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ミドルノートからラストノートへ…内田有紀、移ろいゆく香りに自身の“現在地“例える 年齢重ねて変化した考え方

エンタメ
2026-07-16 06:30
ミドルノートからラストノートへ…内田有紀、移ろいゆく香りに自身の“現在地“例える 年齢重ねて変化した考え方
木曜劇場『ラストノート』に出演する内田有紀(C)フジテレビ
 俳優・内田有紀(50)がこのほど、フジテレビ系木曜劇場『ラストノート』(毎週木曜 後10:00)囲み取材に参加した。撮影現場の様子や、自身が演じる一瀬葵との共通点、俳優としての現在地を語った。

【場面写真】さわやか~!オフィスカジュアルの装いの内田有紀

  今作はtimeleszの寺西拓人とのダブル主演。環境も歩んできた人生も異なる歳の差の男女が、静かに惹(ひ)かれ合いながら人生で最も激しい恋へと導かれていく姿を描くオリジナル作品。「ラストノート」とは香水の最後に残る香りを意味する。そんな香水の最後に残る特別な余韻“ラストノート”のように、今までしまっていたはずの想いが香り、大人の純愛を映し出す。

■年の差ラブストーリーのダブル主演に躊躇(ちゅうちょ)

――フジテレビ系連続ドラマの主演は1996年の『翼をください!』以来とのことですが、30年前と比べて変わったところはありますか

若い頃は、リーダーシップを取ってみんなを引っ張っていく役がとても多かったです。でも私と真逆で。リーダーシップもそこまで取れるわけでもなく、誰かに付いていきたいタイプだったんです。なのでどちらかというと、ここ何年か、主演の方を精一杯補佐したいという気持ちで、縁の下の力持ちという形で支えていきたいという思いがとても強くて、そこを極めていきたいという、どこか職人のような思いがありました。そのような時期が続いていたので、今回のラブストーリーで年の差を演じるということにも驚きましたし、真ん中に立って皆さんにドラマを見ていただく象徴を演じることには、正直、躊躇しました。

それでも今回オファーを受けたのは、スタッフの方々の熱意と、「責任感」の捉え方が変化したからです。若い時は、責任感にプレッシャーを感じていました。ところがいまは、1人じゃないと気が付き、視野が広がりました。昔は1人で立っている気分になっていて、何を間違えていたのだろうと思いますが、現在は「仲間がいる」と本気で思っています。「みんなで作り上げているから、大丈夫」という思いで、いまはプレッシャーより、みんなで素敵(すてき)な作品を届けたいという思いだけになっています。

――撮影が進む中で感じた作品の魅力を教えてください

ラブストーリーですから、恋をするということはとても大切に描いています。そして、40代から50代、そして50代以上の方たちも含めて、大人の心のなかにスッと入っていけるようなラブストーリーになっております。

カメラマンさんや照明さん、音声さんなど、スタッフの方々とも一丸となって「視聴者の方に真心を持って届けたい」という強い思いで制作しているのですが、世代が近い人たち、ドラマが好きで見てきた・作ってきた人たち、アシスタント時代があった方たちで作っているものなので、センスが統一されていて、見やすくなっていると思います。

また、今作はラブストーリーではありますが、女性だけではなく男性も、そして年齢に限らず、ときめいてほしいです。若い方には「こういう風に恋愛って進んでいったら素敵だな」と思ってもらえるかもしれません。恋愛する上で、大変な障害があったとしても「人と出会うことは諦めなくてもいいのかな」と思えるかもしれません。1人ひとりにそっと寄り添ってくれる作品になっていると思います。

■経験を経て人との出会いが変化を生むと実感

――現状維持の日常を送る49歳の女性・一瀬葵を演じますが、葵の魅力や共感する部分はありますか

私が40代になる前や40代くらいになってから感じていた、「息を潜めて生きていきたい」というようなことが起きます。

若い時は勢いで「怖いものはない」と思って生きてきたり、前向きな気持ちが強すぎて空回りすることもあったりとか。でも段々とブレーキを踏めるようになってきて、自分の弱点や強みが分かってきたりして。でも、分かってきた頃に、頭をバンっと叩かれるようなことが起こることがあり、「そんなんじゃダメだよ」と言われるようなことを、神様は用意していて。そこで、このまま調子に乗っていてはいけないと思うようになります。そこから徐々に1歩を踏み出すことが怖くなることもあります。

そのような経験があるからか、葵の気持ちがよく分かります。そこからどうやって葵が抜け出すのかというと、人との出会いになります。今作はラブストーリーですから、澄晴と出会うことですが、性別、年齢問わず、1人の人としての生き方や考え方に刺激を受けて、人は変われるということを、葵を演じていて客観的に思いました。

葵は、自分のやりたくないことも飲み込んで、物事を円滑に進めていく。とても平和主義であって、みんながうまくいくなら、自分が犠牲になってもいいやと思っているところがあります。そんな時にいつも息を吸い込むんですね。そんな葵に、私はシンパシーを感じます。

でも、吐き出すシーンがないんです。そこが印象的です。人は呼吸したら吐き出すと思います。落ち着かせる時や瞑想する時は、呼吸しましょうと言いますけど、吐き出さない姿が葵を象徴しているように思います。

■人生のラストノートには「穏やかな柔らかい香り」を目指す

――香りを扱う作品ですが、普段の生活にはどのように香りを取り入れていますか

役柄で匂いを決めています。悪女をやるときは色っぽい匂いを探してつけたり、爽やかな役の時は爽やかな香りをつけたりとか。先輩俳優の中にもそういう方がいらっしゃるので、私ももれなく、役に合わせて香りを使っています。

自室ではディフューザーで好きなホテルの香りに近いものを使用しています。ホテルの方に伺っても教えていただけなかったので、近い匂いを探しています。ホテルのロビーのような香りを漂わせることで、家の中ではそこにいるような気分になりたいです。

――ラストノートは、時間ごとに変化していく香水の最後の香りを表す言葉のことですが、内田さんの人生やキャリアで見ると、いまは香りのどの部分にあたりますか

今はミドルノートからラストノートへ移行している状態だと思っています。中間かな。中間管理職(笑)?トップノートは若い頃のように勢いがあるものだとすると、中間になると物事が分かってきて、視野も広がってくると思います。でも、最後の余韻になるにはまだ早くて。なので、自分の中では変化をしている時期だなと思います。

最終的には穏やかな柔らかい甘い香り、でも甘すぎず、アンバーのような香りを目指したいです。光としてのアンバーもありますが、強い光ではなく、周りの人も自分も照らせるような人間でいたいなと思います。

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