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『救命病棟24時』江口洋介&松嶋菜々子、25年以上ともに歩み続ける役柄への“愛”「進藤はブレない」「医者役は小島楓以外できない」【インタビュー】

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2026-10-05 04:00
『救命病棟24時』江口洋介&松嶋菜々子、25年以上ともに歩み続ける役柄への“愛”「進藤はブレない」「医者役は小島楓以外できない」【インタビュー】
『救命病棟24時』メインビジュアル (C)フジテレビ
 10月12日スタートのフジテレビ月9ドラマ『救命病棟24時』(毎週月曜 後9:00※初回15分拡大)でダブル主演を務める俳優の江口洋介(58)、松嶋菜々子(52)がこのほど、同局内で行われたドラマの取材会に出席。インタビュー内では、進藤一生、小島楓を演じる2人がそれぞれの役に抱く愛情の深さや、医療ドラマの撮影手法を進化させるきっかけとなった貴重な撮影エピソードなどを語ってくれた。

【写真】懐かしい!『救命病棟24時』各シリーズ

『救命病棟24時』は、救命救急の現場で命に向き合う医師や看護師たちの姿を描く医療ドラマ。1999年に誕生し、今作で第6シリーズとなる。2013年放送の第5シリーズから13年ぶりの復活となり、江口演じる孤高の天才救命医・進藤一生と、松嶋演じる救命医・小島楓が16年ぶりに再集結する。

 今作では、木戸大聖、萩原利久、白石聖、横田真悠、中山翔貴、杏花、宮野真守、金田哲、長井短、田島亮、谷恭輔が新たに出演。さらに、沢村一樹と八嶋智人が第1シリーズ以来、レギュラーキャストとして復帰する。

――クランクインしてしばらく経ちましたが、久しぶりの『救命病棟24時』の現場はいかがでしょうか?

【江口】懐かしさもありますが、かなり時間も経っていますからすごく新鮮です。そして、スタッフもキャストも新しい人がほとんどなので、まずはベースを作っていって、それが少しずつ馴染んできて、いい流れができ始めてきたところで、すごく楽しく作品作りに向かっています。

【松嶋】なんとなくみんなのチームワーク、キャラクターも浸透してきた感じがします。今後の展開が楽しみだなと思いながらやっています。

――新キャストの皆さんのお芝居をしてみてどうですか?

【江口】研修医や専攻医、救命を目指す最初のステップ、という役の方が多いんですけど、すごくみんなのびのびと芝居がやれているような気がします。こちらが勝手にそう思っているだけかもしれないのですが、いい意味でリラックスして、その役の中でちゃんと成長していこうとしているように感じます。本作では自分が成長を見守り、時には注意するような立場でもあるので、だんだんと出来上がってきていると思いますね。

【松嶋】若手キャストの皆さんは、『救命』を見直してから現場に入ってくださっているので、彼らなりに『救命』に加わるということへの緊張感を持って現場に入ってくれているなと感じます。

若い方々がすごく器用だなと思うのは、現場でのたたずまいを見ていても、緊張しながらどこかリラックスしているところですね。感心しますし、頼もしさもあって、安心して任せられる。一緒に作っていくチームなんだなと感じています。

――本作でカムバックした沢村一樹さん、八嶋智人さんについてはいかがでしょうか?

【江口】出演されたのが第1シリーズですから、相当前ですよね。当時はみんな同じ目線で、同じ救命医を目指してスタートしましたが、生き方の違いでそれぞれのポジションに変わっていきました。沢村くんは院長、八嶋くんはセンター長になっている。

そして松嶋さんは副センター長に。立場も変わっている様が、年齢を重ねた分、リアルになっている。そういった部分も楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。懐かしかったですね。

【松嶋】それぞれの役柄が懐かしく感じましたね。沢村さんはちょっとチャラい設定の先輩でした(笑)。そして八嶋さんは、調子が良くて先輩風を吹かせるキャラクターで。「ああ、こういう人だったな」と懐かしく思い出しました。

本作はそれぞれのポジションがだんだん上に上がってきた中で、育てる側としての一体感を感じます。そういうものを醸し出す、ポジションが代わっても、キャストが再登場できるのは『救命』ならではだと思いますし、回想シーンもあるので、すごく感慨深いです。

――このたび『救命病棟24時』がドラマとして放送されると発表された際、お2人が登場した動画がSNSなどを含めて大きな反響を呼びました。こうした視聴者の声をキャストとしてどう感じましたか?

【江口】ちょうどその頃は撮影も立ち上げたばかりで、僕たちも一生懸命だったんですが、スタッフが喜んでいて(笑)。「そんなにすごいことなの?」と言いながら話していたんです。そこまで浸透しているというか、すごく楽しんで見てもらえていたんだということを改めて感じました。大きな期待をこのドラマに持ってくれていると思うので、すごくやりがいがあります。

【松嶋】前作の第5シリーズから10年以上も経っているんですが、制作が決まった時に、「待ってました!」と周りの方々がすごく言ってくれたんです。そして、ここまでの間にも、『救命病棟24時』を見て医師になりましたと言ってくださる方々にもたくさん出会えたので、すごくありがたいと思っています。

――久しぶりの『救命病棟24時』ですが、役柄を演じるにあたって変えようとしている点、またあえて変えていない点があれば教えてください。

【江口】本作では日本が抱えている医療制度の問題が作中に組み込まれていますが、それに対して進藤は全然ブレないんです。小島先生(松嶋)や落合雅人(沢村)、現場を回していく立場にいる人たちに対しては、前とはちょっと違う印象を受けながらも、「俺のやるべきことはこれだ」という確信を持ってやっている。進藤一生という人間の根本の部分は変えずに演じています。

このドラマを見て医師になりたいとか、重病のお子さんが家族と現場にいらして、お父さんから「勇気づけてください」と言われたり、今までのいろいろな場面が記憶の中にあるんです。医療制度に対して何か風穴を開けるような大きなことは考えてないですが、1つの命を救うことをドラマチックに、希望を見せることで、医療の制度や体制に対して、見てくださる人たちの考え方がちょっと違うところにチェンジするという心地良さをこのドラマで見せたいと思っています。

【松嶋】小島楓という人間は、研修医の頃は、鼻水を流し、泣きながら患者さんと向き合い続け、年月を重ねて副センター長にまでなりました。ある程度冷静に対応できる人間に変わってきているのかなと。その中で「育てる側」にもなってきているので、そこは意識していきたいですね。あと、進藤先生(江口)とは立場も近くなり、技術的にも追いついてきたかなと思うので、以前よりも距離の近い、フラットな関係性を作っていけたらと思っています。

ただ、命と向き合うというところは常に大事にしてきたので、そこの部分は変わらず誠実に向き合っています。

――お互いや共演者の印象について、久しぶりの共演で変化を感じる部分はありますか?

【江口】実はプライベートでバッタリ会ったりもしたんですけどね(笑)。前回の共演以降、松嶋さんが演じられた数々の役、チャレンジしている姿を見ていたので、今回はどういう感じでやれるのかなと楽しみにしていたんですけど、撮影が始まってしまうと、すんなりと当時の延長線上に入れたんですね。これは長くやってきたからこその、役、人間の成長であり、命に対しての考え方も深くなっていました。

私生活でも、命というものに対しての関わり方、思いが、更に強くなってきていると思いますので、これからが楽しみですね。

【松嶋】現場で沢村さん、八嶋さんとか、皆さんと再会した時、最初に「子どもが何歳になった」という話をしたんです。それだけ年月が経ったんだなと思いましたし、新しい命と向き合ってきた時間の重みも、話を聞きながらすごく感じましたね。

江口さんの印象は変わらないですね。進藤先生をどう見せたいのか。ぶっきらぼうながらも、命に対する熱さをどう表現していくのかという部分に、真摯に向き合っていらっしゃる姿は今も昔もずっと変わらないです。

――撮影現場で改めて感じる『救命病棟24時』らしさはありますか?

【江口】その瞬間に判断をして命の再生をするという、救命医という特殊な医者の一部分だと思うんですけど、今回は技術スタッフを含めて今までにないくらいにパワーアップしていると現場でも感じています。入念なディスカッションがあってこその強い映像だと思いますし、深い信頼関係を持ってやれていますね。

【松嶋】『救命』の第1シリーズの撮影では、医療リハーサルというものがなくて、当日行って全員一気に動かすというとんでもない現場だったんですね。それで最初のリハーサルに3、4時間かかって「その時点でもう今日5時間押しが確定だね」みたいなことを毎日やっていました。

その中で次第に代役の方々が事前にリハーサルをしてくださって、それを私たち(演者)が見て、映像に作り上げていくという撮影手法が『救命』の現場から生まれたんです。

これによって医療モノの撮影が飛躍的に進むようになったと思っているので、私たちが苦労したあの時間は、今の医療ドラマの発展に大きく貢献したのではないかと。本作では第1シリーズからご一緒している監督もいらっしゃるんですが、あの頃から一緒に作り上げてきたという自負はすごく感じています。

――お2人にとって進藤先生、小島先生はどんな存在ですか? また久しぶりに演じてみてどんなことを思いましたか?

【江口】みんな同じ目線で救命医を目指していく中で時間が経過し、立場も変わっていくんですが、逆に進藤自体は変わっていないのだなということをより強く感じました。

【松嶋】楓が成長していく過程を第5シリーズまでやらせていただいたので、私にとって医者役は小島楓以外にはできないと思ってきました。楓は、ずっと自分の中に生きていて、この20年以上を過ごしてきました。前作から13年ほど空いてしまいましたが、決して忘れていたわけでなく、大切に温めていた時間だったと思っています。

――『救命病棟24時』ではこれまで全シリーズでDREAMS COME TRUEが主題歌を担当してきました。その中でお2人の中で最も印象に残っている楽曲はありますか?

【江口】難しいな…。どれもすばらしい曲で、今回もどんな曲になるのかすごく楽しみですけど、一つ挙げるとしたら「その先へ」ですかね。でも「何度でも」も…。やっぱり一つには絞れないな。

【松嶋】私は「何度でも」です!目の前で亡くなっていく患者さんを看取ることが多い救命医療では、心が折れることも少なくありません。そんな中で、「何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ」というのは、1番響く歌詞だと思っています。

【江口】「その先へ」はメロディーやイントロが好きで、そこに希望を感じられるんです。働き方改革や臓器提供、延命所持など、いろんな問題や課題がある中でもそこでベストを尽くすことで、絶対にその先には何かあるよ、という呼びかけをしているようで。世の中のシステムに怯まないっていう感じが好きなんです。

――1999年の放送から25年以上にわたって同じ人物を演じることになりますが、これだけの期間がある中で、同一人物を演じる難しさ、また感覚を取り戻すためにしていることなどあれば教えてください。

【江口】いろいろな役を演じてきましたが、俳優として携わっているのが一番長い時間になっています。この作品に巡り合えたということだけでもすごく喜ばしいことだと思っています。ドラマでも若かった進藤が年齢を重ねていきますが、視聴者の方々も同じように、年を重ねて家族を持ったり、さまざまな広がりを持った上で、またこのドラマを楽しみにしてくれていると思うので、とてもありがたいことだなと思います。

再開すると聞いて、いろんな妄想が頭をめぐり最初のうちはちょっと馬力も必要でしたが、撮影が始まってしまうと、今までやってきた延長線上に立てている気がします。それはもう小島先生と一緒にいるだけで、今までの流れの中にいる気がしたんです。それをどこまで、物語の中で見せていけるかなと考えています。

【松嶋】今回はむしろ、「こんなに馴染んでいる?」というぐらい特に戻さなきゃという思いはありませんでした。ブランクはもちろんありますが、自分自身に余裕を感じるようになりました。医療用語とかは大変だろうなと思っていたんですが、現場に入って動いてみたら意外と冷静になれて、第1シリーズの頃とは比べ物にならないぐらいやりやすくて、自分でも驚いているんです。だから、以前の感覚を取り戻すことに難しさは感じなかったですね。


――最後に視聴者にメッセージをお願いします。

【江口】これまでの放送でも、このドラマを楽しみにしていた方もいらっしゃると思いますし、家族でも見られるような良い作品にしたいと思っています。役者陣、技術スタッフも含めて、このメンバーでどこまで到達できるのか。最後まで見届けてください。

【松嶋】今回は「バトンを渡す」こともテーマになっています。研修医だった若い自分がトップにまで行き、さらに若手を育てていく中で彼らに先輩としてどういうバトンを渡せるのか。バランスのいい子たちが増えている中、心を震わせるくらい何かに打ち込む必死になる姿を見てもらい、熱い気持ちを持つことの大切さをメッセージとして伝えたいと思っています。研修医たちの心を動かすためには、どうしたらいいのか、それを探る医師たちの物語でもあるので、そこも楽しみに見ていただけたらうれしいです。

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