じつつ、次第に友達と打ち解けて自信を持てるようになっていく成長の変化をしっかりと演じてみせた。視線や表情、体の動きや態度など、あらゆる要素を大きく使いながら過剰にならずに自然に見せる演技力は尋常ではない。特にあうんの呼吸でヒロ兄との関係性を築けたのは、相手を信頼して、その場で何かを生み出す瞬発力があるからだろう。将来が楽しみな女優である」という内容だった。

 トロフィーを手に森は「本当に夏の中、平屋でみんなで切磋琢磨しながら撮っていた作品だったので、こういう非日常な空間にチームの皆さんと来れたことは驚きもあって緊張もしていますけど、皆さんがごほうびを受け取ってドレスアップした姿を見れてとてもうれしく思います」とにっこり。「そして私も歴史ある賞をいただいて本当にうれしく思います。ありがとうございます。今日、受賞式に出て本当にいろんな作品が世界にはいっぱいあって、その分だけ世界にはいろんな歴史とか情勢もある。でも、その中で『ひらやすみ』のような作品が輝き続けられる世界がずっと続くことを祈りながら真面目にこれからもお芝居したいなって思いました」と話した。

 岡山は「本日はこのような栄誉ある賞を受賞させていただき、そして作品自体もそうですし、一緒に『ひらやすみ』の世界にいたなっちゃん役の森さんと、チームのみんなと受賞できたことを本当にうれしく思います」と喜びをかみ締めた。「『ひらやすみ』はもともと原作から大好きで読んでいて。特に僕がドラマで演じさせていただいているヒロトは自分の中の自分の声に準じて生きている。生きていたらまとわりついてくる『これに価値がある』、『これには価値がないとか』とか『この人が勝った』とか『負けた』とか、そういうものとは違った自分の中の美意識を持って生きているヒロトがとても好きで。同時に憧れでもあって。そんな役を任せていただけて、そして今日こういう日を迎えられたことをとってもうれしく思います」と感謝した。

「不安で心臓を押しつぶされてしまうような日だったり、夜だったりを過ごしてきたこともあるんですけど、そういう不確かな心もとない自分の明日を、確かな今日までつないできてくれたのが、自分の周りにいる友人や家族やこういった現場でご一緒する皆さんだったり、事務所の皆さんのおかげ。そのおかげで今日を迎えられたと思っております。改めて皆様に感謝を申し上げたいと思います。本日は本当にありがとうございました」と伝える。最後は「多くの方に『ひらやすみ』の世界が届いたことをうれしく思います。この作品に触れた方が何を自分は幸福と感じるのか、自分の声に気付けるきっかけになればと思います。『ひらやすみ』を愛してくださって、本当にありがとうございます」と締めくくっていた。

 また、出演した吉村界人、光嶌なづな、根岸季衣も登壇した。

 同賞は、過去1年間(2025年4月~26年3月)の放送・配信された中から選ばれた、優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる。今回は、全国の民放、NHK、動画配信会社などから、全部で317件の応募、推薦があった。4月から約2か月にわたる厳正な審査の結果、ドキュメンタリー、ドラマ、エンターテインメント、ラジオの4つの部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16作品と、演技賞や企画・制作賞など個人7件、放送文化、放送技術部門で8件、さらに特別賞1件の受賞が決まった。

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