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『いぬかみっ!』イラスト担当・若月神無氏、“無断リライト訴訟”の意義説明「世のすべてのクリエイターに関わる問題」

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2026-09-02 13:13
『いぬかみっ!』イラスト担当・若月神無氏、“無断リライト訴訟”の意義説明「世のすべてのクリエイターに関わる問題」
『いぬかみっ!』若月神無氏、“無断リライト訴訟”の意義説明
 ライトノベル『いぬかみっ!』のイラストを手がけ、登場人物のデザインを担当したイラストレーター・若月神無氏が1日、自身のXを更新。電子書籍『いぬかみっ!総集編(上)』をめぐり、出版社・WiZHに書籍の配信停止や330万円の損害賠償などを求めて8月31日に東京地裁へ提訴した件について、弁護士監修のQ&Aを公開し、訴訟の意義を説明した。

【画像】『いぬかみっ』キャラデザをめぐる、6月15日付の出版社の報告文

 若月氏は冒頭、「今回の『いぬかみっ!』リライト訴訟は、私、若月神無個人だけでなく、各業界で活動されているクリエイターにも広く関係する問題です」と投稿。「齟齬なく訴訟の意義を皆様にお伝え出来るように」と、Q&A形式で自身の主張をまとめた。

 「何があったの?」という問いには、自身が最初にデザインしたキャラクターを、WiZHが「私に連絡も許諾もないままに、別のイラストレーターに描かせ、キャラクター原案のクレジットを削った上で、電子書籍の表紙として掲載。有料で販売・配信をしました」と説明。「事前に相談して頂ければ、契約書を交わした上で快諾したと思います。大変残念です」と心境をつづった。

 著作権については「『いぬかみっ!』における私の著作権は誰にも譲渡していません」とし、コミックやアニメの二次使用料印税をKADOKAWAから17年間受け取っていると説明。「今回の総集編に使用することへの承諾は、一切していません」と主張した。

 また、“無断リライト訴訟”と名付けた理由について、自身が生み出したキャラクターをベースに別のイラストレーターが描き直し、商品化されたためと説明。そのうえで、生成AIの普及によって他人の作品を基にした商品の大量制作が容易になったとして、「今回のような無断のリライトが許されてしまえば、安易な海賊版が世にあふれ、価格競争で負ける人間のクリエイターはすぐに食べてゆけなくなってしまうでしょう」と危機感を示した。なお、今回の投稿では、総集編の表紙制作に生成AIが使われたとは述べていない。

 今回の問題を「あなた個人の話では?」とする問いには、「いいえ、違います」と回答。「無断リライトが合法とされれば、最初に創出したクリエイターの権利は誰にでも無視できるようになります。これは世のすべてのクリエイターに関わる問題です」と訴えた。

 提訴に踏み切った理由については「泣き寝入りをすれば、次の被害者が生まれるからです」と説明。「声をあげなければクリエイターも作品も未来も守れません。そのために今回提訴をしました」と結んだ。

 なお、WiZHは原作者・有沢まみず氏との連名で、提訴前の6月15日に公式サイトで見解を発表。「本作が第三者の著作権その他の権利を侵害するものではないと考えております」とし、本件が解決するまでの暫定措置として、一部サイトにおける『いぬかみっ!総集編(上)』の配信停止と、同(下)の配信開始見合わせを発表した。配信停止などについては「権利侵害の存在を認める趣旨ではない」と説明している。

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