エンタメ
2026-09-15 20:11
俳優の小栗旬が主演し、三池崇史監督がメガホンを取った映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』のワールドプレミアが現地時間14日、カナダで開催中の「第51回トロント国際映画祭」で行われた。小栗、リリー・ジェームズ、間宮祥太朗、三池監督がレッドカーペットと上映前後の舞台あいさつに登壇した。
【画像】ナイアガラの滝を訪れた小栗旬、間宮祥太朗
本作は、アベル・フェラーラ監督の映画『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(1992年)を下敷きに、舞台を東京へ移して描くサスペンスアクション。『パラサイト 半地下の家族』『ANORA アノーラ』などを北米で配給した映画会社NEONが製作に参加し、トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品された。
小栗が演じるのは、自暴自棄な生活を送り、警察内部でも黒い噂が絶えない刑事・矢吹。ジェームズは、ある目的を抱えて来日し、矢吹と行動をともにするFBI捜査官・グエン、間宮は連続猟奇殺人事件の容疑者・石塚を演じた。
同映画祭への参加が今回で5度目となる三池監督と小栗らがレッドカーペットに姿を見せると、集まったファンから歓声が上がった。一行はサインや記念撮影にも応じ、交流を楽しんだ。
会場となったロイヤル・アレクサンドラ劇場で、上映前の舞台あいさつに登壇した三池監督は、「三池です。お久しぶりです」と観客に呼びかけた。
自身が30歳で映画監督になり、初めて招かれた国際映画祭がトロントだったと振り返り、「最後までゆっくりと楽しんでいただければ幸いです」とあいさつ。配給会社の発表によると、上映後には約5分間のスタンディングオベーションが起きたという。
上映後のQ&Aでは、三池監督が名作『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(1992年)について「本当に傑作」と語り、「改めて観た時に、『今お前が作っているものは、誰かに媚びていないか?』と考えさせられ、自分の好きなように作って良いんだよ、と勇気を与えてくれました。映画そのものに感謝しています」と敬意を示した。
脚本を手がけた天願大介については、「こちらが『こういう脚本にしてほしい』と言っても、全く言うことを聞かない“バッド・ルーテナント”みたいな脚本家なんですよ」と冗談を交えて紹介。「この作品はそんな人に書いてほしいと思って、彼にお願いしました」と信頼を寄せた。
キャスティングについては、「求めるというよりも、運命的にその時撮影現場に現れるもの。生まれた時から決まっているような、引き合う力です」と語った三池監督。
三池監督と久々にタッグを組んだ小栗は、「監督は明確なビジョンを持って現場にいてくださるので、僕たちはとにかくついていくことが一番すべきことでした」と撮影を回想。役作りについて「日々不摂生な生活を送っていました」と明かし、客席の笑いを誘った。
ジェームズは「三池監督と仕事ができたことはとても特別な経験でしたし、大好きな東京での撮影も最高でした」とコメント。「私も不摂生な生活を送りましたよ」と笑いを交えつつ、アクションの準備では出演者で米プロレスラーのリヴ・モーガンと一緒にトレーニングしたといい、「彼女は重量で、私は軽量の筋トレをしました」と振り返った。
また、先ごろ亡くなった本作のプロデューサー、ジェレミー・トーマスさんにも言及。「俳優に心から信頼を置いてくれました。彼やここにいる皆さんとともに映画を作れたことは、一生の宝物です」と悼んだ。
間宮は、暴力とユーモア、不条理が入り交じる三池監督の演出について、「過激な描写もありますが、三池監督の現場は非常に楽しく、監督ご自身が一番楽しみながらアイデアを巡らせて撮影されていたのが印象的でした」と話した。
印象に残った場面を尋ねられた三池監督は、ジェームズがドジョウを食べるシーンを挙げた。「リリーは全く文化の違う環境に来て撮影し、国によるやり方の違いから大きなストレスを抱えていたと思います。しかし、誰よりも熱心にアクションの稽古に励み、演じることに魂をぶつけて取り組んでくれました。ただ、ドジョウを食べるというシーンで彼女が見せたとても微妙な表情には、スタッフみんなが大笑いした」と紹介。ジェームズがすかさず「おいしかったですよ!」と返す一幕もあった。
小栗は「どのシーンも印象に残っていますが、今日、子どもたちと踊るシーンをスクリーンで観て、当時の記憶が鮮明に思い出されました」と劇中で見せる異色のギャップシーンを振り返った。ジェームズは「最後の銃を構えるシーンは少し緊張しました」と話していた。
客席には俳優のオーランド・ブルーム(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)とラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)の姿も。鑑賞後、ブルームは「素晴らしかった!観客の反応が良すぎてどう反応すればいいかわからなかった。日本とアメリカの融合が見事だった。もっとこういう映画が作られるべきだ」と感想を寄せた。
現地メディアからも反応が寄せられ、「FILM INQUIRY」は「生々しく、強烈なエネルギーに満ちている」と評し、徹底した過激さと容赦のない展開を「まさに三池崇史の真骨頂」とたたえた。
本作にはほかに、野村周平、西野七瀬、向里祐香、岩田剛典、渡邊圭祐、中野英雄、村上淳、國村隼、舘ひろしらが出演。主題歌はAdoの書き下ろし曲「Raven Sky」。映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』は、10月23日から全国公開される。
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小栗が演じるのは、自暴自棄な生活を送り、警察内部でも黒い噂が絶えない刑事・矢吹。ジェームズは、ある目的を抱えて来日し、矢吹と行動をともにするFBI捜査官・グエン、間宮は連続猟奇殺人事件の容疑者・石塚を演じた。
同映画祭への参加が今回で5度目となる三池監督と小栗らがレッドカーペットに姿を見せると、集まったファンから歓声が上がった。一行はサインや記念撮影にも応じ、交流を楽しんだ。
会場となったロイヤル・アレクサンドラ劇場で、上映前の舞台あいさつに登壇した三池監督は、「三池です。お久しぶりです」と観客に呼びかけた。
自身が30歳で映画監督になり、初めて招かれた国際映画祭がトロントだったと振り返り、「最後までゆっくりと楽しんでいただければ幸いです」とあいさつ。配給会社の発表によると、上映後には約5分間のスタンディングオベーションが起きたという。
上映後のQ&Aでは、三池監督が名作『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(1992年)について「本当に傑作」と語り、「改めて観た時に、『今お前が作っているものは、誰かに媚びていないか?』と考えさせられ、自分の好きなように作って良いんだよ、と勇気を与えてくれました。映画そのものに感謝しています」と敬意を示した。
脚本を手がけた天願大介については、「こちらが『こういう脚本にしてほしい』と言っても、全く言うことを聞かない“バッド・ルーテナント”みたいな脚本家なんですよ」と冗談を交えて紹介。「この作品はそんな人に書いてほしいと思って、彼にお願いしました」と信頼を寄せた。
キャスティングについては、「求めるというよりも、運命的にその時撮影現場に現れるもの。生まれた時から決まっているような、引き合う力です」と語った三池監督。
三池監督と久々にタッグを組んだ小栗は、「監督は明確なビジョンを持って現場にいてくださるので、僕たちはとにかくついていくことが一番すべきことでした」と撮影を回想。役作りについて「日々不摂生な生活を送っていました」と明かし、客席の笑いを誘った。
ジェームズは「三池監督と仕事ができたことはとても特別な経験でしたし、大好きな東京での撮影も最高でした」とコメント。「私も不摂生な生活を送りましたよ」と笑いを交えつつ、アクションの準備では出演者で米プロレスラーのリヴ・モーガンと一緒にトレーニングしたといい、「彼女は重量で、私は軽量の筋トレをしました」と振り返った。
また、先ごろ亡くなった本作のプロデューサー、ジェレミー・トーマスさんにも言及。「俳優に心から信頼を置いてくれました。彼やここにいる皆さんとともに映画を作れたことは、一生の宝物です」と悼んだ。
間宮は、暴力とユーモア、不条理が入り交じる三池監督の演出について、「過激な描写もありますが、三池監督の現場は非常に楽しく、監督ご自身が一番楽しみながらアイデアを巡らせて撮影されていたのが印象的でした」と話した。
印象に残った場面を尋ねられた三池監督は、ジェームズがドジョウを食べるシーンを挙げた。「リリーは全く文化の違う環境に来て撮影し、国によるやり方の違いから大きなストレスを抱えていたと思います。しかし、誰よりも熱心にアクションの稽古に励み、演じることに魂をぶつけて取り組んでくれました。ただ、ドジョウを食べるというシーンで彼女が見せたとても微妙な表情には、スタッフみんなが大笑いした」と紹介。ジェームズがすかさず「おいしかったですよ!」と返す一幕もあった。
小栗は「どのシーンも印象に残っていますが、今日、子どもたちと踊るシーンをスクリーンで観て、当時の記憶が鮮明に思い出されました」と劇中で見せる異色のギャップシーンを振り返った。ジェームズは「最後の銃を構えるシーンは少し緊張しました」と話していた。
客席には俳優のオーランド・ブルーム(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)とラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)の姿も。鑑賞後、ブルームは「素晴らしかった!観客の反応が良すぎてどう反応すればいいかわからなかった。日本とアメリカの融合が見事だった。もっとこういう映画が作られるべきだ」と感想を寄せた。
現地メディアからも反応が寄せられ、「FILM INQUIRY」は「生々しく、強烈なエネルギーに満ちている」と評し、徹底した過激さと容赦のない展開を「まさに三池崇史の真骨頂」とたたえた。
本作にはほかに、野村周平、西野七瀬、向里祐香、岩田剛典、渡邊圭祐、中野英雄、村上淳、國村隼、舘ひろしらが出演。主題歌はAdoの書き下ろし曲「Raven Sky」。映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』は、10月23日から全国公開される。
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