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KADOKAWA「山田風太郎賞」、恒川光太郎著『幽民奇聞』に決定【作品内容・著者略歴】

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2026-10-22 18:43
KADOKAWA「山田風太郎賞」、恒川光太郎著『幽民奇聞』に決定【作品内容・著者略歴】
恒川光太郎『幽民奇聞』
 KADOKAWAが主催する文学賞「山田風太郎賞」の選考会が22日、都内で行われ、恒川光太郎氏著『幽民奇聞』の受賞が決定した。

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 『山田風太郎賞』は戦後日本を代表する大衆小説家、故山田風太郎氏の独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設された。

 毎年9月1日から翌年8月31日までに刊行された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最もおもしろいと思われる作品に贈られる。新人、新進、中堅作家の作品が対象。

 今回、候補作には恒川光太郎『幽民奇聞』(KADOKAWA 2026年1月)のほか、澤村伊智『ざんどぅまの影』(KADOKAWA 2026年5月)、辻堂ゆめ『残火』(東京創元社 2026年8月)、伏尾美紀『誰何』(光文社 2026年8月)、藤岡陽子『青のナースシューズ』(KADOKAWA 2026年2月)が並んだ。

 選考委員を朝井まかて、貴志祐介、桜木紫乃、馳星周が務めた。なお、馳星周氏は書面回答、貴志祐介氏は欠席だった。

 本賞の贈賞式および祝賀会は11月26日に、東京會舘にて開催される。角川三賞として、本賞と『第46回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞』『第17回 小説 野性時代 新人賞』(主催:株式会社KADOKAWA)の贈賞式・祝賀会も、あわせて行う。選評は『小説 野性時代 特別編集2026年冬号』に掲載予定。

■作品内容
明治新政府軍の来襲で家族や友人を失った二本松藩の少年タキは、人並外れた強さをもつ怪しげな「キ」と名乗る一団に窮地を救われ、秋姫という目の見えない老女の家に匿われることになる。理不尽な命令ばかりする秋姫と衝突してばかりのタキだったが、やがて奇妙な絆が生まれ始める。だが、政府軍の魔の手が再び迫り……(「鬼婆図探訪」)。その他、人語を話す大猿が書いた幻の書「狒々日記」をめぐる回想と証言を描く「夢狒々考」、争乱と復讐に満ちたとあるキの激動の半生「最後のキ」など全四編を収録。若き民俗学者・鶯谷玄也が、文明開化と共に姿を消した歴史の闇に生きる集団「キ」の痕跡を追う連作集。

■著者略歴
恒川光太郎(つねかわ・こうたろう)。1973年8月18日、東京都生まれ。53歳。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞。単行本はデビュー作にして直木賞候補に。続く『雷の季節の終わりに』と『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(角川文庫版は『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』『箱庭の巡礼者たち』『ジャガー・ワールド』など。

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